乾燥肌改善の鍵 - 栄養と健康な肌
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

乾燥肌改善の鍵 - 栄養と健康な肌

こんにちは!


第8期分子栄養学認定アドバイザーの

佐々木祐子です。


私の住む地方は周囲の木々も赤や

黄色に色づいてきました。


先日は峠に雪が降ったそうです。


白一色の世界になる前に色づいた木々を見て

楽しんでおきたいと思っています。


さて、秋は乾燥の季節ですね。

洗濯物が乾きやすくて良い反面、

肌も乾燥してきますね。


リップクリーム

ハンドクリーム


これらを手放せない方いませんか?


塗っても食べたら塗り直し

塗っても手を洗ったら塗り直し


これの繰り返しじゃありませんか?


クリームを塗るだけでは根本的な改善に

ならないのです。


乾燥には栄養も絡んでいます。

今回は乾燥肌の原因と改善方法に

ついて説明します。


肌の健康に欠かせない栄養


お肌の健康のために欠かせない栄養素の

一つにビタミンAがあります。

ビタミンAは脂溶性ビタミンですので

水溶性ビタミンのように調理途中になくなり

やすくはないのですが、吸収にはコツが必要です。


ビタミンAの役割とは


ビタミンAは肌細胞や目の正常な発達や

修復に不可欠で、皮膚や粘膜を健康に

保ったり、抵抗力を強めたりします。


ビタミンAの主要な成分にレチノールが

あります。また、体内でビタミンAに

変換されるものにβ-カロテンがあります。


美容液の成分を説明する欄に

レチノール配合と書いてあるのみた事ないですか?


目尻のシワに悩んでいた頃使っていた

リンクルクリームにレチノール配合と

表示されていました。


あの時はへー、そういうのが入っているのね。

くらいに思っていましたが


今はリンクルクリーム=レチノール=

ビタミンA=肌の健康

と納得、栄養を学ぶって面白いですね。


レチノールはレバー、バター、卵黄、

うなぎに多く含まれ

β-カロテンは緑黄色野菜、人参、モロヘイヤ、

ほうれん草などに多く含まれます


脂溶性ビタミンを吸収させるコツとして

炒め物や揚げ物、ドレッシングなど油を

使った調理がおすすめです。


また、ビタミンAが乾燥肌に効くためには、

胆汁が必要です。


胆汁の役割とは


胆汁は肝臓で作られ、胆のうという袋に

貯められます。

食事をとると胆のうから腸に胆汁が分泌されます。


脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)や

脂質を含む食品を消化し、

栄養素を体内に取り込む働きをします。


乾燥肌を改善するためには、

脂溶性栄養素の吸収をサポートするため

胆汁の正常な分泌を促すことが重要です。


また、胆汁には腸をお掃除する役割も

あるため腸内環境を良くすることも期待できます。


では、腸内環境は肌に影響するのでしょうか?


腸内環境と栄養の吸収


腸内環境が悪化すると、栄養素の吸収に

支障が出ます。


健康な腸内環境は消化吸収を促進し、

肌の健康に役立ちます。


前述しましたが、胆汁の役割として腸の

お掃除があります。


胆汁が正常に分泌されないと腸内環境の

悪化を招きます。


腸内細菌のバランスを整え、食物繊維を

摂取することの他に

胆汁を正常に分泌させることが腸内環境を

良くすることにつながります。


腸を動かすには自律神経が関わってきます。

自律神経と聞くとストレスが浮かんできますね


ストレスとコルチゾール


腸の蠕動(ぜんどう)運動には

自律神経が関わります。


興奮や緊張して交感神経が優位になると

蠕動運動が弱くなります


リラックスした状態では蠕動運動が促進します。


食べたものを吸収するためには蠕動運動を

促進することが大切


ストレスがあると蠕動運動が弱くなってしまいます。


ストレス時にはストレスに対抗するホルモンの

コルチゾールが出ます。


ですが、慢性的にストレスが高い状態が

続くとコルチゾールの分泌が減少してしまいます。


コルチゾールの低下は免疫力低下に

影響を与えます。


免疫力が弱まると、肌のトラブルにつながります。


日々うけるストレスの他に


食事を摂らないこと

寒暖の差、寒いこと


これらも体にはストレスになるんですよ。


ストレス管理が乾燥肌の改善に

繋がることを覚えておきましょう。


ここまでで、


  • 肌の乾燥にはビタミンAが必要

  • 脂溶性ビタミンの吸収には腸内環境と 胆汁が必要

  • 腸内環境には胆汁とストレス対策が必要

  • ストレス対策にはコルチゾールが必要

  • 食べないこともストレスになる


ということがわかりましたね。


胆汁、コルチゾールは何でできているのでしょうか


コレステロールと栄養源


コレステロールと聞くと悪者と

思われがちですが

胆汁やコルチゾールを作り出すのに

必要不可欠。


コレステロールが不足すると、


胆汁の質や量が減少し、

脂溶性栄養素の吸収が妨げられます。


コルチゾールも作り出せず、ストレスに

対抗できず免疫も落ちてしまいます。


コレステロールは多くても少なくても

良くないんですよ


コレステロールは体内で

生成されるだけでなく、

食事からも摂取される脂質です


適度なコレステロール摂取は、

肌の健康と栄養の面から重要。


オリーブオイル、アボカド、ナッツ、

種子、魚などに含まれます。


乾燥肌の改善のために


最後に、乾燥肌改善のためにできる事を

紹介します。


ビタミンAを摂取緑黄色野菜、レバー、卵、

乳製品を積極的に食べましょう。

また、胆汁の正常な分泌に影響を

与えないよう、脂肪の摂取にも注意を払いましょう。


胆汁の生成をサポート胆汁の生成を

促すために舞茸、もち麦、わかめなどで

古い胆汁を出し新しい胆汁を作る

サポートをして、杜仲茶やたんぽぽ茶、

ウーロン茶を飲んで胆汁を出す刺激を与えましょう


腸内環境を良くする腸内環境を

良くするために胆汁サポート、ストレス対策をしましょう


ストレス対策ストレスは消化吸収の他、

免疫にも影響を与えます。自分なりの

ストレス発散方を持つ他に食事をきちんと摂りましょう。


バランスの取れた食事:適度なコレステロールを

含む食事を摂り、肌の健康に必要な栄養素を

バランスよく摂取しましょう。


栄養学的アプローチと並行して、水分を

とることや適切な保湿ケアを継続し、

肌の水分バランスを保つ


乾燥肌の改善には、クリームを塗ることの他に

栄養やストレス対策も必要なことが

おわかりいただけたでしょうか


食べても吸収できるかは個体差によります。


ご自分の体にあった食事を心がけ、

肌の健康を取り戻し

秋冬の乾燥肌対策をしましょう。


お読みいただきありがとうございました


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