『まだ間に合う!夏バテ対策』
- 井上知代
- 2023年7月6日
- 読了時間: 5分
日に日に暑さを感じることが増えて
いよいよ夏本番がやってくる
そんな気配がしていますね。
皆さんは夏がお好きですか?
お子さんはどうでしょうか?

私自身若い頃は
とにかく夏が嫌いで…。
というのも
≪暑い=すぐ疲れる≫
の図式があったので
外に出るのが億劫
なるべく部屋で何もせず
過ごしたい…(だって疲れるし)
と思っていました。
(理由は後程紐解きます!)
夏場になると
とにかく疲れやすかったのですが
分子栄養学に出会ったことで
何故≪夏≫に疲れを感じやすかったのか
長年の謎だった理由が
バッチリわかったんです。
そのおかげで対策をとれるようになり
今では家族での夏のお出かけが
待ち遠しい!そんな明るい気持ちが
持てるようになりました。
毎年夏にキャンプに行くのですが
テント泊や海水浴を
楽しむのはもちろん
その後に待ち受ける
≪大量の洗濯物≫との格闘(笑)も
へっちゃらに♪
イベント続きの夏こそ
親子で元気に過ごしたい!
今日はそんな時にお役立ちの
夏バテ対策に意識したい
栄養素を3つ、ご紹介します。
まずはこれがなくては始まらない
~たんぱく質~
日頃からしっかりと
三度の食事の中でたんぱく質を
摂っていくように
工夫していきましょう
と、SNS等でもお伝えさせて
いただいておりますが
夏はいつも以上に
低たんぱくな状態に気を付けてほしい
理由があるんです。
それは≪熱中症≫の危険性について。
暑くなると特に気を付けたいのは
お子さんの熱中症対策。
ところで同じ環境下にいても
暑さのせいで体調を崩しやす子
元気に活動し続けられる子
それぞれいますよね。
その違いの一つのポイント。
それは水分を保持できる身体なのか
というところにあります。
そこに関わるのも実はたんぱく質!
それがアルブミンという
血中に含まれるたんぱく質。
体内の水分調整が主な仕事の一つです。
普段から低たんぱくな食事を摂っていると
血液中のアルブミンが不足し
身体の水分バランスを
上手く保つことができず
細胞レベルで水分不足の状態がおきます。
日常的に低たんぱくな状態が続き
身体の保水能力が下がっていると
沢山水分をとったところで
トイレが近くなるだけ
もしくは身体がむくむだけで
≪脱水≫状態から上手く
回復していく事が難しくなります。
大人も子どもも
暑さで食欲が落ちる…なんていう人も
増えてくるこれからの季節。
簡単に麺類だけで済まそう。
食欲がないから菓子パンだけでいいや。
などなど…
普段から低たんぱくな食事が
続いている状態で
暑い屋外で長時間遊んだり
激しいスポーツをしていると
身体の調子を崩す
可能性があがってしまうかも。
これからの時期は
先程も書いたように
暑さで食欲も落ちてきたり
なかなか食が進まないなんて言う時も
増えてくるかと思いますので
ボーンブロススープやお出汁などを
冷やしていただくのもオススメです。
(いつも冷たいまま食べるのはNG!)
私が去年の夏よくやっていたのは
外出時に冷やしたお出汁を
お水と一緒に持ち歩く事。
(塩分対応の水筒を使いました。)
子ども達と遊んで汗をかいた後に
飲むのがこれまた美味しい!
ぜひ試してみてくださいね♪
~ビタミンB群~
私が夏場に疲れやすかった理由
それはこの≪ビタミンB群≫の不足が
進んでいたから。
疲労回復と言えば!なビタミン。
特に疲労回復に重要なのは
ビタミンB1、B2などですが
チームで働く栄養素なので
B群という表記にしています。
現代人は不足しがちなビタミンB群。
たんぱく質と掛け合わせて
摂ることを意識しています。
夏場のおすすめ食材は
≪豚肉≫
ビタミンB1が豊富なので
これからの時期特に
有難くいただきたい食材ですね。
積極的に食べ物から摂っていくことと
同じくらい気にしてほしいのが
ビタミンB群の
無駄遣いをやめること。
無駄遣いというのは過剰な糖質を摂る事。
(私はこれやっちゃってました…)
先程疲労回復を促してくれる
ビタミンとしてB1、B2をあげたのですが
この二つのビタミンには
もう一つ大切なお仕事があって
それが糖質をエネルギーに変える仕事。
なので普段から糖質に偏った食事を
摂っていたり
この時期、つい手が伸びる
甘くて冷たいお菓子を沢山とる方は
(過去の私です…)
それらをエネルギーに変える事に
ビタミンB群が使われてしまう事に。
その為知らず知らずビタミンB群を
無駄遣いしちゃってるかも…
なんてことに。
夏バテしやすいお子さんは
特に甘いものに偏りすぎていないか
注意してみてくださいね。
~マグネシウム~
こちらも不足しがち&
とっても重要なミネラル。
夏場は汗からも微量とはいえ
マグネシウムをはじめ
カリウム、カルシウム、ナトリウムなど
ミネラルが出て行ってしまいます。
とはいえ、汗の成分の99%は水分。
普段から食事の中でミネラルを
意識していれば、屋外にいるからと
過剰に塩分を摂取する必要はありません。
和食中心の食事にすると
ゴマ、海藻類、穀類、魚介類などから
マグネシウムをコツコツ
摂っていくことができます。
ここでも普段から食習慣を
整えておく大切さを
感じていただけたら嬉しいです。
また、マグネシウムは
経皮からも吸収出来るので
にがりやマグネシウムフレークなどを
お風呂に入浴剤代わりに
いれるのも一つの方法。
ただし、夏場はお風呂上りに
ぽかぽかが持続することで
汗がひかなかったり…
なんてこともありますので
入浴剤として使うことは控えて
マグネシウム配合クリームなどで
マッサージをするのもオススメです。
以上、私が夏に特に意識する
栄養素を3つお届けしました。
…なんですが
おまけでもう一つ!
皆さんは≪冬病夏治≫
という言葉、聞いたことありますか?
冬場にかかりやすい疾患
例えば風邪だったり、関節痛など
冷えることが原因で引き起こされる
とされているものを
夏の間に英気を養う事で
予防していこうという考え方です。
例えばお日様ビタミンともよばれる
ビタミンD。
こちらは紫外線に当たることで
体内で作り出すことができます。
夏の間にしっかりと
日を浴びてビタミンDを
充足させておくことで
冬場日照時間が少なかったとしても
大丈夫な準備をしておくことが出来ます。
なので夏場に
過剰な日焼け対策をしていると
冬場に体を守る力が
落ちてしまうかもしれませんよ。
ビタミンDの合成を阻害しない
日焼け止めなども
販売されているので
ぜひチェックしてみて下さい。
これからの季節を元気過ごす
手助けをしてくれる栄養素。
ぜひ意識してみてくださいね。
ここまで読んでいただいて
ありがとうございました。