タンパク質のとりすぎ注意報
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

タンパク質のとりすぎ注意報

CouCou!

お元気ですか?

本日もスイスからお届けいたします。


最近はマインドのお話が続いたので、

今日は最近の失敗談と豆知識

ご紹介したいと思います。


分子栄養学を学ぶとタンパク質

いかに私たちの体に大切か。ということを

学びます。


タンパク質は消化・吸収されると、

沢山の栄養素を体の隅々に届ける

トラックのような働きをします。


ビタミンやミネラルたっぷりの

野菜や果物を食べても、

そもそもタンパク質がないと、

せっかく食べた栄養素が

体の隅々まで行き届いて

うまく利用されない。ということになります。


ほかにもタンパク質は、

ハッピーホルモンと呼ばれる

セロトニンを作ったり


睡眠に関係する

トリプトファンの材料になっていたり、

数々の神経伝達物資のやり取りが

スムーズに行われるようにしてくれたり

ありとあらゆる体の恒常性を保つために

とても必要なんですね。


そうなると、今度はタンパク質を

摂ることに一生懸命で、

うっかり野菜が少なめの食事に

なることがあります。


とくに我が家は成長期の息子が

2人いるのでタンパク質摂取の

プレッシャーを感じつつ本人たちの

好みも取り入れた食事を考えると

どうしても肉肉しい料理に傾きがちです。


母親って、

忙しいとき、疲れているときでも

家族のごはんを作らないといけないですよね。

だけど、みんなの好き嫌いを考慮すると

もう献立が浮かばない!

ということがしばしば起きてきませんか?


忙しい中、せっかく一生懸命つくっても、

おいしくなーい。なんて言われると

腹が立つので、

自分が忙しい時は

子供の好きなメニューにする

と決めています。


私がイライラしたくないんですね。


でも「子供の好きなメニュー」

肉が多めで野菜少なめです。笑


面倒なので適当に、

とりあえず「肉料理だけは出しておこう」

ということがあります。


11月の初旬、

私は講座の準備などに追われて

数日間、食事が乱れていました。

とりあえずタンパク質だけは死守しよう。

という内容の適当な食事です。

そうゆうときに限って

立て続けに

外食予定が入っていたり、

お呼ばれをして出かけた先が

肉料理がメインだったり・・

と肉々しい日々が続きました。


数日そんな日が続くと、

皮膚がすこしかゆくなり、

おならのにおいが臭い。。。


これ以上続けたらまずい。

というサインが出ました。


反省した私は野菜を買い込み、

骨付きの鶏肉と野菜をたっぷり入れた

ボーンブロスを大量に作って

毎食食べました。


2日目で回復してきたのを感じ、

3日目には肌荒れが改善して

おならも臭くなくなりました。


タンパク質は大切です。

でも、野菜のありがたい存在も

忘れてはならないと反省する出来事でした。


野菜の中にはファイトケミカル

というものがたくさん含まれています。

これは抗酸化物質です。


私たちの体は日々

活性酸素を作り出しています。

住んでいる環境や

ストレス、

食事内容などで、

体が活性酸素を作り出します。


この活性酸素は外から

体内に侵入してきた

ウィルスや雑菌と戦ってくれる

ありがたい存在でもあるのですが、


増えすぎると、老化の原因になったり、

生活習慣病を引き起こす原因になります。


ですから、

私たちの体は抗酸化物質を作り出して、

活性酸素が増えすぎないようにしてくれています。


しかし、現代の生活スタイルは

どうしても活性酸素が

増えすぎる傾向にあります。

電磁波、

ストレス、

食品添加物、

環境汚染、

放射線、

タバコ

炎症・・・などなど


体内で抗酸化物質を作り出すだけでは

とてもとても間に合いません。


そんな時、野菜は私たちの救世主になります。

野菜には食物繊維やビタミン類だけでなく、

多くの抗酸化物質が含まれています。


ではそんな野菜をたっぷりとりたい。

と思った時、

生野菜と煮た野菜、

どっちが効率的なの?と

思う方もいるかもしれません。


これは、実はどちらも大切なのですが、

それぞれ理由が違います。


野菜は煮ること

スープの中に抗酸化物質の

ファイトケミカルが

溶け出しやすくなります。


野菜の細胞壁というのは

人間が歯でかんだくらいでは

壊れないそうなのですが、

熱をくわえることで、

細胞壁が壊れ、

スープの中に成分が溶け出すそうです。


※前田浩先生の本

最強の野菜スープ参照


ここで、

ファイトケミカルがどんなものか

ご紹介すると、


  1. 緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド

  2. ナスやブルーべリーに含まれるポリフェノール、

  3. にんにく玉ねぎなどに含まれるイオウ化合物


こうして書いてみると

名前はなんだか聞いたことがありますよね。


これらが抗酸化物質とよばれ、

体の老化スピードを緩めてくれます。

健康な体づくりを目指すなら、

ぜひこの辺はたっぷりとりたいものです。


生野菜やフルーツには

食物繊維、酵素などが

たくさん含まれていますので

こちらも補食や副菜として

上手に利用した方がいいと思います。


肉類は、酸性にしますので、

「沢山食べすぎる」のもよくないのです。

ちょうどいい量をとる。

ということが大切なポイントです。


アカデミーでは、

一度にたくさんのタンパク質を摂るのではなく、


大体、標準体重くらいのタンパク質量を

1日の中で「分食」してとりましょう。


ということを学びます。


タンパク質は食べ溜めができないので、

朝・昼適当ごはんで、

夜だけしっかりタンパク質を食べるという方は


一日のタンパク質量が

しっかり取れていないということになります。


ただ、ここで大切なのは、

夜はこれ以上タンパク質を

「増やす必要はない」ということです。


大切なのは、


朝・昼のタンパク質量。


私は体重が50kgなので、


朝 20g

昼 20g

夜 15g


こんな感じで分散して

取ることを気をつけています。


そんなことも講座で学び知ってはいましたが、

11月に入りしばらく忙しい日々が続くと、

ついバランスが崩れてしまいました。


野菜不足で腸内環境荒れてるから、

戻そう。とおもって買ったのが

ザワークラウト。


食べたら、てきめんにSIBO症状がでました。


発酵食品はお気をつけください。


調子がいい時は問題なくても、

腸内環境が悪い時は、

逆に爆弾になることもあります。


あら・・・久しぶりだわ。

この膨満感。


ここ最近ずーっと体調が良かったので、

この症状が懐かしくすら思えましたが、


いやいや、

懐かしんでいる場合じゃない。


私は全ての発酵食品を中止して

野菜たっぷりのボーンブロスと

補食に生野菜、果物などを

プラスして、

きちんとした食事に戻しました。


分子栄養学の知識があると、

すぐにどうしたら良いのかわかる所が

いいですね。


発酵食品は体にいいもの。

という印象がありますので、

体調が悪いと、

発酵食品を摂ろうかなー。

と思う人も多いと思いますが、

これは要注意です。


腸内環境は人それぞれ違います。

その時の体の状態や

ストレスの有無なども

関係してきます。


また肝臓の働きが弱いと、

胆汁酸というものがあまり作られないので、

それが腸内環境に影響します。


腸活と称して、一時期

プロバイオティクスを飲んだり、

塩麹をどの料理にも入れまくったり、

キムチなどの発酵食品と納豆を

毎日食べた時期は

腸内環境が良くなるどころか

家族全員、膨満感で

食欲減退してしまいました。


なんでも極端に大量にたべるということは、

体調不良の原因を招きます。


これは私が数々の失敗を繰り返してきて、

今は体調が良くなったので

当時を振り返って思うのですが、


シンプル・イズ・ベスト


糖質制限などで白米を抜いたり

16時間断食で朝食を抜いたり、

発酵食品を大量に食べたり


どこかしら極端になってしまっていましたが、


私の今の健康法は、


煮た野菜(あるいはボーンブロス)

生野菜も少し

タンパク質

白米


そして補食に、皮付きのフルーツを少々


これが一番体調がいいです。


健康って、案外難しくないんだなぁ。


と思います。


肉肉しい食事に偏った数日間で、

改めて野菜の素晴らしさと、

忙しくても、きちんと食べることの大切さを

実感させてくれました。


12月は飲み会や、イベントごとなどで

楽しいけれど忙しくてストレスを

感じる時期かもしれません。


家での普段の食事は

バランスの良い食生活を心がけ、

外食するときに備えて、

しっかり体を養生して、

健康で楽しい年明けを

過ごしていただきたいと思います。


それではまたお会いしましょう


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