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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

朝ご飯から始める元気生活


自分のせいじゃなかった

9期アドバイザーの六角はち美です。

私は、普段管理栄養士として製菓衛生士や

調理師の専門学校で栄養学を教えています。

今日はそんな講師生活の中で感じたり体験

してきて思うことを綴って行きたいと思い

ます。


もうかれこれ14年ほど続けておりまして、

2000人以上の生徒さん達と関わってき

ていると思います。

当然、毎年生徒さん達の顔ぶれは変わりま

すが、傾向といいますか毎年何かしら同じ

ような特徴が見られるのです。

学習に対する意欲や理解度、日常生活での

元気さや性格的なことまで。


どんな特徴かと言いますとある一定数の生

徒は、勉強に意欲的に取り組み、授業中も

寝ることなく、ノートもしっかりとり、授

業後に質問も出たり、、

かと思えば、授業開始数分でもう目が開い

てない一定数の生徒がいたり、そうすると

当然のことながらノートも取れない、授業

の内容も全く分かっていないから勉強は嫌

だと言い続けていたり、、


同じ時間で同じ事を学んでいても、開始

から目を閉じ居眠りをしていたら授業の

内容なんて分かるはずもなく、楽しくなる

はずもなく、学校の大多数の時間が辛い物

となるのは誰にでも解ることではないか

と思います。

そんな生徒達が毎年ある一定数います。

毎年の傾向です。


講師の私は初めの頃は、自分のやり方が良く

ないのではないか、誰もが楽しむ授業作り

をしなくては!と解りやすい授業をしてい

る先生の授業を研究をしたり試行錯誤しま

したが、あるとき気づいちゃったんです。


開始から寝ている子ってどんな授業であって

も寝てる?!

生徒達は、作る専門家になるので、勿論授業

科目の中には製菓実習や調理実習が

あるわけです。


私は、実習で寝る子なんていない。座学はつま

らないから寝る子もいるんだ!と勝手に決め

つけていたのですが、あるとき実習の様子を聞く

機会があって、実習中にもその子達は寝ている

ことが判明したんです!!!


な~んだ、そうなのか、、、と。

授業の楽しい楽しくない前に見直さないといけ

ないことが沢山あるなと、やっと本質に目を

向けるようになりました。


気づきを与える授業

私の栄養学の授業の中に1回だけ自分の普段の

食事と向き合う授業があります。

それは教科書にある食事バランスガイドを学ぶ

会なのですが、毎回自分の普段の食事を1日分

書きだして貰い、自分の普段の食事が食事バラ

ンスが整っているのか、食事バランスのコマに

色づけをしながら確認していきます。

それが終わったら、今度はバランスコマが綺麗

に色づけ出来る様、理想のバランスがとれた

献立を考えて貰います。

つまりバランス有りきの献立を立てるのです。


理想献立を作りながら生徒のほとんどが、

こんなに食事って食べる必要があるのかという

ことに驚きます。

つまり普段の食事量が少ないと言うことなん

です。食べている食材数も本当に少ない。


他にも、やっぱり自分には野菜が少ないこと

が怖いほど解ったとか、自分の食事は主食ば

っかりに偏っているなど色々な感想が出てき

ます。

合わせて牛乳乳製品や果物が全く取られてい

ない現状も見えてきます。


でもそうやって食事を視覚化する事によって

自分にとって普通のことが、バランスから見

るととてもアンバランスである事に気づいて

くれます。

まずこの気づきが大切なんですよね。

だから私は毎年この時間は本当に

大切な時間だなと思っています。


そこで、いつも寝てしまう生徒達の食事を見て

みると、大きな共通点が見られることが解って

きたのです。

どんなことかというと、、

まずは、みんなこぞって朝食を食べていないの

です!

もうこれは基本です(笑)


朝食をたべましょう!とはアカデミーでも当た

り前のように言われることなので読んで下さっ

ている皆さんは朝食抜きなんてしてないと思い

ますが、学生の朝食問題は非常に深刻だなと

感じています。


理由は色々ですが、私が勤める学校の学生達は

放課後にアルバイトをしている学生も多く、夜

遅い帰宅になって夕飯も遅かったり、ゲームを

していて寝るのが遅くなってしまい朝起きるこ

とが精一杯で食べている時間が無いというのが

多い印象です。

もしくは一人暮らしで自分で食事の用意をしき

れない子、経済的な問題でが朝食が食べられな

い子、家族と住んでいるけど誰も朝食を食べな

いから食べる習慣がそもそも無いという子もい

ました。


家庭での事情は様々ですが、学校で寝たくない

のに寝て過ごしてしまうのは本当に問題です。

中にはそのうちに学校に来れなくなってしまう

子も毎年のようにいます。


学校に来れなくなる理由は経済的なこと、人

間関係のこと、体調不良など様々ですがそこ

には親世代の栄養不足も見え隠れするなとも

感じています。


私は言っても、たかが学校の非常勤講師です

ので、深いところ迄は踏み込めませんが、気

がついてしまったことは見て見ぬふりはした

くないので、私はできる限りそういう子に授

業の中で寄り添うようにしました。(個別にと

いうのは禁止されているので難しいのです)


寄り添う大切さ

どんなことをやったかというと、まずは全体に

対しての授業の切り口を変えました。

今までは教科書を中心にノートをとって栄養

学に必要な知識を付けて貰っていましたが、

それからはできるだけ授業はスライドに変え

て、穴埋めで大事なところを入れて貰うよう

にし、まずは書く時間の短縮をしました。


短縮したことによって得られた時間で私は日

常生活での栄養不足で起こりうる体の不調や

それに対する簡単な食べ方対策を会話形式で

お話する事にしたんです。

(会話形式と言っても最近の学生はなかなか

授業内で挙手して質問してくれないので、紙

に書いて貰った物に返答する形です。)


最初はいつも真面目な生徒達がウンウン!とう

なずきながら一生懸命聞いてくれているだけで

したが、次第に今まで心配だなと思っていた子

達も顔を上げ、聞いている様子でした。(どうし

ても睡魔に勝てない子もいますが)


毎度授業後に感想を書いて貰っているのですが、

そこには意外な子からも「朝ご飯を食べようと

思いました」、「自分の事を言われているようで

怖かった」とか「ずっと悩んでいたことが食べ

方や食事が原因かもなの?と初めての考え方に

びっくりしました。」など今までの授業内容よ

り心に響いているようです。


自分で体感することで納得する

そんな中の最近起こった生徒さんのお話です。

いつも通り朝授業をする為に教室に入ると、4

人でいつも朝からお菓子を食べているグループ

がいるのですが、その日、私の目に入ったのが

おにぎりを食べる姿だったんです。


一瞬目を疑うようなその様に、私は思わず、、、

「なんでおにぎり食べてるの??」と聞きに

行っちゃいました(笑)


「先生が朝ご飯食べた方がいいって言うから、

今日コンビニで買ってみただけです。なんで

そんな興奮してるんですか?」って恥ずかし

半分クールな返答でしたが、私は本当に本当

に嬉しくて。


人が行動を変える事って本当に難しいことだっ

て知っている分、本当に嬉しくて。


更にこの後、嬉しすぎることが続いたんです。

実は、この生徒さんも授業開始30分以内には

寝てしまうことが多く、感想にはよく「先生の話

を聞きたいのに気づいたら意識がなくなってて辛

いです。寝ちゃってすみません。」というような

ことを書いていたのです。


それが、このおにぎりを食べていた日、私もなん

となくいつも以上に気になって見ていたんですが

まさかの、、、ずっと起きてる!!!


嬉しくて、授業後に「今日は寝なかったね!笑」

と言いに行ったら「え?ほんとだ!全然眠くな

かった!あれ?凄い!うそ~!!気づかなかっ

た~おにぎり凄っ!!!」ってお友達にも興奮

気味に伝えていました。


今まで、朝ごはんはお菓子しか受け付けないと

思っていたようなのですが、この日彼女が得た

大きな気づきは、

①案外朝からお菓子以外も食べられると言うこと

(寝起きではなく登校してからが食べやすい)

②お菓子ではなくご飯を食べることで眠気が変わ

ったということ

この気づきは彼女の中で大きな変化のきっかけ

をもたらすと思い私は心底嬉しかったのです。


信頼を勝ち取ること

この事例は、とても小さな事だと思いますし

、彼女がこれを継続してくれるかというとそ

れは生活習慣の中に組み込まねばならないの

でまだまだ長い道のりなのかも知れません。

ですが、人というのは自分で体感して初めて

納得する物です。

納得してやっと自分の中に取り入れます。


彼女の中で確実にその納得感があり、私に

対する信頼にも繋がったのではないかと感

じます。

これは小さな事例だけど確かに大きな1歩

を踏み出したと言えるでしょう。


人は信頼した人の言葉は入って行きやすい

ので、食教育をやっていく上で信頼を得る

ことは必須事項。

それをする為にはできる限り、行動可能な

提案をし実際にやって貰って、ご本人に良

い物だと体感して貰うことなんですよね

もうそれしかない。

そうしないと続かない。


この人が言っていること聞いた方がお得だ

なという感覚を持っていただければこっち

の物です(笑)


そうなれば、どんどん良い食習慣に誘導し

て褒めて一緒に喜んで、、そんなことをし

ていく内にもう勝手に本人が健康志向に

興味を持っていくから不思議(笑)

気づいたら私以上に健康オタクになっている

こともあるものです。


実はこの彼女のその後の話があります。

最後に聞いて下さい♪


その後も朝授業に行く度に彼女の様子を見に

行くと味を変えておにぎりを食べていました。

聞くとあれから毎朝コンビニでおにぎりを買

うようにしているとのこと。

おにぎりの日は眠くならないのだそう。


そして、更に飲み物が豆乳飲料に変わってい

ました。今までは甘いミルクティーなどだっ

たそうです。

(写真は実際のおにぎりと豆乳飲料です。記

念に撮らせて貰いました!)


本人曰く「授業でなんかたんぱく質も摂った

方がいいっていってたから豆乳がいいのかな

って思って選んでみた」って。

ほら!もうすっかり自分から意識してる♪


こうやってどんどん意識を高めて進んで行っ

てくれたらいいなと変わらずに見守っていま

す。


この話、更にもう1つおまけがあって、彼女

ニキビ肌もお悩みだったそうなんですが、朝

のお菓子がなくなってから最近ニキビが出来

なくなってきて肌が綺麗になったと言われた

と喜んで教えてくれました。

そんな効果も感じているようで自然とお菓子

に手を伸ばすより、来週先生に何食べたらい

いか聞いてみよ~とも思うようになったらし

いのです。


こういう行動って意外と周りのお友達も影響

を受けていくもので。彼女の仲間もおにぎり

を食べ出したり、隣のクラスで私が授業中に

彼女の話をしたらそれを聞いた生徒がお肌の

為に!とお菓子をやめて間食をゆで卵にした

と報告にきてくれたり、、、いい循環が始まっ

ています。


元気な未来は願うだけでなく伝えることで実現する!

日常が忙しくなったり、環境が変わってくる

と又いつお菓子生活になってしまうかは正直

解りませんが、調子が悪くなったときによく

分からない健康食品などに手を伸ばすのでは

なく、最近朝食の内容どうかな?とか便の調

子はどうかな?と食事の見直しをするという

選択肢が増えたとは思います。


選択肢を増やしたのは大変意義があること

です。

生徒達の課題には朝食のことだけでなく、

野菜不足や糖質への偏りなどまだまだあり

ますが、未来の赤ちゃんの細胞の1番最初

から健康にする為に、ママさん・パパさん

になる前のこの18歳~19歳くらいの学

生時代から体や生活を見直していくことが

とても大切なことですので、元気な未来に

大きな期待をもって私の精一杯のパワーで

送り続けようと思っています。


そんな私も本日は娘のお弁当の残りで美味

しく朝から良く噛んでいただきました。

そんな日は、仕事がよく進みます。

皆さんの朝ご飯は何でしたか?

お互い自然に起こる体内リズムに乗りながら

気持ちよく過ごしていきましょう!


最後迄お読み頂きありがとうございました。


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