「娘の貧血を通して」
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

「娘の貧血を通して」



みなさん、こんにちは。

8期分子栄養学認定アドバイザー

岡本恵理子です。


4月19日分のブログで

中2の娘が入浴後、

貧血によるめまいを起こした記事を

書かせていただきました。

(↓4月19日分ブログ


あれから病院へ行き、

「このような貧血症状がある。

念のためフェリチン

測っていただけますでしょうか。」

とお願いし、血液検査をしていただきました。


当時娘の貧血症状と言えば、

入浴後強いめまいを起こした以外は

時々立ちくらみがある程度でした。


程度、なんて言ってしまうのも

私の母もめまいで倒れた経験を持ち、

私自身も昔から時々立ちくらみがあり

さらに息子も立ちくらみ経験があったので


立ちくらみは当たり前に誰でもあるもの

という感覚だったのです。


一週間後の検査結果に驚きました。


「フェリチン 5以下」


予想以上の低値に驚きました。


娘はまさかの一桁台、

しかも5以下だったなんて…。


成長期の子どもは

鉄分の需要も高まります。


月経があると

毎月鉄分を失うので

さらに需要が高まります。


普段から

鉄たまごの利用、

鶏レバーパウダー、

小松菜、

がんもどき等

鉄分含有食品を

積極的に摂っていましたが、


娘にはそれでも量が

足りてなかったようです!


家族の誰よりも早起きで

家族一テキパキ行動する娘。

一見とても元気で問題のないように

感じていましたが、

振り返ると「そう言えば…」

オンパレードでした。


そう言えば、

反抗期だと思っていたあのイライラは…


そう言えば、

固く噛みごたえがあるお菓子が

大好きなのは…


そう言えば、

「なんだか授業中ボーッとしちゃうんだよね」

と言っていたのは…


鉄欠乏性貧血だったから

なのかもしれません!


その日から、

娘の鉄分強化と対策が始まりました。


お医者さんから

  • 立ち上がるとき、 勢いよく立ち上がるのではなく ゆっくりと立ち上がる


  • お風呂から上がるとき、 いきなり立ち上がるのではなく 一度お風呂の縁に腰を掛ける等 段階を経て立ち上がる

とアドバイスをいただきました。


そして分子栄養学的アプローチです!

血液データより

タンパク質不足もあったので

まずは食事でタンパク質を意識します。

タンパク質と鉄は体内で一緒に働くからです。


そしてレバー串を

食卓へ出す回数を週1回程度に増やします。


さらにヘム鉄の低容量サプリメントを夜1粒

飲んでもらいました。


すると娘が

「そう言えば、最近立ちくらみがない。」

そう言ったのは数週間経った頃でしょうか。


鉄サプリをうっかり

切らしてしまったことがありました。

通販で注文し到着まで

一週間近く掛かりました。


するとどうでしょう。

サプリが届く前日、


「お母さん、

今日体育の時間

立ちくらみがあった。

そろそろサプリが必要。」


と訴えがありました。


慌てた私はサプリが到着すると、

その夜は2粒に増やして飲んでもらいました。


すると…翌朝娘は

「食欲ない、朝ごはんを少なくして。」

と言ったのです。


鉄サプリメントをいきなり夜2粒摂ったことで

消化不良が起きているようでした。


そうなのです。

鉄サプリは注意が必要です。

身体に見合わない高容量を摂ると

身体に有害になってしまいます。

そして体内に炎症があると

身体は鉄の吸収をストップさせ、

吸収されなかった鉄は

腸で悪玉菌のエサになり、

不調を助長させてしまいます。


私、これを知らなければ

不調が見られても

鉄サプリを出し続けていたかもしれません…。


その日から鉄サプリをお休みし、

数日後食欲が戻ったところで

2粒ではなく

夜1粒で様子を見ながら再スタートしました。


体調不良があったら

その都度摂取をストップしています。


今のところ、サプリを切らしたとき以降

貧血症状の訴えはありません。


そして母親である私から見て、

鉄サプリを摂っていると

娘の心が安定しているように感じています。


オーソモレキュラーアカデミーで学び、

成長期は鉄の需要が高まることを

学びながらも

めまいを起こすまで

娘は元気に見えるから大丈夫!

鉄分は食べ物でしっかり摂っているから

大丈夫!と思っていた私。


学びを振り返り、

娘の体調と血液検査を通して

「成長期の子どもはこんなにも

鉄の需要が高まるのか!!!」

「鉄のサプリの活用ポイントを

学んでいて良かった!!!」

と強く感じた出来事でした。


以上、最後までお読みくださり

ありがとうございました!


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