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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

胃腸弱いさんの食事法①

皆さまこんにちは!


分子栄養学アドバイザーの毛利有香です。

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。



皆さんは食欲ありますか?

お腹の調子はいかがですか?

今日は胃腸が弱い方のお食事について

お話したいと思います。


かく言う私も胃腸弱いさん。

しかし以前は全く自覚がなかったんです。


長年の便秘がありましたので、

腸が弱いという自覚はありました。


でも胃は頑丈だろうと思い込んでいました。

欠食しその後ドカ食いというパターンが

多かったのですが、とにかく大食いでした。


中華料理店ではラーメンにギョーザ、

唐揚げを注文。汁は全部飲む。

イタリア料理店ではパスタにピザ、

アラカルトにデザート。

焼肉屋さんではエンドレスで食べ続ける・・


テーブルの上に乗りきらなくて、店員さんが

驚かれることがしばしば・・・


しかしPFCバランスの整った食事を一日

3食とるようになり、ここで胃も弱いのでは

ないかという自覚が出てきました。


欠食せずにちゃんと食べることで血糖値が

安定し、ココロも落ち着いてきたのでしょう。


よく噛んで、体の状態に気持ちを向けながら

食べていると、すぐにお腹がいっぱいになっ

ていることに気がつくようになりました。


仕事が忙しくなると胃が痛くなったり、

硬いお肉や脂っぽいものを食べると胃がもた

れ、次の日は体調が今一つになるということ

もわかってきて、それまで大食い自慢だった

のが実は胃腸弱いさんだったということが

わかり、かなりのショックでした。


今になっておもうことは、腸だけが弱くて胃

が丈夫なんてことはありえないということです。


消化管はちくわのような一本の管でつながっ

ていますので、どこかにトラブルがあれば、

当然のことながら消化管全体に影響すると

いうことを知らなかったんですね。


オーソモレキュラーアカデミーで学び、

消化吸収の重要性を知ることができました。

これまでどれだけ消化管に負担をかけてきた

のだろうと、考えると恐ろしくなります(笑)


消化管は一本の管


消化管は一本の管でつながっています。


口から肛門まで、一本の川の流れをイメージ

するとわかりやすいかもしれません。


食べ物を口に入れ、

よく噛んで唾液と混ぜ合わせる。


胃酸が分泌され、

胆汁や膵液も分泌されて、

消化酵素に助けてもらい、

小腸で食べたものの栄養が吸収される。


大腸に流れ着いた食べ物たちは、

腸内発酵されて便となり排泄される。


壮大なストーリーですね。


川の上流でトラブルがあれば、水はスムーズ

に流れず川全体に影響するように、

体にも同じように何かしらのトラブルは

発生することでしょう。


  • お口の中にトラブルはないか (噛み合わせや炎症)


  • 胃に問題はないか (ピロリ菌や胃粘膜の炎症)


  • 腸にトラブルはないか (SIBOやカンジダ菌、リーキーガット)

など、常に気をつけておきたいですね。


私の場合、銀歯が多く、差し歯もあり

ずっとお口の中のトラブル続きでした。


評判の良い歯医者さんを求めて

何時間も電車にゆられ通ったこともあります。


アマルガムは全て取り除いてもらいましたが

、まだ金属が残っており、

来年治療を完了する予定です。


金属のある歯は、やはり炎症を起こしやすい

なという印象です。


胃に関しては、炎症が起こっていることが分

かっています。


これはペプシノーゲン検査で知ることができます。


ピロリ菌検査では陰性。

だけど本当はいるのではないかと疑っていま

すので、引き続き定期的に検査をしていきます。


ピロリ菌は自分たちが住みやすいように胃酸

を中和してしまうんです。

なんという恐ろしいことでしょう。


これではどんなに食べても栄養の消化吸収が

上手くいきません。


これまで一生懸命に食べてきたのに体調が

いまいちとか、胃の調子が悪い方は

是非ともピロリ菌検査をしてみてください。


「お年寄りではないからいないはず」

と思われがちですが、講座やカウンセリング

を受けてくださったお若い方の数人に

ピロリ菌感染が分かりました。


腸の状態の良し悪しは、

便の状態がわかりやすいですね。


色は黄土色でとぐろを巻くような硬さ。

量はバナナ2~3本分で臭いにおいはなく、

発酵臭がする。

これが理想的な便だそうです。


便秘や下痢などのある方は、どうしても腸に

ばかりアプローチをしがち。


その前に、お口の状態、胃の状態、そして

胆汁は出ているのかなどにも気を配ってみ

てください。


胆汁には脂肪の消化をしたり、腸管をきれ

いにお掃除してくれる作用があります。脂

溶性ビタミンの吸収や、腸内環境の改善に

は欠かせない重要なもの。油ものを食べて

下痢される方には胆汁のサポートが必要と

なります。杜仲茶やタンポポ茶、ミントテ

ィーを飲んでみましょう。


タンパク質の大切さ


胃酸や消化酵素の材料はタンパク質です。


長年にわたりお肉やお魚などタンパク質の摂

取量が少なかった方は、消化力も弱いです。


胃腸が弱いからタンパク質を十分に食べられ

ない→胃酸や消化酵素がつくれず消化できな

い→ますます食べられなくなる・・・

という負のループにはまっている方が多いか

もしれません。

そのような方はどうすればよいのでしょうか

答えはアミノ酸の活用です。


アミノ酸は消化液の助けを借りずにそのまま

小腸から吸収することができる優れもの。


アミノ酸をできるだけ活用して、少しづつ消

化力を上げていきましょう。


ここで登場するのがボーンブロススープです。


ボーンブロススープとは、肉や魚の骨を煮出

したスープのこと。


グルタミンというアミノ酸が豊富ですので、

腸粘膜の修復をしてくれます。


このボーンブロススープを毎日500ml程

度は飲みたいですね。


記事を書きました。


作り方などの詳細はそちらに書かれており

ますので、よろしければご覧ください。


食事の量や質は合ってますか?


食欲がない、食べてもすぐにお腹がいっぱい

になってしまう、胃痛がする・・・


そのような方はたくさんいらっしゃいます。


注意していただきたいのが、「お腹いっぱい

食べているんだから、食事量は足りている」

と感じてしまうことです。


カロリー計算してみると、アンダーカロリー

になっていませんか?


食べなければ食後に胃が重くなったり、お腹

を壊したりすることがありませんので、胃腸の

弱い方は食べないことが楽になりがち。


このような方は、断食やファスティングも

辛くないと言います。


しかし、エネルギーが足りていない状態が続

けば、甲状腺機能低下にもつながります。


甲状腺機能が低下すれば、

腸の働きは弱まり、ますます不調の原因と

なってしまいます。


食事量が少ないということは、それくらい怖

いことなんですね。


一日に必要なカロリーと、PFCバランスを

計算してみるとよくわかります。

検索すると、無料で計算できるサイトがたく

さん出てきますので活用されるとよいかと思います。


私もうっかりすると、あっという間に不足し

てしまいますから気をつけています。


また、口当たりの良いやわらかくて食べやす

いものばかりをつい食べていませんか?

例えばケーキや菓子パン、麺類などです。


小麦に含まれるグルテンは腸粘膜を炎症させ

、リーキーガットの原因になると言われています。


実はお腹に大きな負担をかけているんですね。


ご自身に必要な量を知ること、そしてお腹に

負担をかけるものはできるだけ控えることを

心がけましょう。


食べられない苦しさ


一食にどれくらい食べればよいのか、わかり

やすく言うと定食メニューです。


最高なのが旅館の朝ごはんではないでしょうか。


ごはんにお味噌汁、納豆、海苔、焼き魚、小

鉢のお浸し、酢の物など。


できる範囲でそこに近づけていきます。


しかしながら、胃腸弱いさんは一度にそんな

量を食べられない・・・


そもそもお茶碗一膳分のごはん

(150グラム程度)すら食べるのもしんどい・・・


私もそうですが、お米を食べるのが苦手な方

は、デンプンの消化酵素「アミラーゼ」が少

ないのではないでしょうか?


血液検査の血清アミラーゼの

分子栄養学的理想値は100。

案の定、私は低値でした。


夫はお米が大好物の人で、

一善分のごはんをぺろりとたいらげます。

片栗粉を使ったあんかけなんかは、

口に入れたらすぐにサラサラになってしまうと

言っていました。

いい加減な歯磨きしかしてないのに、

お口のトラブルは少ない。


彼はきっと、唾液の分泌量が多いのではない

かと予測しています。


それは自律神経が整っていること、そして

タンパク質がとれているということを表して

います。(唾液や胃酸、胆汁はリラックス状

態で分泌が促進されます)


唾液が十分に出ていないのに、

お米食べましょうと言われても難しい。


胃酸が出ていないのに、赤身肉食べましょう

と言われるのも辛いです。


さて、次回は具体的にどのような調理法にし

たら食べやすいのか、という実践編をお話し

いたします。



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