オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

  • 勝田梨沙

知識ゼロからの分子栄養学

こんにちは、分子栄養学カウンセラーの

勝田です。

今日は、分子栄養学ってなに?

はじめて聞いた…

という方に向けて、


分子栄養学とはどんな考えで、

どのようにアプローチをしていくのか?



はじめての方にも興味を

持っていただけるよう、書いていきたいと思います。


◆分子栄養学って何ですか?◆


わたし自身、知り合った人に、


「分子栄養学を学んでいます。」と

お話をすると、

ほとんどの方に

「何ですかそれは?」と、

目を丸くされてしまいます。


分子整合栄養学・オーソモレキュラーが

まだまだお茶の間には広がっていない

ことを実感する瞬間…と同時に

(さて、一言でどう説明しようか。)

と、ドキドキする瞬間でもあります。(笑)


特に気になる不調がないという方でも、

便秘や下痢、乾燥肌と言った

お悩みは持っていたり、

しょっちゅうイライラしていたり、

疲れやすいと言っていたり。


案外、本当に健康だという人は、

わたしも含めて少ないのかもしれません。


不調を感じて検査をしても

『異常なし』と言われてしまい、

原因の分からない不調に

不安を抱えながら生活をしている人。


不登校や引きこもり、

困った行動、うつ、自殺。

自身やご家族が心身の問題を

抱えている場合など。


主だった対策が出来ずに悩んでいる人に

対しても、分子栄養学の考え方を

用いることでアプローチが可能になりますし、


こういったメンタルの不調や、

病院では指摘されない不定愁訴に

留まらず、健康増進目的であったり、

アンチエイジングだったり、

癌などの大病にも、幅広く分子栄養学の

考えは用いられています。


人生100年時代と言われる現代ですが、

寿命だけが延びても

自身の足で歩いて、ご飯を美味しく食べて、

心がハッピーと感じていなければ、

長生きも意味がないとわたしは思ってしまうのです。


分子栄養学は、

そんな心と身体の”健康”と”幸せ”を

求めて生きる全ての人に、

知識をつけておいて損はない、

意味のある学問であると感じています。


アンチエイジングにメンタルに癌に、

なぜそんなに幅広く、

分子栄養学でカバー出来てしまうのでしょうか?


そこには、

分子栄養学の考え方が、

従来の医学の考え方とは少々異なり、

《人体を細胞レベルに読みこんでいく》


というところにあると思います。



◆分子栄養学は従来の医学とは考え方が異なる◆


分子栄養学を学ぶうえで、

まず頭に入れておきたいことは、

わたしたちがよく知っている医学とは

考え方が異なるということです。


たとえば栄養素です。


分子栄養学と従来の医学では、

栄養素に対する考え方が異なります。


従来の医学において、栄養素はあくまでも

・欠乏症を補う

・健康増進のため

といった位置づけです。


一方で、分子栄養学での栄養素は

・時に大量に

・目的、個体差によって

容量・用法が使い分けられる

・病気の治療にも栄養素を使うことがある


栄養素は欠乏症にならない程度で

良しとする従来の考え方と


時に大量の栄養素を用いて

病気の治療にあたる分子栄養学では、

栄養素に対する概念がまるで異なっています。



□栄養素の過不足に重点を置く


風邪を引いたり、怪我をしたり、

感染症にかかったり女性が

妊娠・出産をした時、

わたしたちは、何の気なしに、

「栄養のあるものを食べましょう」

「しっかり食べないと治らないよ」

などと言ったりすると思います。


栄養素がわたしたちの身体・健康に

とって重要ということは

誰もが何となく分かっていると思うのですが、



実際、風邪を引いたり、

怪我をしたり、

癌などの病気になったときに

行われる治療というのは、

お薬などを使っての治療が中心のように感じます。


わたしはここになんだか違和感を

感じてしまうのですが

みなさんはどうでしょうか?


栄養素が重要と言っておきながら、

いざ大病、癌などを患って

しまった場合には、

栄養素のお話はそこそこに、

薬が手っ取り早く出される印象を

感じなくもないです。


病気が進行すればするほど、

お薬の数ばかりが増えていくことも

あるかもしれません。


栄養素がわたしたちの身体にとって

大事なのであれば

大病になってしまった背景には

栄養素の過不足が関係しているとは

考えられないでしょうか?


栄養不足などが病気に

関係しているのだとすると、

いくらお薬で病気をやっつけても

根本的なところにはアプローチが

出来ていないということにもなってしまいます。


もっと早くに栄養素の不足等に注視し、

補うことが出来れば、病気を防げる、

つまりは”未病にも繋がる”というのが、

分子栄養学の考えになります。


□細胞レベルで見ている

分子栄養学では、なぜ栄養素に

重点をおくのでしょうか?

そこには、

《人体を構成するのは何十兆個もの細胞》

という考え方が根本にあり、

細胞が健康であれば

全身も健康である

と考えられているためです。


わたしたちは病気や怪我をすると、

たとえば肝臓・腎臓・皮膚・骨などと、

臓器やパーツごとに分けて考えますよね。


しかし、分子栄養学ではもっとミクロな

世界まで踏み込み、

人体を*細胞レベル*まで分けて考えます。


細胞が正常ではない状態が

ある種の病気や症状に

繋がっているのだとしたら、

”栄養素”を用いて細胞を整えることで、

全身の状態を変えていけるということになります。


わたしがこの概念を初めて聞いた時、

凄い!と、素直に思いました。


確かに、心臓の病気や、皮膚に

出来たシミやそばかすも

細かいレベルで見れば全て細胞に

いきつきます。

細胞の状態が、病気や老化の進行にも

影響を与えているはずです。


細胞ひとつひとつに栄養が行き渡り、

細胞そのものが健康であれば、

身体が健康でないわけがないとも思いました。


分子栄養学では

人体を細胞レベルで考え、

・細胞は健康か?

・細胞に栄養素はしっかり

届いているだろうか?

などといった、


細胞で今起きていることを考え、

その細胞の状態が

結果的にどのような症状や状態に

繋がっているのか?

という、

今度はマクロ的な視点も必要になります。


そうすることで、

”臭い物に蓋をする”ような

その場しのぎの対処ではなく、

根本的な問題をおおよそ推測することが

出来るようになるのです。


身体で起きている全体の繋がりを

突き止め、栄養素を用いることで

細胞そのものを元気で健康にしていく!

これが分子栄養学の根本的な概念になります。


□うつも栄養素でアプローチ


細胞レベルで見ていくということで、

うつ病などのメンタル疾患を

少し例えにしてみたいと思います。


抗うつ薬などの治療が行われることも

あると思いますが、


人によっては効果を感じられなかったり、

副作用が出てしまったり、

徐々に効果が薄れたりといったことで、


悩まれる方もいらっしゃるのではないかと

思います。


細胞レベルでうつを捉えたとき、

心を作っている神経伝達物質の

材料の不足や、

*酵素の活性*や*補酵素の過不足、*

神経伝達に影響する細胞膜の流動性の

良し悪しなどでも、

”うつ”という病を考えることが出来るようになります。


うつっぽい症状がある人に、

□ビタミン・ミネラルが不足する

食事になっていないか?


□タンパク質不足がないか?


□ジャンクフードや加工品ばかり

食べていないか?


細胞膜の質を悪くする


□トランス脂肪酸の摂取が多くないか?


など。

お薬だけに頼らない、

細胞レベルでのアプローチも

可能になるのです。


□病院は異常が出てから指摘される

細胞レベルで見ている分子栄養学ですが、

細胞の健康状態で症状や病気、

老化の進行度合いが変わるとすれば、

臓器での異常が出る以前より

細胞レベルでは既に異常が出ていると

考えることが出来ます。


会社での健康診断で定期的に

チェックをしたり、

ささいな不調で病院に掛かった際など、

血液検査をする機会もあるかと思いますが、


健康診断では異常が出て

ようやく指摘されるというのが一般的です。


細胞状態を見ていく分子栄養学では、

健康診断で指摘され、

基準値から大きくはみ出てしまう前の

もっと早い段階で

異常を読み取っていくことが可能になります。


その理由は、

分子栄養学的な血液検査データの

読み方は、一般的な血液検査データの

読み方とは異なるところにあります。


一般的な血液検査データの“異常なし”は、

細胞レベルで読みこんでいく分子栄養学の

読み方ではすでに数値に違和感を

感じることが多々あります。


そこには、

一般的な血液検査データの基準値が、

□あまりに幅広く設定されている

□検査会社によっても基準値が異なる

など。


基準値の規定が”あいまい”であると

いうことも関係しているかもしれません。


分子栄養学的な知識を持っていることで、

そこまで放っておく前に、

異常を見つけてアプローチをしていけるようになります。



□ビタミンCの容量による効果の違い

病気の治療にも用いられることが

あるということで、

分子栄養学の考えがよく分かる代表に

高濃度ビタミンC点滴が挙げられます。


糖・グルコースを餌に増殖する

ガン細胞を標的に、グルコースと構造の

良く似たビタミンCを

高濃度で静脈注射することで、


グルコースと勘違いして

取り込まれたビタミンCが

ガン細胞内で大量の活性酸素を

発生させ、その結果、ガン細胞に

ダメージを与えることが出来るという、

ビタミンCを用いた癌治療です。


今でこそビタミンACEなどの言葉は有名で、

風邪にはビタミンCが効くというのは

ごく一般的な知識として広まっています。


1960年代頃、分子整合栄養医学の

創始者でもある

ライナス・ポーリング博士が

風邪に、癌に【ビタミンCが効く】と

既に唱えていたと言いますが、

当時は《癌にビタミン?》などと、

”トンデモ”呼ばわりされていたそうです。




また、ビタミンCという栄養素ひとつでも

容量によって期待できる効果が変わることが分かっています。



壊血病の予防には100mg

風邪の予防には1~10g

癌患者には100g


欠乏症・壊血病予防には

100mgでも充分でも、

美白や風邪には充分ではないと

分子栄養学では考えられていますし、

そこに個体差も関係している考えます。



喫煙者やストレス過多の人は

ビタミンCの需要が高まっていますし、

ピロリ菌感染者であれば、

さらにビタミンCの必要量は多くなります。


ピロリ菌感染者の胃液中の

ビタミンC濃度は健常者と最大で

20倍もの差があるとも言われています。


つまり、同じ量の栄養素を摂取しても、

効果には個人差が出てしまう、

個体差に応じて*必要量が変わる*と

いうことが、よく分かります。


ちなみに、

厚生労働省が定めるビタミンCの

摂取基準値は

大人であれば100mg/日が推奨されています。


これだけを見ても、

個体差・用法によって容量が

変わるといった概念を

含まない従来の医学での推奨量と、

分子栄養学で推奨される個体差や

目的に合わせた最適量が、

まるで異なることがお分かりいただけるかと思います。




◆まとめ◆


□従来の医学の考えと、

分子栄養学の考えは異なる


□分子栄養学は栄養素に重点をおく


□病院では異常が出るまで指摘されない


□人体を細胞レベルで見ていき、

栄養素を用いて細胞を健康にしていく


□個体差や目的によって、容量や用法が

変わることがある


今日は分子栄養学という言葉を

はじめて聞いたという方に向けて、

分子栄養学とは何なのか?という、

分子栄養学を学ぶ、実践していくうえで、

一番初歩的なことを書いてみました。


”分子” ”整合” ”細胞”

などと聞くと、


ちょっぴり身構えてしまうかもしれませんが、

分子栄養学で重要視される”

栄養素”というのはわたしたちの

*毎日の食事・食べ方に非常に関わる*ところです。



栄養素を補う、細胞の状態を

調べるということで、

高額なサプリメントや特殊な検査が必要と

思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

基本に返れば、やはり毎日の

食事・生活習慣にあると

わたしは思っています。


逆を言えば、いくら検査やサプリに

お金をかけても、食事に問題があると、

なかなか効果を感じられないかもしれないのです。


1人でも多くの方に分子栄養学が広まり、

自身で知識を身につけ、

日常生活に分子栄養学的な考えを

今できることから工夫して

取り入れてもらえるようになれば

嬉しいなと思います。