わたしの希死念慮と爪
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

わたしの希死念慮と爪

こんにちは、分子栄養学アドバイザーの勝田です。


みなさんは希死念慮とは

無縁であるかと思いますが

わたしは幼少期から希死念慮と

親友のような人生でした。


希死念慮なんて書くと

恐ろしく聞こえてしまいますが

この世から"消えてしまいたい"という

無気力感と言った方が

しっくりくるかもしれません。


特に具体的な理由がある訳ではない

嫌な出来事や辛い状況な訳ではない


それなのに、

幸福感をあまり感じない

生きていても楽しくない

そんな風に感じてしまう状況です。


こういう事を言ったり話せるようになったのは


分子栄養学に出会い、

オーソモレキュラーアカデミーを受講し

安藤先生から栄養と心と身体の繋がりを

学ばせて頂き、心理面だけでなく

栄養面からサポートする事で

自分の心と上手に向き合えるように

なったからだと常々感じています。


分子栄養学に出会ってから早いもので

数年経ちわたしのメンヘラ女子な一面

沼のように暗く深い闇の部分は

すっかり消えたかと思っていたここ数年…


今年になって久々に希死念慮が再発。

ダークなわたしが顔を出すという

面白い事象が起きたため

今日はその事を少し書かせて頂こうと思います。


■ネガティブな事しか頭に浮かばない■


メンタル不調を感じたのは

今年の5月下旬頃


ふと気が付くと、

最近わたしの心の中で被害妄想が強くなり

人に責められたり、嫌われている感覚が

どうにもこうにも頭から離れない…


生きることへの絶望感や無気力感

苦しい辛い感情や考えばかりが浮かぶ

存在価値が見出せずに

この世から消えてしまいたくなる


昔は毎日がこんな感じでしたし

ちょっとぐらいのネガティブな感情や思考は

普段から人一倍浮かびやすいタイプなので

慣れっこではありますが


栄養療法を始めてからは一晩寝れば

翌日には苦しさがどこかへ行ってしまい

もう大丈夫!という事が常でした。


ところが、一晩、二晩寝れども寝れども

苦しい感情や思考が一向に

離れていってくれません。


今回のネガティブ度は久々に

なんだかおかしいぞ?と思いはじめました。


オーソモレキュラーアカデミーで数年学んだ

認定アドバイザーさんであれば

こんな時にはまず栄養と身体と

心の繋がりを思い浮かべるに違いありません。


勉強を重ねると自己養生する術が

自然と身に付いています。


おかげ様でわたしも

ネガティブ人間になってしまった理由が

すぐにピンときました。


亜鉛が足りていない!!


■亜鉛不足の人体実験中だったわ■


実は5月に入り、人体実験をしている事を

わたしはすっかり忘れていました。


亜鉛をサプリに頼らず摂取しよう実験です。


ネーミングセンスの悪さにびっくりですが

名前の通り、亜鉛をサプリには頼らず


  • 食品からなるべく意識して摂る!

  • サプリメント無しでも亜鉛不足は防げるか?

という体を張った実験です。


わたしにとっては命懸けの実験です。


安藤先生から繊細さんタイプの人は

亜鉛不足には注意ですよ!

と、教えてもらっていました。


亜鉛不足と言えば一般的には

味覚障害で有名ですが


  • 不安心配

  • 被害妄想

  • 神経過敏

  • こだわりの強さ など


メンタル症状も起きやすいと

一説では言われています。


これらのメンタル症状は

わたしの性格を箇条書きで

まとめてくれたの?と、

思うくらい全て当てはまります。


自称繊細さんでもあるわたしですから


亜鉛不足になるべからず!

亜鉛サプリをかかさなかった訳ですが、


定期的に測定している血清亜鉛の数値が

前回の検査で少し高くなっていたので

亜鉛サプリの頻度を減らしていました。


それから更に1年後、

久しぶりの採血に行くと減らし過ぎたせいか

血清亜鉛は80にまで下がっていました。


実はこんな事が今ままでも数回あり、

やはり私はサプリを少量でも気を付けて

ちゃんと摂らないと低くなってしまう事が

ここ数年の経過からハッキリしました。


そこで、80まで下がって

しまった事をチャンスに食品から意識して

亜鉛を摂ってみよう実験を開始し、


採血に行った5月16日~を境に

亜鉛のサプリは一切やめていたのです。


実験中である事をすっかり忘れて

呑気に生きていたら

5月下旬頃になって

どうにもこうにも止まらない

ネガティブ感情と思考に苛まれるように

なってしまったのです。


実際のところ因果関係は

証明しようがありませんが、

かろうじでたまに補給されていた

亜鉛サプリが実験により完全に

断たれてしまった為なのか…


案外すぐにメンタル不調が

現れた事になります。


■人体実験中に感じた変化■


すぐに感じた変化は主に3つ

  • ネガティブな感情・思考ばかり浮かぶ

  • 爪がボロボロになる

  • 食欲減退


ネガティブについては前述した通りですが、

実験中だった事を思い出したわたしは

食欲減退と爪がボロボロに

なっている事にも気が付きました。


亜鉛というミネラルは体内で

1円玉2枚程度の約2gしか体内に

存在していないそうですが、

酵素の働きを助けたり

生体内で様々な働きを担っています。


そのため亜鉛不足になると様々な症状

現れると考えられていますが


胃酸や消化酵素が作られ

づらくなるとも考えられています。

胃酸や消化酵素の分泌が低下すれば

食欲が落ちてもおかしくありません。


また、亜鉛不足になると

細胞分裂が上手くいかなくなります。

爪が綺麗に生えずに、

ボロボロになりやすいです。


実は実験を開始する前の5月初旬から

既に爪の変化には気がついていました。


その時は亜鉛不足だとはまだ

ピンときていなかったのですが

気になったのでたまたま写真を撮っていました。


メンタルトラブル表出と共に

亜鉛不足を疑いが濃厚になり、

引き続き爪の経過も記録しておきました。




『爪は嘘をつきません』

安藤先生の名言を思い出す

面白い経過になっています。


■わたしの亜鉛不足対策■


5月下旬にはかなりメンタルが

しんどくなってしまったわたしでしたが

サプリに頼らず実験を続行する為に

意識して摂ったものをご紹介します。


ヘンプシード

豚レバー

原液の牡蠣エキス

スーパーで売っている牡蠣


食欲が落ちている事に気づいていたので

とにかく欠食しないように気をつけました。

食べない事に慣れてしまうと食欲は

更に低下し食べる気すら起きなくなるからです。 


ヘンプシードなどだけでは正直しんどくて


何度も亜鉛サプリを飲みたくなりましたが、

ここは亜鉛不足の症状のひとつである

こだわりの強さが逆にプラス?に働きまして

実験を遂行しないと気が済まない…


そこで慌てて注文したのが牡蠣エキスであり、

牡蠣エキスを摂り始めてからは

メンタルはだいぶマシになりました。


牡蠣エキスは味噌汁1杯と一緒に

摂るようにも意識しました。


その理由は、

味噌などの大豆発酵食品は

細胞内亜鉛を増加する事に役立つと言われています。


実際、血清亜鉛だけが高くなってもいまいち

体感が得られない事もあるようで、

細胞に届けてあげることが大切なのです。


食事に味噌汁をプラスする事で

食品からの亜鉛吸収を高めることができます。


また、牡蠣には亜鉛が豊富ですが


その牡蠣を長時間に煮詰めてぎゅっと

栄養素を濃縮した牡蠣エキスは、

やはり優秀で、亜鉛サプリには含まれない

その他ミネラルや栄養素も補給できます。


亜鉛サプリメントが飲めない方に

是非オススメしたいと

身をもって体感できた事が

今回の実験の一番の収穫でした。


■人体実験まとめ■


わたしの人体実験は、

もうしばらく続けるつもりで

亜鉛サプリは変わらずお休み中で

ありますが、現在までの結果を簡単にまとめると


血清亜鉛80くらいであれば、

そこまで気にならないが爪が少し脆くなった


80の時点でサプリ無しとなると

症状が顕著に出てくる

  • メンタルがやばくなる

  • 爪がよりボロボロになる

  • 食欲が低下する


爪・メンタル・食欲の体感からは、

食事をかなり意識して気を付けていれば

そこそこは大丈夫


ただし食事に相当気を付けないと

かなりしんどく、

牡蠣エキス無しだと無理かもしれません。


これはあくまでわたしの個人差での

実験なので、他の人には当てはまらない事はご了承ください。


亜鉛に限らず、ミネラル不足や

タンパク質不足があると体は

様々な症状をSOSのように出してきます。


それが栄養不足の症状であると

気づくためには勉強によって得た

少しの知識と、自分自身の実践と体感が

何より大事だと思います。


お医者さんでもなく他人でもなく、

自分の体や心の変化は

自分がいち早く一番よく気付けるからです。


わたしは爪やメンタルや食欲の状態が

亜鉛不足を推測するひとつの指標に

なると言うことを今回身をもって体感しました。


このようにして自己養生できるようになること


それが本当に役立つ、

分子栄養学の素晴らしいところなのです。


《亜鉛をサプリに頼らず摂取しよう実験》

また一つわたし自身の自己養生法を知る

貴重な症例となりました。


毎日の食事を気を付ける事の大切さを

改めて感じながらも

サプリメントはやはり"賢く使う"

時に非常に助かるという事も身に染みました。


わたしが栄養の知識を持たずに生きていたら

ひたすら自分の不安定なメンタルと闘い

今でも非常に苦しくてもがいていたことでしょう…


栄養の知識はわたしにとって

山あり谷ありのこの地球での

サバイバル生活を乗りきるための

大切な武器なのです。


亜鉛は現代人の食生活では

不足しやすいと言われています。


みなさんも亜鉛不足にはお気を付けくださいませ。


特にメンタル不調をかかえやすい方へ、

栄養で心は変えられる。


心がしんどくなった時にこそ

食事、栄養を少しでも意識してみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。



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