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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真勝田梨沙

夢が教えてくれる栄養状態


こんにちは、

分子栄養学アドバイザーの勝田です。

みなさんはどんな夢をよく見ますか?



ちょっと変な夢を見たり

悪夢にうなされたりした時、

"夢占い”で思わずチェックしたく

なることってないですか?


しかし、夢占いをチェックするよりまず先に!


夢占いより現実的な分子栄養学的な方法

是非ともチェックして頂きたいポイントがあります。


それはズバリ、栄養状態

実は“夢”が栄養状態を教えて

くれることがあるんです。


夢と栄養状態が関わっているなんて初耳だ!

という方も多いと思います。


そこで今日は、夢と栄養の関わり

分子栄養学的な視点から

お伝えしたいと思います。


記事を読み終わるころには

ご自身だけでなくご家族や身の周りの方の

毎晩見ている夢と栄養状態を

チェックせずにはいられなくなるかも…


また、毎日の夢から健康状態が推測できれば

その先の心身トラブルも予測でき、

栄養素の過不足を早い段階で

整えてあげることで心と身体の健康に繋がると思います。



◆毎晩どんな夢を見ますか?◆


『どんな夢をよく見ますか?』

実はこの質問だけでも、

色々なことが推測できます。



夢は心理状態が分かるとも言われ

深層心理を分析するにも

役立つかと思いますが、


分子栄養学の観点から言うと

夢はその人の栄養状態を

推測する良い指標でもあります。

早速ですが、こちらの夢チェックを

やってみましょう。


【夢チェックリスト】

□悪夢

□辛く苦しい夢を見る

□明晰夢

□朝起きると夢疲れしている

□夢を忘れられない

□夢を全く思い出せない



上記の夢チェックリストに

1つでも当てはまり、

さらにそれが毎日のように

繰り返されるようであれば

ビタミンB群が過剰

または不足している可能性があります。


皆さんは大丈夫でしたか?


チェックが付いた方は、

ビタミンB不足である可能性が…


通常、ふつうの食生活をしている限り

ビタミンが過剰になることは

あまり考えられません。

過剰の方はビタミンのサプリメントを

摂取しているケースが考えられます。


◆夢に影響を与えるビタミンB6◆


過剰でも不足でも

夢に影響が出るというのは

意外かもしれませんが、

中でも夢に影響するのはビタミンB6です。



ビタミンB群の中でも

特にB6は感情・精神安定や

睡眠に関係する神経伝達物質の

合成などに関わっています。


そのためB6の過不足によって

メンタルに影響が出たり、

睡眠に影響が出ることがあります。


怖い夢をよく見るとか、

辛い夢を見ると言うと

心理状態に当てはめて

心・精神状態の問題と

片付けられてしまいがちですが、

もしかしたらビタミンB6の

過不足が原因になっているかもしれません。



◆明晰夢研究科も注目!B6の実験◆


ビタミンB群が夢に影響を

与えているというのは

わたし自身の体感としても

いつも感じているのですが

(ストレスがかかると

わたしはすぐ夢に影響が出ます)

実はビタミンB6と夢の関係を調べた実験

オーストラリアで行われています。


実験を行ったのは明晰夢研究科のアスピー博士

普段、夢を全く思い出せないという

100人の被験者を対象に

  • B6

  • B群

  • プラセボ


この3グループに分け、

それぞれ摂取させる実験を行ったところ

B6を摂取した群で優位に

夢の想起能力が上がったそうです。


◆ビタミンB6過不足症状の個体差◆


アスピー博士の実験では

夢を思い出せない人に対してB6を

サプリメントで摂取させることで

夢の想起能力をアップさせていました。


まさか水溶性ビタミン

そんな作用があるなんて

水溶性ビタミンだから安心と思っている方

思わず驚く実験ではないでしょうか。


わたしの場合は、ストレスがかかった際に

恐らくB群が枯渇してしまい

(B6も枯渇していると予想されます)

アスピー博士の実験とは

逆に夢が忘れられない!

明晰夢状態になりやすくなってしまいます。


寝ているのに起きていたかのようになり

現実なのか夢なのか分からない…

目が覚めても夢が続いてしまう…


夢がリアルで、鮮明に記憶に

残ってしまうため2つの世界を

行き来しているようで疲れが全くとれません。


わたしの場合はB6が枯渇することによって

適度を通り越した明晰夢に

なり過ぎてしまうことからも

過剰になるか、不足するかによって

夢にどのように影響が出るかは

人それぞれのような気がします。


また、わたしはB群が枯渇すると

悪夢も見やすくなりますが、

過剰になっても

悪夢を見るケースは多いそうですし

葉酸の過剰摂取でも悪夢を

見やすいと言われています。


とくにB6や葉酸単体のサプリメントを

摂取するには活性、非活性などの知識

個体差に合わせた量など、

充分に注意が必要であるとも言えます。


安易にサプリメントを摂って夢に影響が出て

睡眠障害・不眠による

心身トラブルにも繋がり兼ねません。


水溶性ビタミンが良くも悪くも

脳に影響することが分かります。



◆ストレスでB群消費◆


ビタミンB群は生体内で

その他のB群同士タッグを組んで働いています。


つまり、B6だけが不足しているというより

B群全体が不足している可能性もあります。


夢チェックリストでB6不足が疑われた場合、

B群・またB6が枯渇して

しまう要因はなんでしょうか?


実はB群は簡単に消費され

不足しやすいビタミンなのですが、

その最たるものがストレスです。


心配事や不安事があると

苦しい夢や悲しい夢、失敗する夢など

自分にとって辛く苦しい感情が

夢となって現れる…


心理状態が夢に出てくる!

というのはよくイメージされますが、

何かしらの精神的負荷が

かかっている時というのは

当然、ストレス状態です。


ストレスがかかると

ビタミンCやビタミンB

消費されてしまいます。


また、心が元気であったとしても

仕事が忙しかったりでストレスがかかると

肌荒れや口内炎が出来るのは

みなさん一度は経験済みだと思います。


精神的にも肉体的にも

ストレスがかかるとビタミンが消費され

肌荒れなどを引き起こす原因になりますが、

肌だけではなく夢にも影響が出るなんて

思いもしないですよね。


疲れた時の肌荒れにチョコラBB

というフレーズはお馴染みですが

チョコラBBにもビタミンB6が

含まれています。


肌荒れに困ってチョコラBBに

手を伸ばす時というのは

もしかしたらお肌だけではなく

夢にも影響が出ているかもしれません。


ストレス過多になっている時ほど

夢チェックリストに当てはまる

確率は高くなります。


まさにわたしは自分でも自覚していない

ストレス度合いを、肌荒れだけでなく

夢から教えてもらうことがよくあります。



◆食生活でB群不足◆


ビタミンB群が枯渇してしまう要因

食生活にも隠れています。

夢チェックリストに当てはまった方は

下記も要チェックです。


□炭水化物が大好き

□甘いお菓子がやめられない

□パン・小麦製品をよく食べる

□清涼飲料水が好き

□加工食品・外食が多い

□少食

□膨満感がある

□便秘や下痢

□ピルをのんでいる


B群はストレスや大量のアルコールでも

簡単に消費されますが、

そもそも食生活が乱れていると

食事から得られるはずの

ビタミンが不足してしまいます。


また、ビタミンB群は腸でも作られますが

善玉菌が少ないなど、

腸内環境が悪いとビタミンB群が

上手く作られなくなってしまいます。

  • 日頃から食生活が乱れ

  • 腸内環境が悪く

  • ストレスがかかっている


この三拍子が揃うとB群が非常に枯渇する

ということが想像できます。


夢チェックリストに当てはまった方の

ストレス度合いや食習慣を照らし合わせて

頂けると、B群が枯渇するヒントが

見つかるかもしれません。


ただの夢…で終わらせず

夢ひとつで色々なことが推測でき、

日々の健康チェックにとても役に立ちます。



◆悪夢と血糖値、心霊体験も血糖値の仕業?◆


夢チェックリストで『悪夢を見る』

当てはまる方は、

ビタミンB群の枯渇だけでなく

血糖コントロールの乱れも疑ってみてください。


悪夢は血糖値とも

関わっていると言われています。


糖尿病患者さんが

低血糖により悪夢を見たり、

うなされる夢を見やすくなる

という事もよくあるそうです。


糖尿病患者さんは、

血糖コントロール不良のために

意図的にインスリン注射で

血糖値を下げていますが、


糖尿病患者さん以外でも食事由来で

血糖値が下がり過ぎてしまうことがあります。


甘いものを頻繁に食べている

血糖値を下げるためにインスリンが

過剰に分泌され、夜中に血糖値が

下がり過ぎてしまうケースです。


この時、血糖値を何とか維持しようと

様々な興奮系ホルモンが分泌され、

脳や身体が興奮状態になって

怖い夢となって現れている可能性があります。



丑三つ時によく目が覚め、

幻覚・幻聴があるというのも

ひとつにはこの血糖値が

関係しているかもしれません。


霊媒体質の方、夜中に怖い夢・体験を

しょっちゅうするという方

血糖コントロールが悪くなって

いないか必ずチェックしてください。


甘いモノが大好きでやめられない

ジュース、炭水化物、穀物中心で

動物性たんぱく質をほぼ食べていない

お肉を食べると悪夢を見るという方

霊媒体質の方の食事パターンに多い印象です。



◆人生の1/3は寝て過ごしている!◆


今日は、夢と栄養状態について

分子栄養学の視点からまとめてみました。


毎晩何気なく見ている夢も

食生活や腸内環境の乱れ、ストレス度合い

血糖コントロール、ビタミン不足の

指標になると思えば案外侮れません。


ショートスリーパーの人は別として

わたしたちは毎晩

7時間前後は睡眠時間に費やします。


仮に人生80年としても

約1/3程度は寝ていることになります。

睡眠時間を差し引いたら

活動寿命は60年にも満たないのです。


まさに”人生、朝露の如し…”


また、その中で夢を見ている時間は

約6年間だとも言われ…

小学校生活と同じ時間わたしたちは

夢を見ているということですね。


『良い夢見ろよ~』

なんだか柳沢慎吾さんの言葉が

聞こえてくる気がします。笑


みなさんはどんな夢を見ていますか?


是非、今日の夢チェック!

ご自身やご家族、周りの方の栄養状態

健康バロメーターに活用してみてください。

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