~まさかうちの子が○○痛に?!~
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

~まさかうちの子が○○痛に?!~

3月と言えば、卒業卒園など

お子さんの成長の節目の時期でもありますね。


我が家の長男もこの三月で

小学校を卒業しました。


手がかかる子ほど…とは言いますが

やはり幼い頃から色々とありましたから

(お時間のありでしたらぜひ

ご覧になってみてください)

節目の感動もひとしおでした。


さてそんな長男が先日


『足(太もも)がしびれる』


と訴えてきました。

特に激しい運動をしたり

足をぶつけたりなどはしておらず

怪我の可能性は低い。


痛みではなく痺れという事で

神経に障っていないか

素人判断はできないので

整形外科を受診することに。


実は何となく、ある症状の名前が

頭の片隅には浮かんでいました。

でもそれは栄養不足が原因の一つ

と私が理解している症状。

ですから仮にも分子栄養学アドバイザー

である私のご飯を食べている

うちの子に限って


『まさかそんな診断はおりないだろう』


と思っていたんです。


≪診断名→成長痛≫


『お母さん、成長痛ですね』


整形外科の先生がにっこり笑って

心配いりませんよ、と

声をかけてくださったのですが


私は心の中で


『あちゃー…』


とがっくり肩を落としていました。

皆さん何故だかわかりますか?


≪成長痛って?≫



成長期(幼児期~思春期)の子どもに

起こりやすい症状。

その名の通り骨の成長に伴い

太もも、すね、関節部分など

主に足に痛みを感じやすいとされています。


このブログを読んでくださっている

皆さんご自身の成長期や

お子さんにご経験はありませんか?


原因としては


  • ストレス

  • 未発達な身体への負担 (足には運動の負荷がかかりやすい)


などが挙げられています。


確かに骨が少しずつ成長していくから

何かしら痛みなどが

起きてくるかもしれない…

と考えることもできるのですが


だとすれば身長が伸びている期間は

すべてのお子さんが痛みを感じるはず。


ここを栄養目線で

考えてみたいと思います。


≪カルシウムだけじゃなかった≫


骨の成長に必要な栄養って

なんだと思いますか?

やっぱりカルシウムでしょうか?


私も分子栄養学に出会うまでは

骨の成長=カルシウム

と、なんとなく考えていてました。


もちろんカルシウムも

丈夫な骨を作るのに大切な栄養素

なのですが、それ以外にも

必要な栄養素が沢山あったんです。


骨というのは例えると

鉄筋コンクリート造のビルのような

構造になっています。


鉄筋の骨組みに

コンクリートの外壁。


このコンクリートの部分にあたるのが

ハイドロキシアパタイト

リンとカルシウムから構成された成分で

骨の6割を占めています。


そして鉄筋にあたる部分

これはコラーゲンで出来ています。


コラーゲンというのは

女性だと美容成分として耳にした

事がある方も多いかと思いますが

たんぱく質の一種になります。


ビルのでいう鉄骨部分。

つまり、骨の支えとなる部分は

たんぱく質で構成されているんです。


≪コラーゲンは何から出来てる?≫


コラーゲンはプロリン、リジン、

グリシンという三種類のアミノ酸

(たんぱく質の一番小さなかたち)と

鉄、ビタミンCが合わさって

出来ています。

たんぱく質だけでなく

鉄とビタミンCも必要なんですね。


これら5つの要素どれが欠けても

強度の弱いコラーゲンしか

作り出すことができません。

つまりビルの骨組みが弱いという事。


これでは丈夫な骨を

作り出すことは難しいですね。


長男の足の違和感は

こういうところから出てきていた

とも考えられます。


≪たんぱく質、鉄、ビタミンC≫


たんぱく質は骨以外でも

内臓、脳、筋肉、皮膚など

身体を構成するために欠かせない

大切な栄養素です。


動物性の食材からも

植物性の食材からも

我が家ではどちらも大切に

いただくようにしています。


長男はお肉や魚も大好きなのですが

補食のタイミングが良くなかったり

夜間低血糖をおこしている時などは

朝食のおかずにあまり手が伸びず

ご飯メインになることがあります。


糖質に偏ることで

低たんぱくも助長されるし

ビタミンB群の不足などから

より糖質を求めるように

なってしまうのでここも注意が必要。


ボーンブロススープの頻度を増やして

こまめに飲んでもらうように

いつも以上に気を付けて

いこうと思います。


そして鉄。

鉄不足の怖さを改めて思い知り

同時に栄養需要の高まる

思春期にはコツコツ摂っていく事が

欠かせないのだなぁ…と

反省する機会にもなりました。


ここは手作りふりかけを強化。

長男と話し合って

最近あまり食べていなかった

いつも作っているごまや鰹粉

レバーパウダーなどを使った

手作りふりかけや

市販のミネラルが取れるふりかけを

毎日食べるように決めました。


『決めました。』

と書くとなんだか

食事内容を押し付けているようにも

感じられたかもしれませんが

親が一方的に食事内容を決めるのではなく


  • なぜこの食材が必要か

  • 食べるとどんな嬉しいことがあるか


私は安藤先生のご著書や

協会で勉強した事をまとめた

ノートなどを使って

子どもにも納得してもらえるように

話す時間を作るようにしています。


それに普段から食事や栄養の事を

よく話しているので

(栄養の話が大好きすぎて子ども達に

『栄養おばさん』とあだ名されています(笑))


『痛いの治したいから食べるわ。』


と前向きな長男。

継続してくれるとよいのですが。

ここはなるべく見守るように

口を出しすぎないでいようと思います。


ビタミンCはなんとなく

野菜や果物から摂取する

そんなイメージでしょうか?


調理の注意点としては


  • なるべく水にさらす時間を短くしたり 加熱せずに摂る


  • じゃがいもに含まれるビタミンCは でんぷん質に守られているので 熱や水に強いので上手く利用する


  • フルーツからビタミンを摂りたい時は 糖(果糖)の過剰摂取に注意


そして嬉しいことにこのビタミンC

先ほど出てきた鉄の吸収率

アップさせてくれる

嬉しい作用があるんです。


ビタミンCと鉄を含む食材を

食事の中に取り入れていく工夫を

考えています。


≪毎日コツコツ≫


前述したブログ記事にも

書かせていただいたのですが

長男は幼い頃から

ミネラル不足がある子でした。


今回取り上げた鉄は

骨の成長にはもちろん


  • 体中に酸素を運ぶ

  • 神経伝達物質をつくる


などなど

子どもの成長にとって大切な

役割をたくさん持っている

栄養素です。


またビタミンCは


  • ストレス

  • 感染症


などの要因で

あっという間に消費されます。


成長期には食事で栄養が

足りていると簡単に考えず


  • 生活環境(睡眠、ストレス等)

  • 本当に食べられているか (偏食や欠食など)


  • 補食はとれているか 内容はどうか


など子ども自身にとって

必要な栄養量が満たされているか

日々の様子から

(特に我が家の長男の場合は)

見守っていくことの大切さに

今回の出来事で改めて

気づかされました。


中学生になってさらに

栄養需要が高まると予想される長男。

お弁当にも工夫をしたり

親として出来ることで

成長を応援したいと思います。


分子栄養学に出会っていて

本当に良かったです。


成長痛でお悩みの方

ストレスケアや鎮痛ケアと一緒に

ぜひ栄養からのアプローチも

試してみてあげてください。


ここまで読んでくださり

ありがとうございました。


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