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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

『ミネラル欠乏=発達障がい?』

今回登場するのは我が家の長男.

長女とは二歳差の小学六年生で

クリスマス生まれのもうすぐ12歳。

引っ込み思案だけど

心の優しい男の子です。


長男の誕生がなければ

分子栄養学ともきっと出会うことなく

暮らしていたのかなと思います。


私の人生を大きく変えてくれた

長男の成長記録が

同じ悩みを持つママに届くように

綴らせていただきます。


《背中スイッチって知ってる?》


当初の家族計画よりも

半年遅れて授かった長男。


長女に早くきょうだいを!

と考えていたまさにその時

私は長女の夜泣き対策に

奮闘する真っ最中。


私自身に余力がないのに

赤ちゃん授かれるはずないよなぁ…

と、今なら思うのですが


当時は疲労も栄養不足も自覚ナシ!


どうしてあかちゃん来てくれないの?

と、悩む事しかできませんでした。

とはいえ無事に我が家に

4人目の家族としてやってきてくれた

長男だったのですが

皆様お察しの通り

長女同様、激しい夜泣き。


そして長女よりもすさまじかったのが

いわゆる


『背中スイッチ』の存在でした。


背中スイッチという言葉

ご存じない方もいらっしゃるかも

しれませんので簡単にご説明しますね。


赤ちゃんが授乳中や抱っこしたままで

眠ってしまった際に

布団やベットに寝かせようとしたタイミングで

覚醒してしまうことを指す言葉。


それまでぐっすり眠っていたのに

まるで背中にスイッチでもついているかのように

泣きだすのでいつしかこんなネーミングで

呼ばれるようになったようです。


温かい腕の中から冷たい布団への刺激。

ママのにおいが離れてしまうこと。

体勢が変わることへの不快感。


などなど

理由は様々だとされていますが

長男は特に日中でも布団に寝かされる事を

極端に嫌がる子でした。


家の中でも常に抱っこ

ご機嫌に寝転んでくれることは

ほとんどなく

常に抱っこしながら家事と

長女のお世話をこなしていました。


二人目が産まれるからと

わざわざ長男の為に購入した

ベビーベットも帰省中にほんの少し

使えただけで、大阪に戻ってからは

ただの物置きに…トホホ。


もちろんこちらも夜泣き対策と同様

あらゆる手を尽くしました。

身体に沿うクッションをあてて

クッションごと布団におろしたり

私の服にくるんで寝かしつけてみたり

いわゆる《添い乳》という状態を試したり…

(これはオススメしません)


どれもあまり効果はなく

ひたすら抱っこの日々は続きます。


《過敏さの原因》


神経が細かい子

過敏な子


長男の様子を表すとしたら

こんな言葉でしょうか?

背中スイッチ以外にも


服のタグが肌に触れる事を嫌がる

大勢の人がいるところが苦手

大きな音や声が苦手

私から離れることを酷く嫌がる。

指しゃぶりがやめられない。


こういった様子が見られるお子さん

いらっしゃいませんか?


そんなお子さんにぜひ補ってあげて欲しい

栄養素が亜鉛です。


亜鉛は人の身体に必要なミネラル。

体内で作り出すことができないので

食事からの摂取が必要な栄養素です。


体内で同じく微量ミネラルである銅と

バランスを取り合う性質があります。


そのため片方が過剰になると

片方の吸収を抑制する、というように

体内での銅、亜鉛バランスが崩れます。


そうして亜鉛が不足銅が過剰の状態になると

神経伝達物質の産生に影響が出てきます。


チロシンというアミノ酸をもとに

集中力ややる気のもとになる

神経伝達物質であるドーパミンがつくられます。


このドーパミンは酸素やビタミンC

そして銅の力を借りて

こちらも集中力ややる気のもとになる

神経伝達物質ノルアドレナリンへと

変わっていきます。


なんだかどちらもとってもポジティブな

神経伝達物質だな~

って思われたかもしれませんが

銅過剰の方の体内では

ノルアドレナリンが過剰になります。


すると先ほどのポジティブな働きから一転

不安や焦り、イライラや怒りなど

なんとも困った状態を

引き起こしてしまうんです。


長女と2歳差の長男。


私の身体が長女を産んだ事で

さらに進んだ栄養不足から

やっと回復してきた頃

…というか全く回復できていない

ボロボロ状態での妊娠。


長女妊娠時の私は鉄不足だったに違いない!


とのお話を前々回にいたしましたが

長男妊娠時期はさらに色々な

栄養が不足していたと容易に想像がつきます。


不安感の強さはそのままに

とにかくどこへ行く時も

基本的には抱っこで過ごす

乳幼児期が続きました。


そして発語が遅い


とにかく言葉が出ない…

というかだいたいぐずっているか

泣いているかだったのですが

幼稚園入園前になっても

喃語のまま…。


長女の通う幼稚園からも

やんわりと入園を断られる事に。


≪亜鉛だけの不足じゃない?!≫


幼い頃から気になっていた事

じつはまだまだあります。


それがこの2つ


諦め癖

寝つきの悪さ


こちらは鉄不足が

大いに関係するところなんです。


こんどはトリプトファンという

アミノ酸から作られる

神経伝達物質のお話をしていきます。


こちらは楽しい!幸せ!と感じるもとになる

セロトニンという神経伝達物質。


これはトリプトファンから

鉄やビタミンB群の力を借りてつくられます。


そして良い眠りの為に欠かせない

メラトニンという神経伝達物質は

このトリプトファンがマグネシウムや

ビタミンB群の力を借りて変化したものです。


鉄が不足するという事は

セロトニンが上手くつくられないということ。


セロトニンの不足は

自信のなさや悲観的な気持ち

鬱状態を引き起こします。


そしてセロトニンが上手くつくられない

ということは当然メラトニンも

うまくつくられません。


ということはなかなか眠れない

寝つきが悪いという状態を引き起こします。


長男…ドンピシャですね。


発達障がいでは?

とも言われていた長男ですが

ミネラル不足からくる症状

強く現れている状態だったのだと

今は確信を持っています。


それなら分子栄養学で学んだ

知識をフル活用して

サポートしていこう!

と、コツコツ取り組む日々です。


長男は長女のようにSIBOなどの

腸の気になる症状はないので

好き嫌いさえ(これがかなりのネックですが)

クリアできれば

食事からのアプローチは

わりとやりやすい方です。


現在取り組んでいる事は


こまめな補食

こちらは血糖値の安定のために

一番気を付けている事。


学校にいる間は難しいのですが

家にいる間は出来るだけ

こまめなエネルギー補給を

心がけています。


イライラや焦りは血糖値の乱れでも

怒りやすい症状なので

出来るだけ穏やかになるよう

家での補食に気を配るようにしています。


ミネラル補給

鉄や亜鉛の重要性を知ってからは

にがりを使ったり

レバー入りの食材を補食に使ったり

小魚の粉末などから

毎日コツコツ

ミネラルの補給を意識しています。


スキンシップ

来年の春には中学生。


もうスキンシップなんて必要ないし

本人も嫌がるんじゃない?

と思われるかもしれないですが

いくつになっても

大切にしたい事だと考えています。


特に男の子は注意したり怒ったり

する必要がある場面で

例えば手をつなぐ、肩に触れる

膝の上にのせてあげるなど

触れ合っている状態で話すと

心が落ち着いてこちらの話を

受け入れやすくなるそうです。


私も出来るだけ長男とは

対話する時間を設けるようにし

時にはふざけあったり

時には真剣に成長と向き合っています。


読んで下さってありがとうございます。

長男と同じようなお子様の状態で

悩んでらっしゃる方の一助となれますように。


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