そのイライラ、子供のせいじゃないかも?
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

そのイライラ、子供のせいじゃないかも?


皆さまこんにちは。

心と体を健全に整える栄養の専門家 

山下美穂子です。


2021年になって初めてのブログ投稿になります。


今年から、オーソモレキュラーアカデミー

初級講師として活動することになりました。


気持ちを新たに、日々挑戦していきたいと思います。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。



皆さん、料理作りは好きですか!? 


作りたいけど、

なんだかやる気が起きなくて。


子供に急かされて、

ついイライラしてしまう。


ご飯作りは奥さんに全部任せている。


今日は、そんな方に読んでいただきたい内容です。



料理はエネルギー消費大!!!


「料理」って、家事に数えると一つに

なってしまいますが、分解するとたくさんの

作業がありますよね!


  • 献立を考える 

  • 買い物をする

  • 食材の皮をむく・切る

  • ご飯を洗って炊飯器で炊く

  • ゆでる・焼く・煮る

  • 盛り付ける

  • 食卓に出す

行動だけでもこんなに!


さらに要領まで考える必要がある。


ご飯を炊いている間に、

お味噌汁用の具材を切って火にかけて、

その間に副菜用の野菜をゆでて、

その間に肉を焼いて。

その間に使った鍋洗って

など。


同時進行でいろんな作業を進めていますよね。


愛する家族のために、すべて温かく

美味しい状態で「ご飯よー!」と

食卓に出すまでに、脳みそフル回転!

そして、必ず途中で子供の横やりも入ってくる(笑)


料理をするのに、実はかなり脳のエネルギーを消費しています。


うつなどのメンタルトラブルを

抱えている方が、まず料理が出来なくなる、

というのを耳にしますが、

それだけ脳にとっては大変な作業、ということです。


夕方のイライラは低血糖かも?

実はエネルギー消費が多い「料理」

する時間帯はエネルギー切れ

起こしている時間帯でもあります。


夕方、こんな症状に当てはまる方は、

エネルギー切れによる低血糖になっているかもしれません!

  • イライラ

  • 胸騒ぎ

  • 物悲しい

  • 怒りっぽい

  • 自己嫌悪


私たちは食事を摂ると、食事からの糖

「グリコーゲン」という形で肝臓や筋肉に蓄えます。


食事をする

食事からの糖で血糖を保つ

血糖が減る

肝臓や筋肉に蓄えたグリコーゲンを血糖として使う


こんな流れになります。


筋肉の少ない人や脂肪肝などが

ある人は、糖を蓄えることができないので、

低血糖になりやすいです。


日頃から

  • 筋肉をつける

  • 肝臓を労わる


というのは、とても大事です。


低血糖で戦闘モードに


血糖の蓄えが少ないということは、

すぐに枯渇してしまう。


そしてエネルギー切れ(低血糖)

起こしてしまいます。


血糖の枯渇=低血糖 を起こしていると、

体は副腎皮質、副腎髄質から

コルチゾールやカテコールアミンといった

ホルモンを出して血糖を上げようとします。


低血糖=体にとっては危機なのです。


血糖を上げるホルモンのカテコールアミン

  • アドレナリン

  • ノルアドレナリン

といった興奮系のホルモンです。


適度にあると、

  • 気分がよい

  • 適度に緊張

  • 元気がある

  • やる気がある

  • 集中力がある


といい方に働きますが、


過剰になると

  • そわそわ、イライラ

  • 不安・恐怖

  • 戦闘モード


と良くない方に働いてしまいます。


補食のすすめ


お仕事されている方も、そうでない方も、

夕方からの忙しい夕飯作りや

子供のお世話を楽しくこなすためには、

低血糖対策に補食を摂ることをおすすめします。


感情は必ずしも外的なことから

沸き起こるというだけではなく、

空腹や体の状態で

「体からイライラさせられている」

いうこともあると知っておくことで、


「今イライラしているのはどうして?」

「あ、低血糖なのかも!」

「おにぎりでも食べようかな」


と考えて行動するだけで、

子供へ怒る回数が減りますよ(*^-^*)


何より、自分の心が安定する!

それが一番ですよね。


おすすめの補食


いくつか私が摂っている補食を

ご紹介します。


①ボーンブロススープやお味噌汁

アミノ酸、ミネラル豊富

ボーンブロススープをたくさん作っておいて、

空腹にならないようにちびちび飲む!

前日のお味噌汁の残りを食べる!など。


血糖コントロールにはこれが一番です。


②おかかバターおにぎり

うちは娘が二人で、小学校から

「おなかすいたー!」と帰ってくるので、

このおかかバターおにぎりを作って

出すことがあります。


子供の分と一緒に、自分の分も

作って一緒に食べます。


作ってとっておいて後から食べることも。


おかか=たんぱく質

バター=脂質

おにぎり=糖質


エネルギーの元となる栄養素が

入っているので、糖質が消費されても

たんぱく質・脂質で

エネルギーを保つことができます。


自分には補食として、

そして子供には運動や習い事などの

前にも食べさせることが多いです。


具などは工夫していろいろ作ってみて下さいね!


鮭とマヨネーズで鮭マヨおにぎり!

なんていうのもいいかも?


③紅茶やコーヒーなど、温かい飲み物にゼラチンを入れる

ゼラチン=コラーゲン=たんぱく質

いつもの飲み物でたんぱく補給ができます。


④MCTオイル

MCTオイルの中鎖脂肪酸は効率的に

すぐにエネルギーとして使われるので、

小分けのMCTオイルやパウダーを

持ち歩いて、食間に飲むのもオススメです。


⑤夕飯を作りながらつまみ食い(笑)

早めに夕飯作りを始める方は、

ちょっとずつつまみ食いをしましょう。

それだけで、夕方のイライラが落ち着くかも!


こんな感じで毎日できなくてもできることから

取り入れてみて下さいね!



感情次第で行動や成果も変わる


最後に、行動の話をさせて下さい。


人の行動というものは、

感情によって動かされます。


例えば、

  • 職場で上司にたくさん褒められた!

  • おまけに同僚からも感謝された

  • お店の人がおまけしてくれた


「今日はいい日だなー?」


と思って家に帰った時、

部屋の中が散らかっていても

鼻歌歌いながら片付けできませんか?


逆に、

  • 職場で上司に理不尽なことで叱られた

  • 同僚からダメだしされた

  • お店で注文していたものと違うものが出てきた


「なんてついてない日なのだろう…。」


と思って家に帰った時、

部屋の中が散らかっていたら、

「もうーーーーー、

こんなに散らかして―(怒)」

と家族や子供に怒鳴ってしまいたくなりますよね。


この二つの行動はどちらも

散らかった部屋を片付ける

ということ。


いい感情を持っていた方が、

いい行動を起こせるのです。


子供の宿題なども、

「早くしなさいーーー!」

怒鳴られながらするのと、

気分良くするの、

どちらが頭に入るかはわかりますね!


日頃から、自分の感情を

コントロールして感情をいい状態に

しておくことはその後の行動も良くしてくれます。


感情をコントロールするためにも、

低血糖はNGです!


もう一度おさらいになりますが

低血糖→コルチゾールや

カテコラミンで血糖上げる

→そわそわ、イライラ、不安、恐怖、戦闘モード


体にイライラさせられないように、

適度に補食、取り入れてみて下さいね!


ただし、小麦製品・チョコレートなど

お菓子を補食に食べると


血糖値急上昇→一歩遅れてインスリンで急降下→低血糖


となりますので、そこも注意ですよ( ;∀;)

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