ボーンブロスで花粉症とサヨナラ
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

ボーンブロスで花粉症とサヨナラ

春といえば桜。そして花粉症

平日の昼下がり。

 

最寄りのコンビニに寄ると、

店員さんとお客さんの会話が

聞こえてきました。

 

店員「今年は入学式当日まで

桜の花が散らなくてよかったねえ」

客「毎年、早々に散ってしまって

入学式なのに葉桜だったもんねえ」

 

――春になりました。

 

春といえば、桜を思い浮かべる方が

多いと思います。

そして「花粉症」をイメージする方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

春になり、X(旧Twitter)などSNSで

花粉に関する投稿をよく目にします。

 

「今日の花粉、ヤバくない?」

 

「花粉の影響でノドを痛めて

声が出ません……」

 

「今日は鼻水が止まりません。

たぶん、花粉症だな」

 

花粉の影響を受けている方が

一定数いらっしゃるようです。

 

私も毎年、目や鼻、ノドがかゆくなり、

鼻炎薬を服用することもありました。

 

ところが、

今年はまったく不快な症状がありません。

 

なぜだろう?

不思議に思い、理由を考えました。

 

去年と今年の一番の違いは

ボーンブロスを飲み始めたことです。

 

“ボーンブロス?”

 

それをご存じない方も多いと思いますので

今回は、花粉症などアレルギーに対する

ボーンブロスの効果とその作り方

お伝えします。

 

ボーンブロスは骨を煮込んだスープ

 

ボーンブロスとは

肉や魚の骨を煮込んだスープです。

 

2023年、俳優の菜々緒さんが美の秘訣として

「空腹時にボーンブロスを飲んでいる」と

テレビ番組でおっしゃっていました。

 

叶姉妹も「美のレシピ」として

ブログなどでおすすめしています。

 

私はオーソモレキュラーアカデミーに入り

分子栄養学について学ぶ過程で

ボーンブロスを知りました。

 

アドバイザー養成講座では

体調の優れない方に勧めたい食事として、

ボーンブロスが高い頻度で出てきます。

 

10期のアドバイザー養成講座では

認定講師の岩本綾子先生が

ボーンブロスについての講座を開かれ、

その効果と作り方を教えてくださいました。

 

実は、私はその講座で教わるまで

「ボーンブロスは体に良さそうだなあ。

でも、作るのに手間がかかりそう……。

 

まあ、プロテインを飲んでいるから

必要ないだろう」くらいに考えていました。

 

ところが、ボーンブロスについて学ぶと

考え方に大きな変化があったのです。

 

ボーンブロスの材料はスーパーでそろえられ

2、3日分が500円前後で作れます。

 

しかも、

5分程度で下ごしらえができて、手軽。

 

コンロのタイマー機能を使えば

透明な茅色(かやいろ)の

おいしいスープが出来上がります。

 

(詳しいレシピは記事の後半で紹介します)

 

栄養が豊富なのはもちろんですが

煮込む過程で栄養素の構造が小さくなるので

胃腸が強くないような方も

きちんと消化・吸収できる、らしいのです。

 

学習後、私はすぐに材料をそろえて作り

期間を限定して毎日飲み続けました。

 

(それと同時にプロテインを卒業。

今後は必要に応じて飲もうと思います)

 

体と心が元気になる魔法のスープ

 

私はボーンブロスを作るときに

魔法使いになった気分になります。

 

大きな鍋に材料を入れて

家族が元気になる魔法のスープを仕込む。

 

言い換えれば、魔法=愛情です。

家族を思いながら作っています。

 

私は4歳の娘を一人、育てています。

毎日娘と一緒にボーンブロスを飲みました。

 

朝食に1杯。そして夕方、

保育園から家に帰ってすぐ1杯飲みます。

 

みそ汁にしたり、カレーにしたり

アレンジを加えながら1カ月間飲みました。

 

娘の体調の一番の変化は

「肌荒れ」がなくなったことです。

 

娘が1歳の頃から彼女のアトピー性皮膚炎に

悩まされてきました。

 

とくに、2月から5月は花粉の影響で

塗り薬(ステロイド剤)をいくら塗っても

顔(とくにまぶた)や背中、おなか、腕、

ひざ裏、ふくらはぎなど全身に湿疹が出て

ひどい部分は傷になっており、

どうにか治してあげたいと考えていました。

 

去年の4月、新しいクラス担任の先生に

「お肌の状態が気になるのですが……」

と声をかけられるくらいには

ひどい状態だったと思います。

 

ところが、今年はお肌がツルツル。

耳たぶの境目が少しだけ切れているのと

首元が少しカサカサしているくらいで

薬を塗るまでもない様子です。

 

4歳になって肌が強くなったのかな?とも

考えたのですが、

ボーンブロスのおかげもあると見ています。

 

追記:ボーンブロスを飲むのをやめて

1週間が経ちました。すると、娘の肌荒れが

徐々に目立ってきたのです……。

今後は定期的に飲みたいと考えています。

 

また、先述したように私も今年は

花粉による不快な症状が一切ありません。

 

ボーンブロスには、具体的にどういった

栄養素が入っているのでしょうか。

 

花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギーに

とくに効果があると言われている栄養素を

ご紹介します。

 

コラーゲンとグルタミン酸が好調のカギ


ボーンブロスには骨から溶け出した栄養素が

豊富に含まれています。

 

タンパク質を構成するアミノ酸、コラーゲン

ミネラル(カルシウムやマグネシウム)等。

 

とくに花粉症やアトピー性皮膚炎に

効果があると言われているのは

コラーゲン」と「グルタミン酸」です。

 

「コラーゲン」は皮膚の炎症を押さえ、

傷の治りを早める作用があると言われます。

 

「グルタミン酸」は腸内環境を整えます。

また、腸内細胞にとってメインの

エネルギー源となるので、腸が適切に働く

ために必要な栄養素なのだそうです。

 

花粉症やアトピー性皮膚炎などの

アレルギーを改善するためには、

腸内細菌のバランスを整えることが

ポイントになると考えられています。

 

つまり、ボーンブロスを飲むと

グルタミン酸が腸内細菌のバランスを

整えて、アレルギーの症状を和らげる、

 

コラーゲンがアトピーで荒れてしまった

お肌を早く治すように働く、

 

花粉症であれば、コラーゲンが鼻や目、

ノドといった粘膜や肌の炎症を押さえる

と言えるのではないでしょうか。

 

これらの理由で、娘の肌荒れが改善したり

私の花粉による不快な症状がなくなったり

したのだと考えています。

 

私流ボーンブロスの作り方


さて、ここからは岩本綾子先生に教わった

ボーンブロスの基本的な作り方をもとに

 

できれば料理の時間を短くしたいと考える

私が一番ラクに、おいしく作れた方法を

お伝えします。

 

■材料

鶏の手羽先 1パック

セロリ 1本

タマネギ 1個

ショウガを薄くスライスしたもの 2枚

干しシイタケ 2枚

煮干しのだしパック 1個

お酢 大さじ1

水 適量

 

お酢を入れるのには理由があります。

お酢の成分が栄養素を

より引き出してくれるのです。

 

レモンやレモン汁でも代用できます。

 

■作り方

1.      セロリはざく切りに、

タマネギはくし切りに切る。

 

2.      切った野菜と他の材料を鍋に入れる。

水は吹きこぼれない程度に入れる。

 

3.      強火にかけて沸騰したらアクを取る。

 

4.      弱火で1時間以上煮込む。

 

5.      塩で味をととのえて完成

 

ボーンブロスは

冷蔵庫で冷やすとぷるぷるになるんです。

ぷるぷる=コラーゲンがたっぷり。

 

煮込むときは、鍋のフタをしないほうが

透き通ったきれいなスープに仕上がります。

 

白濁したスープがお好みな方は

フタをして煮込むとよいですよ。

 

私は、手羽先だけを取り出して

砂糖と醤油を絡めながら少し煮詰め

手羽先の甘辛煮として食べたりもします。

 

長く煮込んだ手羽先は、身がホロホロ。

4歳の娘も好んで食べてくれました。

 

アレンジレシピも多くあります

シチューやカレー、ポタージュ、茶碗蒸し、

ベトナム料理のフォーにアレンジした方も

いらっしゃいます。

 

アレンジもぜひ楽しんでくださいね。

 

「幸せは薄味なんだよ」


栄養満点でおいしいボーンブロス。

 

私の夫も、最初は「おいしい!」と言って

飲んでくれました。

 

ところが、3日も経たないうちに

飽きた様子で飲まなくなりました。

 

夫が好んで食べるのは、辛みの強いカップ麺。

 

夫のことが大切なあまり、

つい食べる物に口出ししたくなるのですが

 

自分が食べたいものを否定されて

健康にいいものをしぶしぶ食べるほうが

体と心に悪い気がするので、

 

それを食べたくて食べている夫に

意見してしまわないよう努めています。

 

でも、夫にこれだけは伝えたい。

 

幸せは薄味なんだよ」。

 

忙しくて、他人のことばかり優先していると

自分の幸せが何かわからなくなるように

 

刺激の強い物ばかり食べていると

本当においしいもの、本当に体にいいものが

わからなくなるのかもしれません。

 

薄味の良さに、

いつか気づいてくれるといいなあ。


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