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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

乳がん検診と栄養

皆様、こんにちは。

第7期分子栄養学アドバイザーの

守島宏枝と申します。


私は看護師の経験を経て現役保健師で

もあります。

保健師の視点から、健康と栄養について

書いていきたいと思います。


新年度が始まり、新生活の慌ただしさが

落ち着いたころでしょうか。

知らぬ間に期待や不安、緊張で心身が

ダメージを受けている可能性があります。

ゴールデンウィークで一気に気が緩み、

「やる気がでない」「だるい」「無気力」に…。

5月病とも言われますが、日本の四季が

あることで、気候の変化も加わって

自律神経のスイッチの切り替えが

上手くいかないことも関係しています。


私はついこの間、

オーソモレキュラーアカデミーチャンネル

出演させて頂いたのですが、出演する前の

休日にママ友達と公園に遊びに行ったのですが、

春の嵐と言いますか、強風で寒冷えの中、

数時間もの間外で過ごしておりましたところ

久々に高熱を出してしまいました。

出演する前の緊張と寒暖差に見事に

体調を崩してしまいました。皆さんも、

対策を万全にされてくださいね。

是非、オーソモレキュラーチャンネルも見て頂けると嬉しいです。


さて、本題の乳がん検診です。

日本人女性は、乳がんに罹る人は

増加しており、女性のがんの中で最も

多くなっています。2021年は9人に1人が

乳がんになる時代になっています。

特に40歳代から乳がんと診断される

可能性がぐっと高くなります。

男性でも乳がんになることはあります。

私はこれまでに2人の方と出会ったことが

あります。男性の方にも是非知って欲しい情報です。


自分自身の乳房の状態に日頃から関心を

持ち、乳房を意識して生活することを

「ブレスト・アウェアネス」といい、

これは乳がんの早期発見・診断・治療に

つながる、女性にとって非常に重要な生活習慣です。


乳願診療ガイドライン2022では、


①自分の乳房の状態を知る。

日常生活の中で自身の乳房の大きさ、

硬さ、月経の周期に連動した変化などに

気を付け、通常の状態を理解し覚えることが第一歩となる。


②乳房の変化に気を付ける。

異常を探すという意識よりも、

今までの生活では記憶にない変化を感じる、

変化に気付くことが重要である。

乳房の変化として注目してほしいポイントと

して腫瘤(しこり)、血性乳頭分泌、

乳頭乳輪部のびらん、皮膚陥凹等がある。


③変化に気付いたら次回の検診を待ったり、

自己判断で先延ばしせずに医療機関を

受診する。この早期受診行動は

乳がん検診の偽陰性対策のみならず、

若年発症の乳腺疾患においても

非常に重要な項目である。


④40歳になったら2年に

1回乳がん検診を受ける。

科学的根拠のある乳がん検診

(マンモグラフィ)を受けること、

2年に1回の受診間隔を

守ることを理解する。さらに検診で異常を

指摘された際には確実に精密検査を

受けることも重要である。

以上の4項目を推奨されています。


また、乳がん検査の裏側をお話しますと、

マンモグラフィを読影をしている医師は1人では

なく2人の判定の悪い方の判定を結果と

してお出しします。胸部レントゲンよりも、

精度のかなり高いモニターで読影されています。

読影する医師は5年毎に講習会・

試験を受けています。

ですので、乳がん専門の病院でなくても

検診で発見されることも多々あります。


一方で、マンモグラフィは放射線による

被爆が気になる方もおられると思います。

マンモグラフィの被爆は、乳腺が受ける

線量として2mGy程度です。この線量は

飛行機でアメリカを1往復する時に宇宙からの

放射線とほぼ同じ量とされ、心配はないと

放射線技師に聞いています。

ただ、20代~30代の女性で毎年異常が

ない方においては、毎年受ける必要はないので

はないかと議論されることもあり、

ご本人のご意思を優先しますが、

マンモグラフィと乳房超音波を交互に

受けることをオススメしています。


マンモグラフィと乳房超音波の

違いについてです。

これは、検査として優劣があるわけではなく、

検出するのを得意とする病状に違いがあります。


マンモグラフィ

利点

  • 石灰化や乳腺の全体像をとらえやすい

  • 検診受診の継続によって、乳がん死亡率が 低下することが統計学的に証明されている

  • 撮影方法が定められており、過去の画像と 比較しやすい


欠点

  • 痛みを伴うことがある

  • 年齢・乳腺量の個人差により、 詳細な診断ができないことがある

  • 妊娠中やその疑いがある時は検査不可能


乳房超音波

利点

  • 被爆がない

  • 妊娠中でも施行可能

  • 乳腺が発達している人や若年者 (40歳以下)で、痛みなく検査ができる

  • 小さなしこりをみつけやすい

  • しこりの質的診断をしやすい


欠点

  • 石灰化が評価しづらい

  • がん以外の良性の所見も見つかりやすく、 再検査となる可能性が高くなる

  • 施行者の技量に依存する

  • 検診での有効性の確認が未だ確立されていない


もう一つ、コロナワクチンの接種が増えてから、

健診で脇の下のリンパ節(腋窩リンパ節)

腫れて「要精密検査」が増えました。

日本乳癌検診学会からは、乳がん検診は、

ワクチン接種前または2回目のワクチン接種後

6~10週間たってから、検診を受けることが推奨されています。


是非、以上のことを参考に乳房を意識して生活してくださいね。



ここからは、乳がんにならないための

栄養についてです。

乳がんは、食事や汚染物質などの

環境上の危険因子が80%、

遺伝的要素が20%と言われています。

婦人科系の病気は「ホルモン」

影響しています。

また、肥満と初潮が早いことは乳がんの

リスクを高めてしまう可能性があります。

なぜかと言うと、講座でもお話がありましたが、

エストロゲンには、E1(エストロン)、

E2(エストラジオール)、E3(エストリオール)

の3種類があり、エストロゲンは卵巣や

副腎から分泌されるだけではなく、

脂肪細胞でも作りだされます。脂肪細胞が

増えるとエストロゲンも増えてしまいます。

閉経後はさらに脂肪細胞でのE1の変換が

高まり、体脂肪が多い人ほど多くなります。

動物性脂肪の過剰摂取や、糖質過剰、

食品そのものに含まれる農薬や

エストロゲン様物質、産業汚染物質など、

乳房の健康を整える上でも栄養についての

正しい知識は必要不可欠です。



国立がん研究センター予防研究グループが

公開している乳がんのリスクが低下する食べ物をご紹介します。


・アブラナ科野菜

(大根やブロッコリー、チンゲン菜、キャベツなど)

乳がん組織のホルモン受容体は、

アブラナ科野菜の摂取量が増えるほど、

陽性の乳がんのリスクを低める結果を出しています。


・発酵大豆食品

発酵大豆食品の摂取量が多いほど、

進行乳がんの罹患リスクの低下と関連が

見られました。

しかし、大豆タンパク質の多量摂取は

再発リスクを高める研究も報告されています。


・食物繊維

総食物繊維摂取量

(水溶性+不溶性食物繊維)が

非常に多いと乳がんリスクが低下すると

言う結果になっています。


・みそ汁

乳がんは欧米で多くアジアでは

少ないことから、大豆製品をバランス

良く摂取する日本の伝統的な食習慣は

乳がんになりにくいと考察されています。


・イソフラボン

大豆製品が乳がんに予防的に働く

メカニズムの一つとしてイソフラボンのもつ

エストロゲン作用が考えられます。


逆に乳がんのリスクを高める食べ物

・n-6不飽和脂肪酸

(オメガ6の大豆油、コーン油、サフラワー油など)

オメガ6の摂取量が多いほどホルモン依存性の

乳がんリスクが高くなりやすく、

2.94倍高くなった研究結果があります。


・欧米型の食事

肉類、加工肉、パン、果物ジュース、

ソフトドリンク、マヨネーズ、乳製品、

コーヒーなどが関連した「欧米化」

食事パターンは、乳がんリスクが32%

上昇したという研究結果があります。


腸内フローラ解析士の視点から言うと、

日本人は食物繊維が不足しています。


厚生労働省の1日の摂取目標は

  • 男性21g以上

  • 女性18g以上

ですが、10代~50代は12g前後しか

摂れていません。特に水溶性食物繊維が

少ないため、水溶性食物繊維を積極的に

摂ることが大切です。

もち麦は100g(0.7合)当たり不溶性3.9g、

水溶性9.0gと優秀な食材なので、

是非取り入れて頂きたい食材です。

また、腸内にエクオール産生菌が

検出された方はイソフラボンを摂取することで

エクオール(女性ホルモンと似た働きをする)

の生産が期待できます。

しかし、十分に作れる日本人は4人に1人と

言われており、そんな方はエクオールのサプリも

あるので、自分の腸内フローラを知っておくと何かと便利です。


是非、乳がん検診に足を運んでくださいね。

自治体で無料クーポンや健保でも補助が

受けられることがあるのでお調べになってみてください。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

次回は、子宮がん検診について書きたいと思います。


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