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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

乳幼児期のアプローチ~相談の中で感じたこと

こんにちは!

6 期アドバイザーの北野です。

 

これまでの仕事の中では、健康増進を目的に

乳幼児期から高齢期、様々な生活背景のある

方々に幅広く関わらせていただきました。


その中で感じてきたことを

記していきたいと思います。

 

今回は、「乳幼児期の食事の相談で感じたこと」

についてです。

 

 

【よくある相談】

 

・なかなか食べてくれない、食べ過ぎる

・好き嫌い、偏食

・椅子に座って食べてくれない

・遊び食べがひどい

・体重がなかなか増えない、増え過ぎる

…などなど。

 

お子さまの月齢や生活状況を聞いて、

一般的なお話し、そのご家庭に合った提案、

できそうなことをお伝えしてきました。

 

子どもの発達段階や周りの環境によっても

お悩みを解決する糸口はいくつもあります。

 

それらお悩みの解決法ではないのですが、

各家庭やお子様によく共通していたことや

私が感じてきたことがあります。

 

 

全ての相談者に該当するわけではないですが、

・家族の生活の様子

・家族の食事

を確認すると当てはまることが多いな、

と感じていたことです。

 

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①『こどもの食事時間に、大人が食べていない』

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「こどもが食べている間に、朝の支度をする」

「こどもが寝た後、大人の分を用意して食べている」

「こどもの食事を作る、食べさせることで手一杯」

 

 

もちろん、子育ては食事だけではありません。

しかも、食事の準備、片付けが大変なのに、

さらに椅子に座らせる、食べさせる…!

子どもに構うので手一杯で、大人の食事まで気が回らない…!!

 

もう戦場です。分かります。

 

 

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②『甘いお菓子や飲み物が常備されている』

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「かばんに甘いお菓子を入れておくと、いざというときに安心。

 こどもが静かにしてくれる」

「水やお茶を飲んでくれないから、ごくごく飲んでくれる

 リンゴジュースで水分補給している」

 

慣れない状況や静かにしてほしい時、

お菓子やジュースがあると、本当に安心ですよね。

食事をなかなか食べてくれないけど、自ら食べてくれるものはもう神様ですよね。

そして、大人の自身が、甘いものを欲していますよね。すぐに手が伸びてしまいます。おいしい。そしてみんな幸せ。

 

 

【よくある状況が招く悪循環】

 

あくまで個人的な感想ですが、

先程の、共通してよくある状況は、悩み事の悪循環を招いています。

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①『こどもの食事時間に、大人が食べていない』

   ↓

 大好きなパパママの様子を見本にして、子どもも食べない

(食べようという気持ちが湧き出ない、食べる動作の見本がない)

-----

②『甘いお菓子や飲み物が常備されている』

   ↓

 食事時間にあまりお腹が空いておらず、

 食事を食べようと思わない

 お腹が空いていても後で簡単に満たされる方法があるから、

 食事を食べようと思わない

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【こどもの体も大人の体も栄養を欲している】

 

『食事』を『食べる/食べない』

だけに捉われると、なかなか本質に辿りつきません。

 

こどもの年齢、発達段階、周りの環境などなど

いろんな側面から解決アプローチはありますが、

その他にも

 

エネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物、

ビタミン、ミネラル・・

『からだやこころをつくるために必要な栄養が満たされず、

 からだが栄養を欲しているサインでは?』

 

と考えてみることでも、少し見方が変わると思います。

 

●こどもの場合●

こどもは、常に成長しているので、

成長に栄養が必要なことは誰もがご存知かと思います。

栄養は『生命の維持』が最優先事項なので、

栄養に偏りがあると、からだやこころ作りの優先度が

低くなってしまいます。

 

そして、子どもは賢く本能に忠実なので、

すぐにエネルギー源となる甘いお菓子やジュースの場所、

どうやったらもらえるか分かっています。

 

特に栄養を欲していれば欲しているほど、

甘いお菓子やジュースを求めるお子さんが多いです。すると…

   ↓

タンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足し、

体内でのエネルギー作りの効率も悪くなり、

すぐにエネルギー源が欲しいので、

・食事ではなく、お菓子やジュースなら食べる

・落ち着かない

・偏食 など

声かけ、食事のあげ方・用意の仕方、料理の工夫、食器類、

座り方、周りの環境を変えて、

一時は良くなったとしても、なかなか困りごとは解決しません。

 

 

この食材がよい、悪い、沢山の情報はありますが、

今目の前にいるお子さんは、

食事で唯一食べられるものは何か

(大抵の場合お子さんは、何かしらあります。

納豆ご飯、ふりかけご飯、パン、みそ汁、唐揚げなど)

 

その“食べられるもの”を上手に利用して、

足りない栄養をちょい足し、少しずつ栄養を満たしていく、

そして食事全体を整えていく

ということも1つ大事なことかと思います。

 

 

●子育て中の大人の場合●

子育ては基本余裕がなく体力勝負。

しかし、ヘロヘロな中、踏ん張っている方がほとんど。

「子どもを育てる」ことが最優先事項となり、

そもそも大人の体が栄養を欲していることに気づきません。

 

~*~~~*~~~*~~~*~

☑︎甘いものが無性に食べたくなる

☑︎今は時間も余裕もなく飲めてないけど、

 以前はコーヒーを1日3杯以上飲んでいた

☑︎夕食はしっかり作るけれど、朝食昼食は食べたり食べなかったり

☑︎とにかくイライラする

~*~~~*~~~*~~~*~

 

1つでも当てはまれば、

あなたの体は栄養を求めています。

そして相談者の乳幼児の親にさりげなく聞くと、

ほとんどの方が当てはまっていました。

 

体の欲する栄養を少しでも満たすため、

大人の食事をもっと大切にしてほしいです。

 

そのことが、

お子さんの食事の困りごとやお悩みの解決の

糸口になることがあります。

 

 

【甘いものが食べたい、のサインを逃さない】

 

からだに栄養が足りていないときは、

体を動かすためのエネルギー作りがとても効率が悪く、

常にエネルギー源となる食べ物が食べたくなります。

 

特に女性は、月経、妊娠・出産などと、

常に出血と隣り合わせで常に鉄が不足しがち。

鉄が不足すると

[全身へ酸素を運べない][効率よくエネルギーを作り出せない]

[コラーゲンや脳内神経伝達物質を作るときの材料不足]等の影響があり、

 

・冷え

・肌トラブル


そして

・甘いものが無性に食べたくなる など

のことが起きてきます。

 

栄養は鉄だけではありませんが、

「甘いものが食べたい…‼」

イコール『体が栄養を欲している‼

 

と考えられれば、これからより元気に

楽しく過ごしていけると思っています。


そんなときこそ、まずは用意できるものから

栄養のある食べ物を選択できると良いですね。

(ふりかけを工夫したおにぎり、栄養練り込んだパン、

市販の栄養バーなどなど)

 

 

【こどもの1日を”HP”で考えてみる】

 

自分の状態はなんとなく分かるけど…

こどもは急に機嫌が悪くなってもう理解できない!

 

なんてときは、

私はよくゲームのHP(ヒットポイント)を想像しながら

1日を過ごしていました。

(スマホのバッテリー残量で考えても同じですね♪)

 

子どもは上手く表現できず、突然機嫌悪くなって

大人があたふたすることが多いので、

常に「この子のHPはどのくらい?」かを想像していると、

案外落ち着いて対応できると思っています。

 

普通に穏やかにいつも通りの1日を過ごすのであれば、

あまりあたふたすることはありませんが、

・初めての場所に行く

・初めての体験をする

・人が多いところに行く

・音が大きく賑やかなところに行く

・いつもと生活リズムが違う

 

といったことは、大人もこどもも少なからず

体がストレスを感じますので、

“HP”の減り方が大きくなります。

 

例えば、

朝ごはんの量によって、

しっかり食べられた: HP100満タン!(グリーン◎)

食欲なく半分: HP50(既にイエローに近い△)

をまず設定し、

 

その日の過ごし方によって

HP20以下(レッド×)になりそうな段階で

補食をあげて少し回復させます。

ただ、回復しすぎるとお昼ご飯を食べられないので、

まだお昼ごはんまでの時間が長ければ

HP50~70(イエローに近いグリーン)くらいに

お昼ご飯まであと1時間なら、

HP30~40(イエロー)くらいまでを

イメージして回復させていました。

 

HP 0 の戦闘不能に近い状態だと、

不機嫌MAXで、逆にご飯を食べないお子さんが多い傾向が

あると感じていました。

月齢が小さいほどその傾向が強いと感じます。

 

ただ、HPが少ない(=食べない)ことを心配しすぎて、

食べられる甘いおやつやジュースを

ダラダラ与えてしまうのは、

先ほどお伝えした通り悪循環を招き、

また虫歯の原因にもなってしまうので、

大体の時間を決めて、食事と遊びの時間の

メリハリはやはり大事です。

 

 

【子どもの食事が不安、イライラするとき】

 

離乳食は、常にドキドキ心配。

食べてくれないとイライラする。

 

初めての子育てだと特にそうなりやすいかと思います。

 

大人のドキドキ、イライラはこどもに伝わります。

 

また、その「ドキドキ(不安)」

「イライラ」しやすい、ということ自体が、

大人に栄養が足りていないサインでもあります。

 

 

子どもの食事で困りごとがあるとき程、

大人がしっかり栄養補給して、

落ち着いて考えられることが大事です。


(しっかり栄養補給というと、急に食べるものを

増やす方がよくいらっしゃいますが、

今の自分のからだの声をよく聞いて、

焦らず少しずつちょい足しから、

食べるものを変えていただきたいです。)

 

 

栄養補給に焦点を当てて、今回の記事を書いていますが、

 

こどもはロボットではないし、

子育てはやはりいろいろなことがあります。

 

好き嫌い1つにしても、もちろん栄養が足りないだけでなく、

・本能で苦手な味がある(酸味・苦味)

・口の動きがまだ上手にできない

 (舌の動きや噛む動きで細かくしたり

  食塊を作ったりして飲み込む動作の練習段階)

・こどもは歯が小さく力も弱いので、

 食べづらい食材が多い

・世間一般的な刷り込みや大人自身が嫌い

といった理由もあります。

 

すぐに好き嫌いと決めつけてイライラしたり、

栄養が足りてないから食べさせなきゃ!と

焦ってしまったりすると

食べてほしい圧”がより強くなってしまうため、

こどもはすぐに察知して食べないことが多い気がします。

 

どんっと構えて、落ち着いて対応するためにも、

大人の栄養を満たすことも忘れないでください。

 

 

【栄養を満たすため、朝ごはんが大事】

 

「こどもが朝ごはんを食べません」

「朝はいつも、一人で食べてくれるし

 すぐ用意できるから菓子パンです」

 

相談で朝ごはんの質問があると、

「大人は何を食べますか?」と必ず聞いていました。

 

大抵、「私は食べないんです」「コーヒーだけです」

「子供が食べている間に準備がしたくて、

私は子供を送り出した後でゆっくり食べます」

という言葉が多かったです。

 

10分だけでいいから、

おにぎり1個でもいいから、

一緒に座って食べてほしいとお願いしていました。

 

今すぐに食べるようにはならなくても、

朝起きて、短くても10分は大人もこどもも

食卓に座る習慣をつけてほしい

家族で習慣がなければ、いとも簡単に朝ごはんを

食べない生活リズムがついてしまいます。

 

前回のブログでも書きましたが、

自分(大人)のことは棚に上げて、

子供に食べてもらうなんて都合が良すぎるし、

1日の活動の始まりの時に

朝ごはんを食べない=栄養補給をしない

なんて、体は静かに悲鳴をあげています。

 

ほんっとうに、多くの方が

朝ごはんを軽視しすぎですっ!!(心の叫び)

 

 

【最後に】

 

乳幼児期の食事の相談に関わらせてもらって、

様々な生活背景、住環境、家庭環境、

関わり方があることを知りました。

 

ですが、不安を感じたい!イライラしたい!

と思っている人は誰1人いません。

 

「常に笑顔」は難しいかもしれませんが、

楽しい時間、笑顔の時間が増えていくためにも、

ゆるっと、少しずつでも栄養が満たされ、

食事全体を整えていってほしいと思います。

 

そんな手助けをこれからも続けていきたいなと思います!

 

 

これまで思ってきたことを長々と書いてしまいましたが、

最後までお読みいただきありがとうございました!


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