分子栄養学体験談 ~ピロリ菌感染発覚の巻~
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

分子栄養学体験談 ~ピロリ菌感染発覚の巻~

皆様 こんにちは。

オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学アドバイザーの金山みづほです。


今回、私、なななんと!

ピロリ菌に感染していたことが発覚しました!


私は体調不良が長く続いていて、病院に

受診するけれども原因不明とされ、

ドクターズショッピングをしているような状態でした。


そして仕事を通じて分子栄養学と出会い、

色々試みて深堀をした結果、

やっとこの不調の根源であろうピロリ菌に

行き着きました。


今回はそのピロリ菌感染の体験

お話したいと思います。


ピロリ菌とは?

ヘリコバクターピロリと言う名前の、

らせん型のグラム陰性微好気性細菌で、

人の胃の粘膜に住み着く細菌です。


ピロリ菌はウレアーゼという酵素を出して、

胃酸を中和して自分が住みやすい

環境を作ります。


そうすると胃酸が薄まってしまうので、

消化吸収に問題が起き、タンパク不足、

ミネラル不足(特に鉄)、ビタミン不足

(特にビタミンB12)が起きてきます。


そこから、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、

胃癌、鉄欠乏性貧血、などの

疾患を起こしやすくなります。


こんな方は要注意!

□幼少期に井戸水を飲んでいた。

□家族にピロリ菌感染者がいた。

□お肉が嫌いだ。

□すごくストレスを感じている期間が長い。

 もしくは、長かった。

□貧血がある。

□甘いものが止められない。

□めまいがする。

□耳鳴りがする。

□朝起きるのが辛い。

□血圧が低い。

□カゼを引きやすい。

□ちょっとしたことでイライラする。

□たいして食べてもいないのに太る。

□むくみやすい。

□冷え性

□便秘がある。

□お腹が張る。


このチェック項目は、全て私の症状です。


まず、胃に炎症が出てきます。

この胃の炎症が沢山の不調を

引き起こすことになります。


そしてその沢山の不調があなたの

生きづらさの原因になっているかもしれません。


まだ検査を受けていない方はピロリ菌の

検査をおすすめいたします。


一度ピロリ菌の検査をして除菌された方も

安心するのはまだ早いです。


なぜならば、除菌をしても直ぐに数値が

下がるわけではなく、

徐々に数値が下がってくるからです。


数値とは

ピロリ菌の抗体検査数値のことです。


「0~3は青信号で問題なし」

「4~9は黄色信号で要注意」

「10以上は赤信号で感染をしている」

という検査の数値があります。


私の場合は、「10以上感染をしている」

分類されます。


そしてその中でも、

これ以上計測不能のMAX「100以上」でした。

これは確実にピロリ菌がいる。

ということです。


人によって20だったり60だったりするそうです。


この100以上の数値が、除菌をしても

直ぐに「0~3」や「4~9」の数値に

下がらずに、半年~1年と徐々に

下がってくるのです。


この下がるペースも人それぞれです。


年齢が40代で除菌したのか、70代で

除菌したのか、胃の炎症度合いが

軽度なのか、重度なのか、それによっても

下がるペースが違ってくるそうです。


なので、定期的に検査をして経過を追って

行かれることをおすすめいたします。


そして、一緒に血液検査項目のPG1、

PG2、PG1PG2比、も検査することも

おすすめいたします。


なぜならば、胃の炎症度合いが分かり、

その炎症度合いに応じた栄養療法が

実施できるのからです。


感染経路は?

まだはっきりとしたことは明らかに

なっていないそうですが、

5~6歳までの幼児期に、

井戸水を飲んでいたり、離乳食時の

親からの口移し等で感染をすると

言われています。


感染をしても、すぐに病気を

発症するわけではなく、気が付かずに

大人になり、すごくストレスがかかるような

状態に長く身を置いていると、少しずつ

ピロリ菌の影響が出てきて、体の不調が出てくるのです。


私の場合

私の生まれ育った所は、田舎で、綺麗な

清水が涌き出ているようなところでした。

当然、小学生の頃はよく清水の水を飲んでいました。


でも

父や母のピロリ菌感染の話など

浮かび上がったこともありませんので、

分子栄養学を学ぶまでは、自分がピロリ菌に

感染しているなどとは思いもしませんでした。


分子栄養学を学んでからは、

自分の体調不良の原因が、色々な症状から

次々と明らかになってきました。


生まれながらにして貧血だったことも

分かりました。しかし、ピロリ菌感染の事は

まだ分からず、分かった原因から一つずつ

アプローチを試みていました。

  • 貧血からくる低血糖。

  • 低血糖からくる副腎疲労。

  • 副腎疲労からくる交感神経優位。

  • 交感神経優位が長く続くことによって甲状腺機能低下症。

甲状腺機能低下症によってあらゆる代謝が

低下して、様々な体調不良を

起こしていていました。


改善するために色々なアプローチをしてきました。


ここまで分かっても、ピロリ菌感染には

まだ行きつけませんでした。


でも


結果が、改善のアプローチ以前よりも

良くなるのですが頭打ちになってしまい、

何となくくすぶっている感じがありました。


こんなものなのだろうか。


私のやり方が良くないのだろうか。


私の模索する日々は続きました。


そして、インプットしたらアウトプットする、

という加速学習の観点から、

父に分子栄養学のお話をしていくうちに、

2年前にピロリ菌が見つかり、除菌したと言う話を聞きました。


家族からの話と講義の内容が重なりました。


講義で紹介のあった症例、

「家族にピロリ菌感染者がいた。

栄養療法をしても、ピロリ菌がいると結果が

頭打ちになり、快復まで今一つ。」という話が頭を駆け巡りました。


私は正にその状況でした。


もしかしたら!と思い内科を受診しました。


内科受診

内科の先生からは胃カメラの検査をして、

ピロリ菌感染を本当に起こしているようで

あれば、ピロリ菌の抗体検査をしましょう。

ということで、胃カメラの検査を受けました。


胃カメラは初めて受けましたが、鎮静剤を

使用して寝ている間に胃カメラを通し、

撮影してくれましたので、

苦しい思いをしなくて済みました。


結果は、胃と腸、全体的に炎症がありました。

食道から胃の入り口の噴門部というところも、

正常な状態はキュッと閉まっているはずの

ところが、緩んで開いている状態でした。


こういう状態のときは、

ピロリ菌に感染していることが多い、

ということでピロリ菌の抗体検査をしてもらえました。


そして除菌のため、決められた抗生物質を

1週間飲み忘れなく、きっちり飲み切る

投薬期間に入りました。


今は投薬期間も終わり、1か月後の

再検査待ちの段階で、体の変化を

観察している状態です。この結果は、

また別の回でお話ししたいと思います。


余談ですが、

噴門部が開いているときは一般的には

逆流動性食道炎と言われていますが、


SIBOのときもSIBO症状が悪化すると

噴門部が開いてしまうことがあります。

このお話もまたの機会にお伝えしたいと思います。


今回お伝えしたいこと

あなたがずっと抱えてきたその不調は、

もしかしたらピロリ菌かもしれません。


もし思い当たるようでしたら、

ピロリ菌の検査をおすすめいたします。


分子栄養学を学ぶことで、

家族でこのような話をする機会につながり、

自分の体調不良の原因にも近づけました。

一石三鳥のように感じました。


教えていただいた安藤先生、本当にありがとうございました。


以上が今回の体験談です。


私の体験が皆様のお役に立ちますと幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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