分子栄養学体験談 ~ピルの服用と副作用~
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

分子栄養学体験談 ~ピルの服用と副作用~


皆様 こんにちは。

オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学アドバイザーの金山みづほです。


今回はピルの副作用について、

私の体験と考察したことをお話したいと思います。


第一章 考察① 注意が必要な症状


女性の皆様、

□毎月の月経で月経前症候群

 (PMS)が辛い。

□月経量が多い。

□月経痛がひどい。

等でピルを服用されている方

いらっしゃいますか?


ピルは色々種類があると思いますが、

副作用で

「血栓症の症状が出ることがある」

注意書きがあるときは、要注意です。


特に、以下のような症状がある方は、

注意が必要です。


□朝起きられない。

□午前中は調子が悪く、夕方になると

 元気になってくる。

□夜間、尿意で起きる。

□塩辛いものや甘いものが、

 やたら食べたい。


このような症状がある方は、副腎疲労

起こしている可能性があります。


副腎とは腎臓の上にある臓器です。


主な働きは

◆血糖を上げる。

◆血圧を上げる。

◆免疫を上げる。

です。


第二章 考察② 副腎疲労と血栓の関係


副腎疲労があると、

血圧が上げられません。


血圧が上げられないと夜間にナトリウムと

水分の再吸収ができません。


ナトリウムと水分の再吸収ができないと、

体に水を保持できないので、尿として、

ナトリウムと水分が体から

出て行ってしまいます。

(これが夜間、尿意で起きる原因になります。)


ナトリウムと水分が尿によって体の外に

出されてしまうと、ナトリウム不足で

塩辛いものが、やたら食べたくなったり、

水分が不足して、脱水を起こしたりしてしまいます。


脱水が起こると血液がドロドロになって

血栓を作りやすくなってしまうのです。


そこに、副作用で血栓ができやすいような

薬を飲むと、元々のご自身の体血栓の

できやすい状態な上に、

薬の作用が重なって、

より血栓症を起こしやすくなります。


第三章 私の症例 元々の症状


私の場合は、

先ほど皆様にやっていただいた

チェック項目に、全てに当てはまっていました。


子宮内膜症や子宮筋腫が大きく成長し、

それに伴って月経量が増え、貧血になり、

貧血からくるエネルギー不足と、副腎疲労で

朝起きられず、朝食を食べていないことによる

飢餓状態で、交感神経優位にもなっていました。


つまりは戦闘モードです。


交感神経優位になると副腎を

更に疲労させます。


それだけではなく月経前症候群

(PMS)月経痛もひどくなります。


当時、月経中は一日に痛み止めを

1シート服用していました。


そして

体調が常に悪く、日常生活にも色々制限が

発生して、やりたいと思ったことも体調を

理由にあきらめてしまったりしていました。


そういう自分を責めてもいました。


「こんな自分はもう嫌だ!」と思い改善を試みました。


第四章 実際の改善アプローチ① 貧血の改善


まずは貧血のアプローチを行いました。


理由は、貧血を改善することで、

エネルギーを作り出すミトコンドリアに

酸素を運び、エネルギーを作り出す

効率を上げ、副腎疲労を改善させるためです。


最終的に婦人科から、

月経を止めるための

ピルを服用することになりました。


月経を止めたので、貧血の状態が

良くなってくることを期待していました。


第五章 実際の改善アプローチ② 副腎疲労の改善


次に副腎疲労のアプローチをしました。


副腎を改善させることによって、

血圧を上げ、夜間の尿意を

抑えられるようになるからです。


「朝起きられなくて、朝食と昼食が一緒に

なっていましたので、朝食を朝8時までには

食べ終わる」ようにしました。


朝食を抜くと、食べていない時間は副腎を

酷使していることになり、

副腎が回復できないからです。


それだけではなく概日リズム

(ホルモンバランス)を整える効果もあります。


概日リズムを整えることによって、

昼間にバリバリ働くコルチゾールホルモンと、

夜に体を休めるメラトニンのバランスを

整えることができます。


具体的な方法

朝、身体が辛く起き上がることが

できなかったので、夜に鮭おにぎりや、

ゆで卵を作っておいて、枕元に置いて

朝7時に目覚ましをセットして終身し、

目覚ましで起きたらその場で、

寝ながらでも良いから食べる。


そして、食べたらまたそのまま寝て、

自分が起きられる時間に起きる。


という方法を安藤先生から教えていただき実践しました。


今までの私は、食事は起きてテーブルで

食べるものだ。という固定観念があり

教えて頂いたアイデアにすごく救われました。


自分を許してあげることもできました。

作れない時はバナナ等でも大丈夫だそうです。


実践

早速始めました。

結構しんどかったです。


でも、主人も協力をしてくれるように

なったので、ベッドで寝ながら

食べることがなくなり、椅子に座って

テーブルで食べられるようになりました。


しかし、

起きて食卓で朝食を食べ、

そのまま洗濯に取りかかると、

もう、エネルギーが切れて横になってしまう状態でした。


そのような時は、エネルギー不足や

副腎疲労がまだ解消されていないので、

朝食を食べた後、無理をして動かずに、

もう一度ベッドで寝ると良いそうです。


むしろそうしないと副腎疲労は改善が

難しいそうです。


教えて頂いた、またその日から、

朝食後、もう一度寝ることにしました。


第六章 1か月後に異変


このような流れで、婦人科から

処方されたピルを飲み始めて

1ヶ月経つ頃から、異変が起こりました。


夜間の尿意の回数が増えて、

胸の苦しさを感じるようになりました。


始めは薬の副作用だと分からずに、

貧血から酸素が不足することによって

ミトコンドリア機能が上手く働かずに、

エネルギー不足を起こしているのかも

しれないと思い、

ビタミンB群サプリメントの量を増やしてみました。


しかし効果はありませんでした。


むしろどんどん状態が悪化していき、

夜中にうめき声を上げてしまう程になりました。


どうもこれはピルの影響かもしれない。

そう思い婦人科を受診し経緯を

説明したところ、

直ぐにピルを中止することになりました。


第七章


中止してから1週間くらいで、

胸の苦しさは治まりました。


やはり薬の副作用で、第二章で書いた通り、

貧血からくるエネルギー不足、

そして副腎疲労により血栓が

できやすい状態になっていたため、

案の定、軽い血栓症を起こしていました。


今はピルの種類を変えて服用しています。


第八章


薬には必ず副作用があります。


でも、自分の体の状態と

分子栄養学の知識があると、

薬を飲んで状態が悪くなった時でも、

冷静に判断することができ

大事に至らずに済むことが分かりました。


第九章 現在は・・・


朝食をしっかり続けていたので、

今は朝食後、眠らずに動ける日が

多くなってきました。


朝食を摂ることは本当に

大切なのだと思いました。


朝食を摂ることで、副腎をいたわることが

できるので、副腎の本来の働きを

発揮させることができます。


副腎がしっかり機能していればピルを

服用していても、副作用が起きづらくなるのだと分かりました。


教えていただいた安藤先生、

本当にありがとうございました。


以上が今回の体験談です。


私の体験が皆様のお役に立ちますと幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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