意識して摂りたい6つの味
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

意識して摂りたい6つの味

お久しぶりです!

気づけば12月も半ば。

1年が終わろうとしています。


今年はみなさんにとって

どんな1年だったでしょうか?


私は分子栄養学に出会い、

食生活がガラッと変わった1年でした。


今までの食事がどれだけ

不足していたかを痛感し、

しっかりと食べるようになったことで

夕方まで元気に働ける体になりました!


1年でとった食事量は

28年間で間違いなく一番。


体力がついたことを良いことに

少々無理をしてしまうことがあるので

来年は自分の体をもっと労わる

1年にしたいと思っています...!


味の好みと健康


突然ですが、

皆さんは好きな味はありますか?


甘いものに目が無く、

スイーツやフルーツを毎日食べる


しょっぱいものが好きで

スナックを辞められない…


激辛な食べ物が大好き!など

人にはそれぞれの食の好みがありますよね。


アーユルヴェーダと

分子栄養学を学んだ私は

「私たちの味の好みが

体質や体調に繋がっている」

ということに気づきました。


今回は意識して摂りたい味について

シェアさせていただきますね。


アーユルヴェーダの6つの味


アーユルヴェーダでは

「甘味」「酸味」「塩味」

「辛味」「苦味」「渋味」

の6つの味が基本となっています。


「甘味」

全ての味の中で最も栄養があり、

パワーを作り出すエネルギー源

とされています。


米や小麦などの主食、

熟した果物(バナナや桃など)

ニンジンやじゃがいも、

さつまいもなどの野菜が挙げられます。


「酸味」には

柑橘類のフルーツやお酢、

梅干しなどがあり、

食欲を増進し、

消化を促進する働きがあります。


「辛味」は消化を刺激し、

体の循環を良くしてくれます。

ショウガ、ニンニク、

唐辛子、コショウなどが挙げられます。


「苦味」も消化を刺激しますが、

同時に解毒効果があると言われています。

代表的なものは葉野菜、ゴーヤ、

ターメリックなどがあります。


「渋味」は苦味との区別が難しいですが、

苦味よりも重い性質があり、

抗炎症作用があると言われています。

具体的には豆類、赤ワイン、

紅茶、緑茶などがあります。


体質で変わる味の好み


アーユルヴェーダでは体質によって

好む味があると言われています。


痩せ型で体力がなく冷えやすい

ワータ体質の人は辛味、苦味、渋味を

好む傾向にあります。


ワータ体質でなくても、

疲れているとコーヒーが飲みたくなる

という人は多いのではないでしょうか?


筋肉質で熱い性質を持つ

ピッタ体質の人が好むのは

酸味、塩味、辛味。


イライラすると無性に

辛い物やしょっぱいものを

求めてしまうことありますよね。


ふくよかな体型で

落ち着いた性格のカパ体質は

甘味、酸味、塩味を好むと言われています。


甘いものに目がないのはこのタイプです。


私たちは自分の体質と

同じ性質を持つ味を好む傾向にありますが、

実はその味を摂りすぎると、

不調を助長させかねません。


どの味を食べたらいいの?


アーユルヴェーダでは

6つの味を食事に全て取り入れることが

良いとされていますが、

体質によって意識して

摂りたい味があります。


それは自分の体質と

反対の性質を持つ食べ物です。


具体的には

ワータ体質は甘味、酸味、塩味

ピッタ体質は甘味、苦味、渋味

カパ体質は辛味、苦味、渋味です。


この法則、分子栄養学を学んでから

腑に落ちることばかりだったんです!


分子栄養学的には

ワータ体質の人は消化力低下や

慢性疲労、鉄欠乏性貧血


ピッタ体質の人は

交感神経優位による胃酸過多


カパ体質の人は基礎代謝低下、

食後高血糖、消化力低下

などになりやすいと推測できます。


ここからは具体的に

どんなことに気をつけたら良いのかを

紹介していきますね。


ワータ体質×甘味・酸味・塩味


ワータ体質は胃腸機能が弱めなので、

胃酸の分泌を促す必要があります。


食事に酸味のあるもの

(お酢やレモン、梅干しなど)

をちょっと取り入れるのがおすすめです。


ワータ体質がなりやすいSIBO症状も

胃酸の分泌が高まることで

改善されやすくなります。


レモンやクエン酸は

鉄の吸収を高めてくれるので

鉄欠乏性貧血にも効果的です。


また慢性疲労が続くと

尿中のナトリウム濃度が高まりますので、

塩味を意識して摂っていきたいですね。


そして体力がないワータ体質が

特にしっかり摂りたいのは

主食による甘味。


お米を中心にしっかりと

炭水化物を摂って

エネルギーを補給しましょう。


ピッタ体質×甘味・苦味・渋味


ピッタ体質の人は消化力が強めなので、

食事をしっかりと摂っていれば

栄養不足にはなりづらいのが特徴です。


ピッタ体質の人が気を付けたいのは

交感神経が優位になりすぎてしまうこと。


胃酸過多で、胃痛や胸やけ、

胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが

起こりやすいタイプです。


酸味が強すぎるものは避け、

抗炎症作用のある苦味を持つ葉野菜を

意識して摂ってみてくださいね。


カパ体質×辛味・苦味・渋味


カパ体質は3つのタイプで一番消化力が弱め。

特に油物が苦手な傾向があるので、

胆汁の分泌を促す

ゴーヤやクレソンなどの苦味野菜を

摂るようにしてみてください。


カパ体質は食後高血糖になりやすく、

食後の眠気を感じる人も

多いのではないのでしょうか?


そんな方は甘味の大量摂取はNG

一度に多くの糖質を摂取すると

血糖値が乱れてしまいますので、

分食して一回の量を減らすのが

おすすめです。


基礎代謝が低下し、

太りやすい体質だからと言って

カロリーを制限するのではなく、

バランスよく栄養を摂り、

甲状腺機能に特に必要な鉄、

亜鉛を意識して摂りましょう。


プラスワンポイントとして

辛味のあるショウガやニンニクで

体を温めると代謝が

上がりやすくなりますよ。


味で体質改善!


ビタミン、ミネラルなどの栄養を

意識して食事をすることも大切ですが、


難しいときはシンプルに

自分の体質に合った味を多めに摂る!

偏っていた味を減らす!


コレだけで疲れやすさや体の不調が

改善することもあります。


皆さんもぜひ意識してみてくださいね。


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本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました!


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