Coucou!
最近暖かくなって春の訪れを
感じていましたが、ロシアから吹きおろす
冷たい風でここ2日ほど『冬に逆戻り』
しているジュネーブからお送りします。
本日のブログは
子供の発達に関して
うちの子は大丈夫かしら・・?
診断はどうしよう・・・
と思っている方に
私の最近の経験を綴りたいと思います。
私の息子は小さい時から
頑固さやこだわりが強い
みんなが我慢している場面でも
我慢ができずに騒ぎ出す
とつぜん友達をくすぐったりして
友達から怒られる・・
ルールを守らない友達に激しく怒り
その場を立ち去る。
そんな特性があり、
もしかしたら発達グレーゾーンと
いうものなのかなぁ。
と思って色々とネットで調べていました。
ネットに書いていることは
当てはまることと
当てはまらないことがあって
夫婦でも何度も話し合いましたが、
診断はそんなに重要なことでは
ないのかな。と思い
そのままにして中学生を迎えました。
3年前、息子は中学生になり
彼の学校生活に対して
当時なにも対策を取っていなかった
私たちは
息子の苦しみや苦手なことを
きちんと理解することなく
中学校の登校しぶりをする息子を
なだめすかしたり、
物でつったり、
叱ったりしていました。
スイスでは
不登校→すぐに発達検査
ではないですし
みんなと同じことができない
授業に対して難しさがある子でも
先生によって
励ましたり
叱ったり
対応は様々ですが
発達検査をすぐに勧める先生は
少ないと思います。
先生が不登校=発達検査を
進めることについては
みなさんの中でもいろんな
感情や意見がおありだと思います。
今日のブログでは
私が辿ってきた道と
日本との環境の違いや
状況の違いはありますが
私の経験したこととその思いを
書こうと思います。
息子が不登校になって
心療内科にいっても
他の療法にいっても
この2年半、
発達検査を勧められることは
ありませんでした。
それが、昨年末、
通っている心療内科の先生から
一度発達検査をしてみますか?と
聞かれたことがきっかけで
夫婦で話合いを重ね、
発達検査をお願いしました。
検査をして
私たち夫婦は
息子がどうして学校が苦手なのかを
より詳しく知ることができました。
今まではグレーゾーンなのかな。
と想像していただけなので
ある程度自分で調べてはいましたが
具体的にどのような学校生活に
苦労していたのか。
という部分がとても「曖昧な理解」しか
できていなかったことがわかりました。
息子からの情報はあるので、
ある程度息子の学校生活での
苦手なことは理解していましたが、
心療内科の先生から
いろんな合理的配慮の案をいただき
目から鱗のような、
なるほど。
というような情報をたくさんいただきました。
そしていろんな関係機関のつながりを
いただくことができました。
本人に伝えますか?と聞かれて
そこも夫婦で話し合いましたが、
伝えることにしました。
息子にはこの事実は辛いかもしれない。
繊細な部分があるし、
多感な年齢で
抱えきれない苦しみに感じてしまうかもしれない。
と主人は感じていたようですが、
私はむしろ、
本人が腑に落ちるんじゃないかな?
という印象でした。
私は度々息子との会話で、
彼の心のうちを聞いていました。
自分だけが周りと違うリアクションを
しているときがあって
普通・・・?普通ってなんだろう?って
思うことがある。
自分はどこか周りの人と比べて
違う感じがするときがある
と、話をしていました。
その違和感はずっと前からあったそうです。
いろんな生活の場面、学校生活で
とくに人とのコミュニケーションの場面で
腑に落ちない感覚があったようで
それを時々思い出すように
私に話をしていました。
私は息子に、
人には生まれつきもった特殊能力があって、
その特殊能力がすごければすごいほど、
他の人が簡単に出来るようなことが
自分には難しく感じたり、
あるいは、自分には簡単なことなのに
なんでみんなはわかってくれないんだろう?
と思うことがあるんだよ。
ただ、そのギャップありすぎると
その特殊能力ゆえに
『学校』という枠の中では
苦しい思いをすることがあるんだろうね。
というような話は時々していました。
発達特性のあるお子さんは
人の心を読む力が備わっています。
より繊細に人の気持ちがわかったり
共感力が高かったりします。
親が心で違うことを思いながら
表面的な言葉を口にして
適当に取り繕うと
彼らは鋭く見抜きます。
中には見抜いていても
親に伝えない子もいます。
そしてそっと心を閉ざしたり、
逆に親に気を遣って
期待に添えるように
振る舞おうとしてしまい
そこで新たな苦しみを生む子もいます。
彼らは親の本当の気持ちを
『感じて』いるんです
これは私がフラワーエッセンスを通して
いろんな発達っ子のママさんと
お話しをして確信に変わったことです。
自分の息子だけではなかった。
彼らの感じる力は
言葉としてはぼんやりしたものかもしれませんが
直感力や嗅覚とも言えるような
するどい『感覚』で
その人の本当の『意図』を汲み取ります。
話が逸れてしまいましたが、
私は発達検査の結果を息子に伝えることに
あまり不安はありませんでした。
きっと、いま辛くなったとしても、
自分の特性を
しらないまま社会人になることの方が
辛いのではないかな。と
思えました。
特性をあまり活かせない仕事に就いたり
自分を責めてしまったり
人と比べて落ち込んだり
大人になった息子の心が
くるしくなったときに
自分の発達特性を理解して、
前向きに生きる方法を
自分で模索できるように
今、まだ親元にいて、
私たちがサポートできている時に
本人に伝えることが
最良の選択のような気がしたからです。
息子はしばらくは
ショックを受けていたと思います。
でも、今、少しずつ自分を
受け入れているような
感じが見受けられます。
学校生活で、先生方に配慮してほしいことを
自分で考えて、私に伝えてくれます。
先日、ジュネーブにある
発達特性の子の支援団体の方と
お話しをしました。
息子本人に発達特性のことを伝えました。
というと
反応はどうでしたか?と聞かれました。
なぜそんなことを聞いたのかというと、
彼女の今までの経験では
多感な時期に
本人へ発達特性のことを伝えるのは
非常に難しいケースになることの方が多いからだと
おっしゃっていました。
小さなうちから知っておくか、
あるいは社会人になって伝えるか
(本人が自分で気がつくか)
どちらかのケースが多いですね。
とのことでした。
正解はありません。
伝えることがよかったのかどうか
私もまだわかりません。
発達の度合いや
心の年齢にもよると思います。
サポートする側の親としては、
発達検査をしてクリアになったことで、
より息子にそったサポートが出来そうだと
感じていますし、
私自身、たくさんの方々と繋がり始めました。
分子栄養学とフラワーエッセンスが
私たち家族を支えてくれているのは
間違いないです。
今回は栄養の話は出てきませんでしたが、
今、お子さんの発達について
気になっている親御さんの
ヒントになれば幸いです。
それではまたお会いしましょう!
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