500円チャレンジ
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

500円チャレンジ

こんにちは。

分子栄養学アドバイザーの藤井祥子です。


早いもので、もう3月。

我が家の次女は小学校を卒業します。

6年前は大きかったランドセルも

今やキツキツ。

子供の成長はホントに早いですね。


≪子育てのゴール≫


みなさん、子育てのゴールは決めてますか?

法律では18歳が「成人」となりましたね。

だからというわけではありませんが

私の子育てのゴールも18歳。

高校卒業まで、と思っています。


高校卒業後、

子供達がどんな風に生活するかは

まだわかりませんが、

進学するにせよ、仕事をするにせよ

1人で生活を始めるかもしれません。

それまでに「自立した大人に育てること」

私の子育ての目標です。


≪自立ってなに?≫


そもそも「自立」って何でしょう?

goo国語辞典によると、こんな感じでした。


じ‐りつ【自立】 の解説

[名](スル)

1 他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に―する」


2 支えるものがなく、そのものだけで立っていること。「―式のパネル」


要は「1人で生活ができるようになること」

かなと思います。


それでは「自立した大人に必要なもの」

ってなんでしょう?


「自立」には大きく分けると

4つあると言われています。


「身体(身辺)的自立」

身体的なサポートを必要としない状態


「経済的自立」

親や国などに頼ることなく、

生活するためのお金を稼げる状態


「社会的自立」

家族以外の他人と、

ある程度付き合っていける状態


「精神的自立」

自分で考えて選択や行動ができる状態。


これらの自立を支えるのに

正しい食の知識が与える影響

とても大きいと思います。


なぜなら食べることがおろそかになると

体に不調をきたすだけではなく、

精神的にも影響が現れるからです。


逆に言うと、ちゃんと食べていれば、

健康に仕事をすることもでき、

メンタルも安定します。

そうなれば、ある程度自立した生活ができるように

なるのではないかと思います。


≪子供達だけでお昼ごはん≫


そんな思いもあって夏休みに

「500円チャレンジ」をしました。

子供達に1人500円を渡して

自分でお昼を食べてね、というものです。

予算オーバーした分は自腹です。

(我が家はお小遣い制)


我が家は高1女子、小6女子、小4男子の

3人姉弟。

長女が大きいので私のいない時は

長女に作ってもらうこともあります。

そうなると、次女と息子は

食べるだけになってしまうので

今回は3人とも考えてもらえるように

同じ条件にしました。


3人でお金を合わせて

食材を買って料理するも良し、

家にあるものを食べて

お小遣いにするもよし、

普段食べれないものを買ってきてもよし。


とりあえず、


  • 手のひら1枚分のタンパク質

  • 手のひら1枚分の野菜


を目安にしてごはんを食べてね、

と言って私は仕事へ行きました。

後は子供たちにお任せです。


果たして子供たちは

予算内で(お金の知識)

バランスよく食べる(食の知識)

ことができたのでしょうか??


≪500円チャレンジの結果≫


・長女

白ごはん

(家で炊いたやつ)

春巻き

(大好物。私がめったに作らない)

マカロニサラダ

(大好物。私がめったに作らない)

カップの春雨スープ

(好きだけど、普段買わない)


長女の感想

「タンパク質のつもりで春巻き買ったけど

 実際は糖質だった?」

「マカロニサラダも野菜じゃないなぁ…」


母(心の声)

「買う前に気づいて…」


・次女

にぎり寿司

(大好物。高いのでめったに買わない)

カップの春雨スープ

(お姉ちゃんのの影響)


次女の感想

「野菜って言われたけどサラダは好きなものがなかったからスープにしてん」

(わが家では彼女が一番好き嫌いが多い。)


母(心の声)

「そのスープは野菜ちゃうかったね…」


・息子

おにぎり

(コンビニおにぎりが好き。普段は買わない)

唐揚げ

(大好物!)

野菜サラダ

(ドレッシングがあれば結構食べる)


息子の感想

「ごはんと唐揚げだけでよかったけど野菜も食べなあかんと思ってサラダも買ってん

(←めっちゃ得意げに)!」


母(心の声)

「家でも食べるメニューやん…」


≪結果を見て思ったこと≫


三者三様の結果となりましたが

普段、あまり買わない

お惣菜を買うことで一致したようです。


なんでもそうですが、厳しすぎる制限

(例えばお菓子は絶対ダメ、

  ゲームはしない!など)は

できない気持ちが膨らみすぎて、

できるようになったとたんに止まらない…

という具合に、大きな反動がでますよね。

めったに買ってもらえないお惣菜は

子供達には、とっても魅力的だったのかも

しれません(笑)。


そして、当たり前ですが好きなもの重視。

美味しく食べる、

というのが一番大事なのでいいんですが

長女のように、

よく考えたら全部糖質やん!てなことも。


私自身、ごはんにお好み焼き、という

文化で育ってきたので

エラそうなことは言えませんが

好きなものを好きなだけ食べてると

バランスよく…とは

遠い結果となることが多いですね。


スーパーの惣菜については

酸化した油、

ビタミン・ミネラルが抜けた野菜、

たくさんの添加物…と思うところは

いーっぱいあり(過ぎ)ますが

今回は

「子供達の食の知識はどれくらい?」

知るのが目的だったので目をつむりました。


今後、少しづつ気長に伝えていきたいな?

と思います。


≪子供達に今、一番伝えたいこと≫


「食事は楽しい!」

この気持ちがあればごはんを食べるのが

面倒…ということにはならないかな?と

思います。


栄養素がどう、とか

食べ方はこうがいい、とか

知って欲しい事は山ほどありますが、

まずは3食を食べる、という

当たり前の習慣を身につけて欲しいです。


子供達が小さかった頃、

私は食事の時間がイヤで

しょうがありませんでした。


子供達の食べ方が気になって

小言ばかり言っていたのです。

当然子供達も楽しくないことは

わかっていましたが

見ると言いたくなり、

言わないとストレスになり、

言っても空気が悪くなり…の悪循環。

仕方ないので、

子供達のごはんだけを準備して

台所で片づけをして

食卓につかないようにしていたことも。


ピリピリした食卓は

とっても交感神経優位になり

どんなに栄養のあるごはんを作っても

消化・吸収していきません。

せっかく食べてるのに

もったいないですよね。


たまには惣菜が並んでも、

ニコニコしながら

食べるごはんの方が

心にとっては何よりの栄養だと思います。


今回の子供達の買ってきたものも

以前の私なら

「スーパーの総菜なんて…」と言って

間違いなく

ケチをつけていたことでしょう(笑)。


栄養が整うことで

気持ちの余裕ができるんだな、と

こんなことからも実感が出来ました。


≪余談≫


ちなみに予算については次女がオーバー

(お寿司を買えばそうなるわね。)

しましたが

長女と息子の余った分でフォローした様子。

二人がそれでいいならそれも良しです。

(お人好しやな(笑)と思いましたが)


自分の好きなものを買って食べるというのは

楽しかったようで、息子からは

「またやりたい!」と

リクエストがありました。

…が、1500円もあれば

もっと栄養価が高くて美味しいものが

作れる…ので夏休みは1回で終了しました。


もうすぐ春休み。

毎日のごはん作りをお休みして

たまには子供に任せるのも

面白いかもしれません。

お母さんも食事作りをお休みできるし、

子供達も楽しんで一石二鳥!

よかったら試してみてくださいね。


長文をお読みいただきありがとうございました。

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