皆さまこんにちは。
分子栄養学アドバイザーの町田香織です。
アロマセラピストと占い師をしています。
最近、栄養カウンセリングを始めました。
まだまだ駆け出しですが、それでも栄養の
アドバイスができることを、嬉しく思います。
以前のブログで書いたのですが、
私は4年くらい前に分子栄養学を知り、
独学で学んできました。
ですが、限界を感じ2年程前に
栄養カウンセラーさんの指導を受けました。
割と初期の方で提案されたのが
「小麦を抜く」ことでした。
私はカウンセラーさんにこう言いました。
「え?365日3食、米って飽きませんか?」
小麦爆食いはしていなかったものの、
パスタやラーメン、パンは大好きで、
外食といえばパスタを食べていました。
家でも、麺の日はテンションが上がりますし、
白い米ってあんまり好きじゃなかったんですよね。
その時カウンセラーさんが言ったことは、
「小麦の影響を受けていない人は、
あっさり受け入れてくれますよ。」
私は「え?またまたご冗談を。」
そんな反応だったと思います。
自分が小麦の影響を受けているなんて、
みじんも思わなかったし、
まるで他人事のような感覚でした。
スーパーに行けば小麦だらけだし、
おいしいものはみんな小麦ですよね?
パスタ、ラーメン、パン、餃子、シュウマイ、
お好み焼き、ピザ、お菓子類、ケーキ、
カレーやシチューのルウなどなど。
◆リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)
では、ここでなぜそんなに小麦がいけないのか?
をご説明したいと思います。
小麦には「グルテン」というたんぱく質が含まれています。
ホットケーキの粉などを水に溶いて、
混ぜるとねばねばしてきますよね?
あれがグルテンです。
このグルテンが腸内で悪さをすると言われています。
健康な人の腸壁は小腸粘膜の網の目が
しっかりと詰まった状態(タイトジャンクション)で、
有害な細菌、ウイルス、カビ、水銀などの
重金属、農薬、添加物、未消化の
たんぱく質やグルテンなどが入り込めないのです。
ところが、リーキーガット症候群の腸壁は
タイトジャンクションが弱く、すき間が
あいてしまっているので、そこから有害物質や
アレルゲンが侵入してきてしまいます。
こうして、アレルギーが発症するわけです。
あとは、頻繁に下痢や便秘を繰り返す方も
疑ってみた方が良いと思います。
実際私も、しょっちゅう下痢をしていました。
疲れたり、ストレスがかかっただけでも
下痢になっていましたが、
今ではほとんど下痢はしなくなりました。
また、お腹の調子が悪いと
不思議と不安感も強くなるのです。
◆腸脳相関
これは腸脳相関といって、腸と脳は
リンクしているという考え方です。
よく、「腸は第二の脳」と言いますよね。
腸の状態が良ければ、脳の状態も良いし、
腸の状態が悪ければ脳の状態も悪くなります。
腸の状態が悪いのに脳の状態が良いと
いうことはないのです。栄養療法では、
まず腸から整えていこうということになります。
また、腸の状態が悪いとせっかくとった
ビタミンやミネラルの吸収が悪くなり、
幸せホルモンの「セロトニン」が
作られにくくなってしまうということがあります。
◆常食を控える
栄養療法を始める前は、私は毎日お昼に
パンを食べていました。
それが今では3食ご飯(お米)です。
私は半ば強引にやめましたが、
多くの方はいきなりはできないと思います。
まずは毎日ではなくて、3日に1回にするとか
週末だけにするとかしてみてはどうでしょう?
何故なら、腸のターンオーバーは
1.5日に1回ですので、2日あけることで、
腸を休める日を作れる、ということになります。
どうしても麺が食べたい場合は、
ビーフンやフォーなどの米粉麺に
してみても良いと思います。
今、スーパーでもグルテンフリーのものが
多くなってきていて、味もおいしいです。
私はビーフン大好きです。
先日、スーパーに行ったら、きびやあわの麺と
いうのもありました。今度チャレンジしてみたいと思います。
ネットでもグルテンフリーのおいしい麺が
いっぱい売っていますよ。試してみてくださいね。
◆友人のお子さんの事例
先日、はじめての分子栄養学お話し会に
参加してくださった方から、
こんなご感想をいただきました。
小学生の息子さんを持つお母様からです。
~ここから~
息子がとにかく麺好きで、
大量に食べる生活を送っていたら、お腹が痛い、
うんちが出ないとちょくちょく言うようになって、
お腹もポッコリが当たり前になりました。
先日受けた、分子栄養学のお話しを
聞いてから、小麦を減らす食生活を心がけて、
ラーメンをフォーにしたり、
焼きそばをビーフンにしたりしています。
その結果、息子はだいたい朝トイレに
いくようになり、ポッコリお腹もすっきりしました。
麺類をお米の麺に変えることをたまに
やっています。フォーやビーフンおいしいです。
※本人の許可をいただいて掲載しております。
~ここまで~
私はこの話しを聞いて、やっぱり小麦の
影響ヤバいなと思いました。
小麦を抜くのは大変ですが、お話し会や
カウンセリングを受けて、少しずつでも、
実際にやってくださるということが何よりもうれしかったです。
◆セリアック病
さて、セリアック病というのをご存知でしょうか?
テニスのジョコビッチ選手がセリアック病で
あることを告白しています。
セリアック病は小麦に対する耐性がなく、
グルテンで腸管に穴が開いてしまう病気です。
ジョコビッチ選手は小麦を抜くことで、
パフォーマンスが上がり、世界一位になれたということです。
なんと、彼の実家はピザ屋だったということで、
それはそれはショックですよね。
また、小麦成分のグルテンには
「グルテオモルフィン」というモルヒネに
似た化合物が含まれており、
この成分は脳内に入ると幸せな気分に
させる作用があるため「小麦をもっと食べたい」
という麻薬のような有毒作用を起こすそうです。
※「しつこい疲れは食事で解決」
本間良子、龍介著 参照
私も半ば強制的に小麦をやめた時、
ラーメンが食べたくて仕方なかったということがありました。
もう、食べてしまおうかと思いましたが、
なんとか踏みとどまりました(笑)
そんなに無理しなくてもいいんですけどね。
あんまり我慢すると反動がきますから。
でも、そこまでしてもグルテンフリーを
やって良かったと思います。
やはり、体調が良くなるということは、
何にも代えられないものがあります。
また、小麦と距離を置くことができるように
なった、というのはとても良かったです。
◆ソルガム(たかきび)
私の住む長野では、ソルガム栽培が
盛んになってきています。
近年のグルテンフリーブームの影響でしょうね。
ソルガムは世界五大穀物の一つで、
「たかきび」や「モロコシ」などと呼ばれています。
特別な機械や農薬も必要なく、
長野の山間部でもよく育つそうです。
私もソルガム粉でお好み焼きを作ってみました。
若干の苦味はあるものの、
小麦のお好み焼きとそんなに変わりないです。
シフォンケーキなども作れるようです。
ぜひ、試してみてくださいね。
◆中庸であること
ここでいきなりなんですが、栄養療法で
大事になってくることは、中庸であることだと思います。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
何事もやりすぎることは、やり足りないことと
同じくらい良くないという意味で、
中庸が大事だと言っています。
私のように、小麦が悪だとばかりに完全に
抜くのもストレスになって反動がきますし、
もちろん食べ過ぎもダメです。
適切な距離感を持って付き合う、時には
美味しく食べる、ということも大事だと思います。
自分がどこまでなら許容範囲なのか?
それを見極めていくのも、栄養療法の一つではないでしょうか。
私もまだまだ道半ばです。
一緒に頑張っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、またお会いしましょう♪
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