小麦との上手な付き合い方(グルテンフリー生活で学んだこと)
分子栄養学を学ぶきっかけ。
食べ物でこんなにからだが変わるの!?
それを体感させてくれたものが「小麦」
でした。
6年前、「小麦をやめたら、めちゃめちゃ
からだにいいらしいとよね。でもパン、
パスタをやめるなんて、頑張って3日かな。
無理―!」そんなことを友達が言っていま
した。
その時は、あまり興味もなく、小麦がからだ
にどう問題があるかも理解をしていなかった
ので、「もし小麦をやめて、健康になったら
教えてね!」そんな会話で終わっていました。

それから5年後です。
グルテンフリーの凄さを体感したのは。
きっかけは、生後6ヶ月の娘の不明湿疹。
私の小麦摂取過剰が原因かも知れないと
指摘を受けたことからでした。
この時、小麦がなんだかからだに悪いらしい
という程度の知識しか持っていませんでした。
普通だったら、この程度の知識では行動は起
こさないのですが。
娘の不明湿疹の原因が小麦の可能性であれば、
やめなければならない!
でも、どこかで私が食べている小麦のせいでは
ない!ということを肯定したかったのかもしれ
ません。
まず、家の中の小麦製品を全て処分することか
ら始めました。
とにかく、小麦を含む食品あまりに多いことに
驚きました。
醤油にも小麦が入っていることを知ったのも、
この時です。
そして、週末のパン屋巡り、外食のうどん、
ラーメンをやめました。
私もこどもたちもパンやパスタは大好物だった
ので、その代用として米粉パンや米粉パスタを
取り入れました。
米粉を普段の生活に取り入れることを新鮮なこと
と感じられたため、グルテンフリー生活も苦痛な
く続けることができました。
グルテンフリー生活を続けていく中で、娘の不明
湿疹は消えました。残念ながら、不明湿疹の原因
は明らかに、私の小麦の過剰摂取だったようです。
そして、娘の不明湿疹だけではなく、気づいた時に
は、家族全員の耳鼻科通いが不要になっていました。
(以後、耳鼻科には1度も受診していません)
私の変化としては、グルテンフリー生活を始めて
1週間くらい経ってからでしょうか。
なんだか鼻がスースーするという感覚がありました。
鼻の奥まで風が通り抜ける感じ。
(うまく表現できないのですが)
とにかく、今まで感じたことのない鼻の通りを
感じました。
そして、妊娠中、産後と繰り返していた副鼻腔炎
の症状が全く出なくなりました。
少し疲れがでると必ず、頭痛、鼻の重たさを
感じていました。
薬を服用することに抵抗があったので、ぎりぎり
まで我慢する。そして結局、薬に頼らないと家事
・育児が回らない状況となり薬を飲む、この繰り
返しでした。
副鼻腔炎を経験したことがある方は、わかると思
いますが、症状が軽くても、本当に一日憂鬱に
なります。
できれば寝て過ごしたい・・・でも、ママはそんな
訳にはいきません。
本当に辛かったです。
これは、一生付き合っていくものだから、なんとか
耐えるのみ!そう思っていました。
しかし、副鼻腔炎をコントロールすることができる
ようになったのです!!
そして、とにかく、元気になりました!
育休中ではありましたが、
コロナ禍で保育園が休園し、
3人のこどもを家でみる状況。
夜間に授乳をしながらも、早朝にお弁当を作り、
朝から公園へ行き、子供のストレスが
溜まらないようにと、とにかく動きました。
そんな状況でも、寝れば元気な私に回復していました。
グルテンフリー生活により、体調がすこぶる良くなった
おかげです。
そして、慢性鼻炎、副鼻腔炎で抗生剤、
鎮静剤を常用していた夫も、薬を飲むことがなくなりました。
体調が良いので、お互いに穏やかになったのを感じました。
グルテンフリー生活により、
家族全員が健康な状態を
体感することができたのです。
そして、改めて、「なぜ小麦が問題だったか?」に
ついて学ぶ機会を得ることができました。
正しい知識を得ることで、
小麦との上手なつき合い方を理解し
実践することができるようになりました。
グルテンについて、少し解説をさせていただきます。
そもそも、グルテンってなんなのでしょう。
グルテンとは、小麦に含まれるタンパク質のことです。
グルテニン(弾力あり・粘着なし)とグリアジン
(弾力なし・粘着あり)という2つのタンパク質が
絡みあったものです。
もっちりした美味しいパンができるのは、まさに
グルテンのおかげです!
さらに、グルテンに含まれる「グリアドフィン」
という物質には、麻薬と同じ作用があり、
依存性があります。
一度食べたらやめられない!
パン依存になってしまうことにも納得です。
では、グルテン、どんなものに含まれるのでしょう。
パン、うどん、ピザ、パスタ、マカロニ、餃子の皮、
ワンタン、カレーやシチューのルウ、醤油などの一
部調味料など
入っていないものを探す方が難しいかもです。
グルテンがなぜ、からだの不調を引き起こす
のでしょう。
グルテンの一つ「グリアジン」が腸の壁に
張り付くと、腸のバリア機能を壊す働きの
ある「ゾヌリン」という物質が過剰になり
ます。
この「ゾヌリン」が腸の壁を傷つけること
により、腸のバリア機能が壊れ、腸内にある
べき細菌や未消化な食べ物、有害な物質が
血液中に流れ込んでいきます。
その結果、身体さまざまな不調を起こしてし
まいます。
このことを「リーキーガット症候群(腸もれ)」
と言います。
腸のバリア機能が壊れると、どんな症状がでて
くるのでしょう。
便秘、下痢
お腹の張り
頭痛
アトピー性皮膚炎
ニキビや吹き出物
蕁麻疹
集中力低下
疲労感
などの心身症状
グルテン、良いことない!
と思うかもしれません。
けれど、とにかくグルテンはさまざまな
食品に含まれています。
完璧なグルテンフリー生活をしようと
すると、限界がきます。
ですので、正しい知識を持ち、グルテンと
上手に付き合うことが大事だと思います。
我が家も、一時期のグルテンフリー生活は
終了し、現在は、グルテンと上手に
付き合っています。
基本的に自宅では、うどんとラーメン、
餃子、醤油以外は、グルテンフリーのもの
を使っています。
家族みんな、パンが大好物!
そのため、週1回は朝食に米粉パンや米粉
のパンケーキを焼きます。
こどものリクエストで、週1回(スイミング
の日)は夕飯にラーメンを作ります。
週末は、こどもが好きなおやつ(小麦あり)も
食べさせます。
パン屋さんにも、うどんやさんにも行きます。
ただし、全て家族の体調次第で臨機応変に!
習慣的に小麦を摂取しないこと
家族の体調に合わせて外食やおやつを考えること
それだけ気をつけています。
一時的にグルテンフリーをしてみようかなと
思われる方の参考になればと思いますが。
家族でグルテンフリー生活をした際、
私は完璧にグルテンフリーをしたのですが、
夫は会社のランチで小麦を摂取、
こどもたちは保育園で小麦を摂取していました。
ある本で読んだのですが。
人間のからだは、グルテンに対するバリア機能が
備わっているそうです。
完全にグルテンフリーをすることで、そのバリア
機能が弱まってしまう。
私は、小麦を摂取した際、
家族の誰よりも早く反応がでます。
それは、完璧なグルテンフリー生活により、
グルテンに対する防衛システムが
弱まったためだと考察しています。
私が小麦を摂取するタイミングは、
家族や友達と外食をする楽しい機会としています。
時には、続いてしまうこともありますが、
グルテンを摂った際は、超粘膜のケアとしてボーン
ブロススープを飲むなど、意識的にアフターケアを
行うようにしています。
ストレスなく、食事を楽しむ!
そして健康であることが一番だと思っています。
みなさんの健康生活の参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございます。