『不調のサインを掴むために備えるものは?』
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

『不調のサインを掴むために備えるものは?』

皆さま、こんにちは。

分子栄養に出会ってから、心も体も徐々に

整う体感を得ている鍔木(つばき)です。

けれども、それと同時に不調を大きな病気に

育てないポイントは何だったのか、日々、

反省・後悔もあります。自分だけでなく

皆様の大切なご家族のために、

私の癌がどのように見つかったのか、

予後のケアの反省などお伝えできたらと思います。


私は、7年前(当時47歳)に胃癌

診断され胃と胆嚢を全摘出しています。

スキルス性の胃癌と胃潰瘍もありました。

癌が見つかった経緯ですが、知人に

健康診断で見つかったの?と聞かれますが、

かかりつけの病院に「お腹が痛いでーす。」

気軽に行ったのが幸運の始まりでした。


…と言いながらも病院に行くまでに、

実は半年かかっています。

頑固な娘が希望の学部に合格することができず、

浪人中でした。受験生をもつ家庭にはストレスが

蔓延していますし、そんな時に他のトラブルと

重なるとますます体調が悪化します。就寝中にも

空腹感や胃の痛みで目が覚めてしまうことが多々

あったのですが、ストレスが原因なのだから仕方ない、

食べれば痛みが治るから大丈夫などと勝手に

自己判断し、半年間放置します。その頃には、

腹痛に加え、ひどい肩こり、倦怠感、慢性疲労、

歯茎の痛み、背中の痛みなど、

今から考えるといくつかのサインは出でいました。


東京ドームの嵐のコンサートへ行くために、

メンテナンスしておこうと、「お腹が痛いです」、と

内科にかかります。医師の診断が、

ただ「お薬を飲んで様子を見ましょうね。」ではなく、

「胃カメラしたことありますか?無いようでしたら

年齢も年齢なので、胃カメラをしてみませんか?

うちの旦那さまが(外科医)、

当院でやってくれますから

予約取って帰りませんか?」

優しく提案してくださいました。

「え?胃カメラが怖い、嫌じゃ!」

断る勇気もないので、指示に従いました。


胃カメラと細胞採取をした段階では

胃潰瘍です、

との診断でしたが、担当医のなんとなく

それだけでは無いかもしれなような

雰囲気も感じてはいました。

検査結果(細胞採取)が

出ると言われていた1週間を待たずして、

事務方でもなく、看護師からでもなく、

医師から直電があり、

「鍔木さん、今から病院に来れる?」

言われた恐怖を鮮明に覚えています。


そこからも、

かかりつけ医師の連携が素晴らしく、

「大きな病院(県病院・市民病院)を

今から予約しても、年末年始もあるし

2ヶ月くらいは待たされるかもしれない。

僕は鍔木さんの

一刻も早く手術したほうが

いいと思うから、息子が外科医をしている

総合病院があるので、そちらでもいいかな?」と

提案され、私の目の前で息子さんの携帯に

電話をかけ、総合病院に行く前に

手術の予約を入れてくださいました。


そんなこんなで、スピーディーで

手厚い対応をしてくだっさったので

セカンドオピニオンも受けずに

発覚3週間も満たずして手術台に

乗っていました。胃と胆嚢を全摘しました。


あ、嵐のコンサートが手術に変わりました。


術前はステージⅡかも知れないと

言われていたものが、開腹手術が終わり、

細胞診の結果により浸潤していなかったと言う、

ラッキーな報告に安堵しました。

抗がん剤治療も、してもしなくても

良いレベルとも言われ、抗がん剤治療は

しない選択をしました。癌も進行性の

早いスキルス性のもので、早く手術したいという

先生の見立ては当たっていました。


今までの経緯からも、どなたに話しても、

運が良いとか、あなたは生かされてるね、

と言われます。もちろん、かかりつけの医師、

執刀してくださった息子医師には

尊敬・感謝の気持ちでいっぱいです。

けれども、ジャニーズばりのかっこいいルックスでは

ありませんが、物腰の柔らかな執刀医に

完璧に頼りきっていたのが、栄養についての

情報を受け取るのが遅れた原因かも知れません。


さて、ここからがやっと栄養のお話です。

退院が迫った頃に、帰宅してからの

栄養指導がありました。主人と一緒に

管理栄養士さんのお話を聞きました。


当時の私の栄養についての知識は、

テレビで流れる流行りのダイエット情報

から得たものしかありません。お野菜を

食べとけば、健康は大丈夫!みたいな

さんざんなレベルでしたので、うまく働かない頭で、

食べてはいけない食べ物の理由についてや、

不溶性食物繊維・オメガ3・6などの単語の

理解をがんばりました。栄養指導があったのは、

この一回だけです。徐々に回復していく

消化機能にタイムリーにアドバイスいただける

機会の提案はなく、全て自己判断でした。


私のリサーチ力では、胃癌術後の

食事レシピ本は発見しましたが、

具体的な栄養摂取についての深い

考察本などは見つけることができませんでした。


命に関わるような大きな病気、手術、

長期入院・長期闘病生活、食事が

うまく摂れない病気などをされた方は

経験があるかと思いますが、

頭がスムーズに働かないですよね?

コロナ後遺症の症状も倦怠感や

頭が働かないなど、

共通点があるのではと思っています。

胃と直接関係のない箇所なのに、

なんで頭がモヤモヤするんやろう?と

分子栄養と出会う前は恐怖と

疑問がありました。こんな状態で知識や

情報を新たに得ることは難しかったです。


そんな闘病中に知人たちより、

さまざまなサプリメントや漢方薬が紹介されます。

「そう、あなた確か化粧品を売とったよね?」

いう方からも。いわゆるネットワーク商品の

紹介が多かったですが、

私は使った方々が良い!というもの

なのだから勧められるものを

全て一度は試しました。


体力・気力も出ない体を早くなんとか

したかったのが理由です。

栄養の知識がなかったので、今から考えれば

サプリメントや漢方薬に

惹かれたのかも知れません。

でもこのポジティブな考え方からCBDオイル

と出会い、劇的に心と体が改善します。

CBDオイルの話は、次回にしますね。


「胃癌経験者の皆さまの術後の

経過はどんな感じですか?」

医師に尋ねたことがあります。


「胃癌の回復は個人差があります。

すぐに普通に食べれる人も、元気にお仕事に

復帰される方もいらっしゃれば、

回復に時間がかかる方もいらっしゃいます。」

医師から聞き、各々の持っている

基礎体力の違いで回復に

差が出でくるのだと解釈してしました。


胃全摘・部分切除をしている患者には、

やがてやってくる鉄欠乏性貧血・

ビタミンB12欠乏が起こり、

注射で補填していくようになるだろうと

言われていました。


分子栄養を勉強されている皆様には

お分かりでしょうが、

胃から吸収する栄養素です。


個人差はあれ、ネットで調べると、

半年くらいで鉄欠乏性貧血、約5年くらいで

ビタミンB12不足による巨赤芽球性貧血が

起こってくる。と書いてありました。ですが、

これまでの医師の指定した保険適用の

血液検査では、ヘモグロビン・MCVや

その他の数値も正常値の範囲内で、

問題ないと6年間言われ続けました。


CBDオイルも飲み、

食事などにも気をつけて

生活しておりましたので、

私の体は、癌を患った割には優秀だと

思っていたところ、

術後6年過ぎた昨年10月頃に、

鼠蹊部から始まった湿疹がお腹周り、

腰回り、顔周り、唇の腫れと痺れ、

首など、広範囲に広がりました。


今まで、かきむしるような湿疹に

見舞われたことがないので、

びっくりして皮膚科に通います。原因は

何かと医師に聞いても、残念ながら

「原因はわかりません、最近ストレスに

なるようなことはありましたか?」でしたので、

「ふん!自分でなんとかする。」

と決心します。


タイミングよく勉強を始めたばかりの

分子栄養学の知識と、

アロマトリートメント施術をしていらっしゃる

元看護師からの紹介で、広島で

栄養解析をしているクリニックを受診します。

血液検査項目がこんなにもあるとはびっくりしました。


湿疹に襲われていた時には、

他にも、お肉・納豆などのタンパク質の

消化が、さらに苦手になり、

あまり食べれなくなっていたことや、

ひどい倦怠感や体力減退、チョコや氷を

無性に欲しがるようになったりと貧血を疑う

サインは掴んでいました。


分子栄養にも詳しい薬剤師さんにも出会え、

この血液検査をもとに指導を受け、

ビタミン補充治療を始めます。


何せフェリチン5.5です。だるいはずです。

かかりつけの病院ではヘモグロビンの数値より

貧血ではないと言われ続け、

フェリチンも測定したことがありませんでした。

今から考えれば、

調べないほうがびっくりですよね。

担当医は執刀してくれた外科医です。


分子栄養に詳しい薬剤師さんより、

「医師が大好きとか、感謝している、

とかは抜きにして、栄養のわかる内科医に

診てもらわんとダメ。

栄養素は完璧に無くなってから

補充したのでは回復に時間が

かかり過ぎる。」と言われ私も覚悟します。


案の定、栄養解析の詳しいデーターを

担当医に見せてもヘモグロビン基準の

診断なので、鉄欠乏性貧血とは

診断されません。


「フェリチン5しかありませんけど?」と話しても

無駄だったので、大好きな先生と揉めるのも

嫌なので、それ以上求めることはやめました。

でも、次回の血液検査では、

フェリチンとビタミンB12の数値を

調べてくださることは了承してくださいました。


ビタミン補充治療を開始して1ヶ月半、

かかりつけ病院で血液検査をすると、

胃全摘しているので、サプリメントをとっても

数値は上がらないだろうと言われていたものが、

フェリチンが8に上がります。


もちろんヘム鉄以外にも、

消化酵素・ビタミンC・AEDK・B群・

CBDオイルを摂取していました。


たった3ポイントアップでしたが、

フェリチン数値だけでなく、総合的な

栄養素の補填も相まって湿疹が

ほぼほぼ消失し、心まで軽くなってきました。


高いサプリメント料金にも悩んでおりましたが、

分子栄養を学んでいらっしゃる胃腸科医にも

出会うことができ、

大部分を保険治療適応で

処方してもらえることになりました。

求めれば、出会える、引き寄せられるものですね。


目下、大好きな執刀医との付き合い方は

悩ましいところですが、

分子栄養に出会えて体が整い、幸せです。

この体験をたくさんの方にお話しできたらと

思うほど、やる気は出てきました。

後は体力がつけば最高! もう少しです。


大きな病になる前の体から出ているサインを掴むために‥


① 病院には行く。検査をする。

② 原因不明ですはチャンス!

  分子栄養的には原因はある。

  調べる、探る、聞くなど思いつくことはやる!

③ 信頼おける医師でも、納得行かない時は

  別の医療関係者の診断も受けよう!

④ 自分の体を1番に考え、後回しにしない。

⑤ 分子栄養学を学ぶ、知識が無形財産。


この五つをお勧めしますね。

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