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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

栄養を効かせる土台「自律神経」を見直そう

こんにちは。

女性と子どものための分子栄養学アドバイザー

寺尾亜由美です。


皆さん年末年始はゆっくりできましたでしょうか?


私は分子栄養学を学ぶ以前

年末年始は「やり残したことをやらなきゃ!」

と何かに急き立てられたかのように

慌ただしく過ごすことが多かったのですが


分子栄養学を学んでから

「ゆっくり休むこと」の大切さ

体の仕組みから知ることができました。


一日の中で

一週間の中で

一年の中で

ゆっくりリラックスする時間を取る…

そんな当たり前のことが

私にはできていませんでした。


その長年の生活習慣が

不調の根っこに根付いていたなと思います。


私のように慌ただしく過ごしていると

自律神経のバランスを崩し

「交感神経過緊張」

の状態になりやすく

不調の元となるのです。


交感神経優位だと

せっかく栄養満点に作った食事も

うまく吸収されず効きが悪くなってしまいます。


新年は今一度

自律神経のバランスを見直してみませんか?


実は

自律神経のバランスは

実は血液データから予測することができます。


例えば、中性脂肪


ストレス 過多な生活をしていると

体はこれに負けまいと

交感神経を緊張させ

「アドレナリン」などのホルモンが放出されます。


これらのホルモンが

中性脂肪を分解する作用があるため

交感神経過緊張な方

中性脂肪が50など極端に低い傾向があります。


ちなみに私は

20代の時30を下回っていたので

相当な過緊張だったと思います。


当時は

カフェイン頼りで仕事していた上に

「中性脂肪が低いのはいいことだ」

と思って全く気にしていませんでしたが


栄養を学んだ今から考えると

体を相当痛めつけていたなと反省ばかりです。


また

白血球の顆粒球・リンパ球の値でも

自律神経のバランスを予測することができます。


自律神経は

まるでオーケストラの指揮者のように

全身の細胞を目的に向かって同調させ

体調を整えてくれていますが

その影響は血液中の白血球にも及びます。


交感神経はアドレナリンを放出しますが

顆粒球にその受容体があり


一方で、副交感神経は

アセチルコリンを放出し

リンパ球がその受容体を持っています。


つまり

交感神経が過多だと顆粒球が高くなり

副交感神経が過多だとリンパ球が高くなる

ということです。


血液検査では

好中球(顆粒球の一種)が54~60%

リンパ球が35~41%

の範囲がバランスが取れている状態ですが


交感神経過緊張の場合

好中球が70%など高くるというわけです。


さらに

血液データに頼らずとも

症状から交感神経優位かどうか

予測することもできます。


例えばこんな症状ありませんか?

  • イライラ

  • せっかち

  • 早口

  • 吃りがち

  • 食いしばり

  • 歯軋り

  • 口が乾く

  • 夜間覚醒


「早口」「せっかち」なんて

性格の問題でしょ…

と私も思っていましたが


リラックスと栄養を意識することで

不思議とゆったりと話せたり

周りの言動にイライラすることが減ることを

身をもって実感しました。


特に子育て中のお母さんは

イライラするのは

「子どもが言うことを聞かないから」

と思いがちですが

実は栄養を整えることで

穏やかに対処できるようになります。


気をつけて欲しいのは

「欠食」「少食」

交感神経を優位にする引き金になること。


私も産後ダイエットと称して

欠食・少食を繰り返していましたが


子どもの言動にイライラが抑えられなかったり

食いしばりが酷くて歯を痛めたり

夜間覚醒があったりと

子育てが本当に辛いものになっていました。



また、お母さんが過緊張状態だと

同じような生活習慣をしているお子さんも

交感神経優位になっているかもしれません。


お子さんにこんな症状ありませんか?

  • 椅子に座っている時に踵を床につけたがらない

  • 手汗、寝汗

  • 頭皮がつっぱっている

  • 寝癖が酷い

  • 酷く眩しがる


これも実は交感神経優位の症状。

親子揃って交感神経優位かも!?

と思ったら

リラックスはもちろん

「食事の間隔を空けすぎないこと」

意識してみてくださいね。


リラックスのために

マッサージやお風呂にゆっくりつかるものいいですが

抜けがちなのが「ブルーライト」を抑えること。


ブルーライトは昼間の光ですが

現代は夜でもスマホやテレビ、LEDの光に晒されています。

夜も気にせず明るい部屋で

スマホやタブレットを見て過ごしていると

体内リズムが崩れやすくなります。


また

私たちは眼でのみ光を感知していると思いがちですが

実は皮膚には光を感知する受容体があります。


明るい部屋では

例えアイマスクをしていたとしても

体が光を感知しており

眠るためのホルモン、メラトニンの分泌に影響が出るのです。


メラトニン

睡眠・覚醒リズムや、ホルモン分泌のリズムといった

サーカディアンリズムと呼ばれる体内時計を調整する働きがあります。


そして

メラトニンが分泌されるためには

その前駆体であるセロトニンを日中しっかり分泌させること。

  • 早寝早起き

  • 日の光を浴びる

  • よく噛んで食べる

  • 軽い体操

こんな昔から言われている習慣が

大切だったりします。


新年を迎え、今一度

お子さんと生活習慣を見直してみてくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました。


今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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