オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

  • 寺尾亜由美

赤ちゃんの寝付きが悪い…実はママの◯◯不足が影響している

もう絶対に戻りたくない時期

それは産後3ヶ月間…


あの時期はもう

これは拷問なのではないか

と思うほど辛かった私。


なぜなら

赤ちゃんが寝ない

寝てもすぐ起きる

私も寝れない


そのループだったから。


当時は

みんなそうなのかな

と思っていましたが


「わかるー!」

と共感する人がいる一方で

「うちはよく寝てくれて楽だったよ」

と言う方もいます。


「赤ちゃんの性格なのかな」

なんてママ友の話では終わりがちですが


実は

赤ちゃんからの大切なサイン

だったりします。


分子栄養学を学ぶようになってから

あらゆる不調は

身体からのサイン

なのだなと痛感することが多いのですが


赤ちゃんの状態からも

ママの不調を読み取ることができるんです!




<寝付きが悪いは、◯◯不足>


赤ちゃんの寝付きが悪いという方

ずばり

完全母乳ではありませんか?


私の出産した病院も

完全母乳を推奨していて

私自身母乳の出がよかったので

ミルクに頼らず育てていました。

(しかも3年間...)


でも

分子栄養学に出会って


完全母乳だと

子どもの栄養状態が

お母さんの栄養状態に左右されてしまう

ということに気付かされました。


特に

妊娠中や授乳期は

赤ちゃんの成長に鉄が欠かせないため

食事を疎かにしていると

鉄不足になりやすいのです。


つまり

ママが鉄不足の状態で完全母乳だと

赤ちゃんも貧血になり

親子共々寝付きが悪くなる

そんな悪循環に陥ります。


そう

寝付きが悪い

「鉄分不足」に関係があるんです。


では

なぜ鉄不足が寝付きの悪さに繋がるのか?


鉄不足だと

酸素を運搬する赤血球の働きが落ち

細胞に十分に酸素を送れない状態になります。


そして

酸素を必要とするミトコンドリア機能が低下し

エネルギーが作り出せない状態になります。


そうなると

血糖値の維持が難しくなり

血糖値を安定するためのホルモン(コルチゾール)が分泌されます。


このコルチゾールには覚醒作用があるので

結果、眠れないという状態が起きてくるのです。




<睡眠に必要な神経伝達物質>


神経伝達物質も睡眠にとって大事なポイントになります。


最近はお菓子も

「睡眠の質を高める」

等の売り文句で販売されるようになりましたよね。

(それだけ睡眠に問題がある人が増えている

という証拠かもしれませんね)


お菓子では

「GABA」をよく目にしますが

そもそも「GABA」ってなんでしょうか?

どうして「GABA」が眠りの質を高めるのでしょうか?


GABAは、数ある神経伝達物質の一種です。

神経伝達物質というと

ドーパミンやアドレナリンが有名で

それらは皆さんご存知かもしれません。


ドーパミンアドレナリン

興奮系の伝達物質

脳を覚醒させる作用があります。


一方で

GABAは抑制系に働き

GABAの働きによって

私達はリラックスできています。


そのリラックス効果が

「睡眠の質を高める」

と表現されていのです。


ドーパミンのような興奮系

GABAのような抑制系

これらを調整する

「脳というオーケストラの指揮者」

とも言われている神経伝達物質が存在します。


それが「セロトニン」です。


「セロトニン」が正常に分泌できていると

自律神経も整いやすくなります。




そしてこのセロトニンを元にして

眠るために必要な

「メラトニン」が作られていきます。


つまり

セロトニンの分泌が低いと

メラトニンも作られ辛く


その結果

なかなか寝付けない

という状態になるのです。


寝つきをよくするためには

セロトニンが肝になってくることが分かりましたが

ではセロトニンを増やすにはどうしたらいいのか?


そこにも「鉄」の重要性が隠れています!




<セロトニンを増やす食事>


セロトニンは

必須アミノ酸であるトリプトファンから作られます。

トリプトファン自体は体内で合成できないので

食事から摂る必要があります。


トリプトファンの多い食品は以下の通り。


▼トリプトファンの多い食品(1食可食部あたりの含有量)


カツオ 310mg / 100g

マグロ赤身 310mg / 100g

牛レバー 290mg / 100g

豚レバー 290mg / 100g

鶏レバー 270mg / 100g

豚ロース 230g / 100g

鶏胸肉 220g / 100g

油揚げ 162mg / 60g

牛肉 160g / 100g

そば 144g / 120g

ヤリイカ 140g / 100g

卵 108mg / 60g

豆乳 106mg / 200g

プロセスチーズ 104mg / 36g


(『Tarzan』No.730参照)


上記の内容を見て

「私はちゃんとトリプトファン摂れてる!」

と思われた方は少ないのではないでしょうか。


「肉はあまり食べないけど

豆乳やそばを食べているから大丈夫!」

という考え方も危なくて


大事なのは

トリプトファンを「セロトンニン」に変化させること。


そのためには

「鉄」が肝になってくるのです。


上記の図のように

トリプトファンがセロトニンに変化するためには

「鉄」「マグネシウム」

「ビタミンB群」(ナイアシン・葉酸もビタミンB群です)

等が必要になります。


そばや豆乳の中にも

「ビタミンB群」は含まれいますが


そばや豆乳に含まれている鉄は

「非ヘム鉄」


実は

非ヘム鉄の吸収率は2~5%

低いばかりか


食べ合わせによって

簡単に吸収が阻害されてしまうため

吸収率が10-20%のヘム鉄と比べると

とても非効率な食べ方なのです。


つまり

セロトニンを作るためには

  • トリプトファン

  • ビタミンB群

をバランスよく含んだ

赤身の魚や肉の摂取が

とても効率的なのです。




<赤ちゃんの寝付きをよくするには>


それでは

赤ちゃんの寝付きをよくするには

実際どうしたらいいのか?


それには

  • 完全母乳を止めミルクを足す

あるいは

  • お母さんがしっかり栄養を摂る

どちらかの対応が必要になってきます。


ミルクのが腹持ちがいいから良く眠る

なんて話も聞きますが


ミルクには鉄分も含まれているので

完全母乳に比べると

赤ちゃんの貧血を防げているということも

大きいと思います。


とはいえ

「ミルク飲んでくれない…」

とか

「ワンオペでしっかり栄養摂るなんて無理…」

という方もいらっしゃるかと思います。


ましてや

お母さんも鉄欠乏貧血のはずですから

疲労感がつきまとう中

毎食ちゃんとご飯を作るなんて

至難の技だと思います。

(痛いほどわかります…!)


そこでオススメなのが

ボーンブロススープ!


オーソモレキュラーアカデミーで学んで

心底良かったと思えたことの一つが

ボーンブロススープを教えて頂いたこと。


ボーンブロススープとは

魚や牛、豚、鷄の骨つき肉と

お好みの野菜を煮詰めて

骨の出汁を取ったスープのこと。


骨から煮出すことで

軟骨に含まれるコラーゲンや

骨髄に含まれている

ビタミン・ミネラル・脂質

の栄養を摂ることができるんです。


しかも

お好みの野菜と骨つき肉を

煮詰めるだけなので

栄養価を高めやすく

何より

とっても簡単!


これなら

産後ぐったり…なお母さんも

1度作ってしまえば

間食のスープとしても飲めますし

シチューやカレー等

定番料理にも早変わりするので

アレンジが効きやすくてオススメです。




<産後の不調は栄養を見直すことで改善できる>


私は妊娠中

「食事じゃ補えないくらいの貧血です」

と言われて鉄剤を処方されていましたが


分子栄養学を学んで

どれくらいの数値だったっけ?

と思って母子手帳を見返してみたら

なんと9g/dL!


今思うと恐ろしい数値です…。


この重度の貧血が

産後の私と子供の不調の原因だったのだなと

「女性と子どもの健康のための分子栄養学」の講義を受けて

気付かされました。


うちの子は

寝つきが悪いことはもちろん

乳児湿疹

理由もなく泣き止まない

という症状もありました。


これら全て

「赤ちゃんにはよくあること」

と見過ごされがちですが


実は栄養を見直せば改善する症状!



子どもが乳幼児の時にこれを知っていたら

もっと子育てを楽しめる余裕があったかも…

と後悔する反面


子どもが幼児期の間に知れて良かった!

と安藤先生との出会いに感謝する日々です。




長く続いた私の産後不調が改善したのは

講義の中で

分子栄養学の理論ばかりではなく

実践的な食事のポイントまで

教えていただけたことが大きかったと思います。


今まさに

産後の不調を抱えるお母さんに

知って欲しいことがまだまだたくさんあります!


今後も

私の産後の反省が

今まさにお困りのお母様に届くことを

切に願って

今後も学びを共有していきますね。




最後までお読み頂きありがとうございました♪