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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

「5月病にならないために重要な栄養素とは?」


こんにちは。

4期アドバイザーの寺尾亜由美です。


春を迎えて

皆さんはどんな生活を送っていますか?


新しい職場

新しい生活

新しい人間関係


今の時期は

様々な環境の変化が

一気にやってきますよね。



うちの子もこの春から小学生になり

まだまだ不安そうな顔が垣間見えています。


私自身も

子どもの卒園や入学準備

新しい生活や新しい人間関係に

知らず知らずのうちに

疲れが溜まってきたようで

数週間ぐったりしていました。



それに加えて春は特に

気温の変化

気圧の変化

が激しい季節でもありますよね。


自覚のある無しに関わらず

これら全て!体にとっては

非常にストレスがかかっています。



5月病になりやすい人は

こういったストレスに対抗しづらい方なのだろうと思いますが


「ストレスに対抗する」

って体の中では何が起きてるの?

ということがわかってくると

栄養面での対処法がわかってきます。



ストレスがかかると体の中では

「副腎」という臓器から

ストレスに対抗するホルモンが分泌されます。


この副腎は

他よりも濃度が濃い栄養素があって

それが「ビタミンC」

なんと血中のビタミンCの150倍も濃いそうです。


そしてこのビタミンCが

ストレス対抗ホルモンの生成を助ける役割を

担ってくれています。



ちなみに

ビタミンCの化学物質名をご存知ですか?

「アスコルビン酸(ascorbic acid)」といいますが

この語源は

大航海時代に流行した「壊血病」に由来しています。


大航海時代の船乗りは

新鮮な果物や野菜を長期間食べることができませんでした。


それによりビタミンC不足が起こり

コラーゲン合成がうまくいかず

血管が脆くなり出血し

最悪死に至る病気が「壊血病(scurvy)」でした。


a = 否定

scurvy = 壊血病

で、壊血病を否定する…

つまり「抗壊血病性」があるというとこで

アスコルビン酸と命名されたのだそうです。


現代の飽食の時代では壊血病は

起こらないと思われがちですが

初期の症状は、皮膚の乾燥や脱力感だったり

進行すると、ぶつけてもないのにあざができたり

歯茎から血が出やすくなります。


出血する…とまではいかなくても

上記のような状態は身近な症状ではないですか?


これらは実は

「ビタミンC不足」の可能性があることを

覚えておくと栄養面から対処できますよ。



この飽食の時代に

なぜビタミンCが不足するの?

というと

「ビタミンCの消耗が激しいから」

ということが一つの要因として挙げられると思います。



例えば

怪我をしている時

修復のためコラーゲンの需要が高まりますが

コラーゲンを合成するためには

「ビタミンC」が必要になるため消耗します。


病気の時も

白血球やリンパ球が働くのに必要になるため

ビタミンCは消耗されていきます。


いわずもがな

飲酒や喫煙の習慣があると

消耗されます。


そして

現代人が避けられない

仕事や人間関係でのストレスで

大きく消耗していきます。



つまり

こういった消耗する要因が重なるときは

ビタミンCを意識してとらないと

疲労感が強くなりグッタリ…

なんてことになりがちです。


病気や怪我の時は

わかりやすいのですが

一番気をつけたいのは環境の変化など

知らず知らずのうちに晒されているストレス。


ストレスといえば

不安や緊張、過労、睡眠不足

などが思いつくかもしれませんが


実は

「寒い!」「暑い!」感じるだけでもストレスはかかっています。


気温の変化が激しい今の時期は特に

普段以上にビタミンCはもちろん

3食しっかり食べて

5月病知らずで乗り切ってほしいなと思います。


ちなみに

ビタミンCは一度に大量に摂っても

排泄されてしまうので

こまめに摂って頂くと吸収率が高まりますよ。



とはいえ、

既にストレス過剰でぐったりだよ…という方。

以下のような症状は出ていませんか?


  • 朝起きれない

  • 寝ても疲れがとれない

  • しょっぱい物が食べたくなる


こんな方は

ストレス対抗ホルモンが出過ぎて

逆に分泌されにくくなってしまう

「副腎疲労症候群」

の症状かもしれません。


こんな時に

塩水にレモン汁を垂らして飲むと

ものすごく美味しく感じます。


なぜかというと

副腎疲労の疲弊期に近づくと

体内のナトリウムが尿と一緒に出てしまい

水分・塩分共に体内に不足しやすくなるためです。


私も先月

どうしようもない疲労感に襲われて

水にぬちまーすとレモン汁を入れて飲んでいたところです。


回復も早く、栄養療法を知っていて本当に助かった!

と思わされた瞬間でした。


皆さんも

今の季節は思っている以上に

心身に負担がかかっていますので

いつも以上に自分を労って

しっかりと休む、食べるという基本的なことを

怠らないようにしてくださいね。


どれだけ栄養のことを知っても

日々の生活を丁寧に生きることが

何より健康の土台だなと実感しています。


最後までお読み頂きありがとうございました。

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