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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

腸の意外な役割と、腸活の注意点

こんにちは。

女性と子どもの健康のための

分子栄養学アドバイザーの寺尾亜由美です。



最近、に関しての本を読んでいることもあり

「腸ってすごいな!」と思うことが多々あります。


こんなことを身の回りの人に話しても

「腸は栄養を吸収して、

排泄しているだけの器官でしょ?」

と思っている人がほとんど。


腸の役割はそれだけでなく

人生の質を高めることにも一役買ってくれているのです。


皆さんは「腸脳相関」という言葉をご存知ですか?


は互いに影響を及ぼし合っている

ということがわかってきているそうです。


「脳の状態が腸に影響する」というのは

経験として皆さん納得しやすいのではないでしょうか?


例えば

緊張しすぎてお腹が痛くなる

ということは多くの方が経験があると思います。

なので、脳の状態が腸に影響するというのは

体感としてわかりやすいのではないかと思います。


他にも、私たちが普段使っている言葉に

  • 腹を立てる

  • 腹の虫が治らない

  • 腹黒い

など、心の状況を「腹」に例えているものが多くありますよね。


昔からすでに

心(脳)の状態がお腹に影響することを

多くの人が気付いていたということなのでしょうね。


それだけでなく

「腸の状態も脳に影響する」ということが

わかってきているそうです。


私たちが「幸せを感じる時」

「やる気に満ち溢れている時」

そんな時には

セロトニンやドーパミンという

神経伝達物質が作用しています。

そして、これらの神経伝達物質が

どこで合成されているのかというと

意外や意外、「腸」なのです。


以前までは

腸内でセロトニンが作られても

脳細胞には血液脳関門という

バリアがあるため

腸のセロトニンは直接脳に影響しないと

言われていましたが

迷走神経を介して影響を与えていることが

わかってきたのです。


それだけでなく

腸はエネルギー代謝や

神経伝達物質の合成に必要な

ビタミンB群も合成していたりと

私たちの生活の質をあげるために

欠かせない働きをしてくれています。


進化の過程においても

動物類が最初に持っていた臓器は腸だけでした。

脳がなくても腸だけでものを考えていたようです。

セロトニンは元々は腸内細菌間の伝達物質で

それが脳に使われるようになったと考えると

腸は第二の脳ではなく、第一の脳のようですね。



こんな話を聞くと

「そうか!腸が大事なら腸活しないと!」

発酵食や乳酸菌を摂りたくなると思います。


が、ちょっと待ってください!

発酵食や乳酸菌が逆に体調不良

起こす場合があるのです。


例えばこんな症状がある方

  • お腹にガスが溜まる

  • 腹痛

  • 便秘、下痢

  • 吐き気

  • ゲップが多い

  • オナラが臭い

  • 逆流性食道炎と診断された

  • 膨満感

  • 空腹感がない

  • 過敏性腸症候群と診断された


こんな方は

SIBO(小腸内細菌異常増殖症候群)

と呼ばれる状態かもしれません。


「そんなもの聞いたことない」

という方も多いかもしれませんが

協会の症例検討会でも

「SIBOかも…」

という方はとても多く

実は不調を抱える多くの方が、

SIBO傾向にあるのでは思うほどです。


SIBOとは

本来細菌が少ないはずの小腸

細菌が異常に発生している状態のこと。


本来栄養を吸収するはずの小腸で

細菌が繁殖していると

菌が栄養を横取りしてくる上に

異常発酵してお腹が張りやすくなります。


ガスが下に抜けるとオナラが出ますし

上に抜けるとゲップが出たり

さらには消化液が逆流して胃痛や

逆流性食道炎になるということなのです。


私も20代後半の頃、逆流性食道炎に3回もなり

今思うとSIBO傾向だったかも…

と思い当たる節が多々あります。


こんな状態の時に

発酵食品や乳製品を摂るとさらに悪化する可能性が…!

なので、SIBOの症状がある方は

まずはSIBOの改善策から試してほしいなと思います。


例えばこんなことを気をつけてみてください

  • 口腔内を清潔に

  • 胃酸のサポート (酢の物やレモンが胃酸のサポートをしてくれます)

  • 腸のマッサージや腹筋を鍛える

  • 睡眠をとる

  • 低FODMAP食

  • 胆汁の分泌を良くする


低FODMAP食とは何なのか?

と言いますと

小腸で吸収されにくい糖質を摂ろうね

というお話で

特に「パン」「ヨーグルト」「豆類」

反応しやすい方が多いので要注意!


他にも「低FODMAP」

調べるとたくさん出てきますが

全部が全部悪いわけではないので

食べてお腹が張りやすくなるものがあったら

気をつけていただければと思います。


そして、最後の「胆汁酸」

なぜ胆汁酸が大事なの?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


胆汁酸は食事を摂った時に分泌され

脂を乳化して消化しやすくしてくれているものです。


胆汁酸は他にも

界面活性効果を持っていて

天然の石鹸のような役割をしてくれています。


胆汁酸がしっかり出ていると

小腸を洗い流してくれるのですが

逆に胆汁酸が出ていないと

小腸に残った残りカスが流れず

細菌の繁殖の元になってしまうのです。


さらに

この胆汁酸を作るために

必要なものをご存知ですか?

実は「コレステロール」なんです!


何かと悪者扱いされがちなコレステロール。

実はとても重要な働きをしていると

知った時には

私もとても驚きました!


分子栄養学に出会うまでは

コレステロール低値で喜んでいた私ですが

低値の時は油物を食べると吐き気がするほど

油が食べられなくなっていました。


コレステロール値が改善した今では

その時のことはすっかり忘れ

食後に気持ち悪くなることはなくなりました。


何かおかしいな…と思う体の症状

実はどれも体からのSOSなんだなと

協会で学ぶ中で気付くことが多く

一つ一つ気付いて対処することで

生活の質が高まっているなと感じています。


皆さんも

何か不調があった時

「歳だから」などで済まさずに

体の仕組みから考えると

すんなり解決するものかも知れませんよ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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