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分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

  • 田保まや

あなたに合った食事量を〜高タンパク食の考え方〜

1.「分子栄養学」は「高タンパク食」ではない


こんにちは。2期生の田保まやです。

先日、とある勉強会に参加してきました。


そこで医師であるスピーカーの先生が

「分子栄養学では、高タンパク食を推奨していますが」

という言葉を口にされました。



たしかに

分子栄養学、分子整合栄養医学を

軸にされている先生は

タンパク質の大事さを強調される

ことは多いです。

1日○○○g以上のお肉を食べることや

プロテインを摂ることを推奨されてる

先生もいらっしゃいます。



ですが、私が学ばせていただいた

分子栄養学は、

画一的に高タンパク食を推奨は

していませんし、

「分子栄養学=高タンパク食」ではないと思っています。


今日はそれについて書きたいと思います。



2.高タンパク食の一例


私は、貧血改善を中心とする栄養療法の

カウンセリングをしています。

そこでは、高タンパク食を実践されている

方と度々出会います。

その多くは、書籍などで高タンパク食の

重要性を学ばれて、自主的に実践されている方がほとんどです。


ですが、カウンセリングをする中で、

高タンパク食によって、逆に不調を

感じられている話を聞くことが多々あります。

先日、ひどい貧血が治らない、

という女性のカウンセリングをさせていただきました。

普段の食事についてお尋ねすると、

高タンパク食を実践されているとのことで、

「毎日卵5つ食べていますが、それは続けていいですか?」

という質問を受けました。

「卵を毎日5つ食べる」

さて、この高タンパク食を、どう捉えればよいでしょうか。

私自身、タンパク質の摂取量が足りず、

貧血をはじめとする体調不良を経験したこともあります。

そういった経験からも、

タンパク質の適量の摂取はとても大事だと

思っており、1日2〜3個、食べる日もあります。

しかし卵5つを毎日食べて続けている

ということはやや問題だと思いました。

なぜかというと、

食事において大事なことは、栄養をたくさん摂ることではなく、

その方の消化吸収能力に一致した食事を摂ることだからです。

そして消化吸収能力を一致しておらず、 消化吸収能力を越えた食事を続けた場合、

逆に体調不良やアレルギー症状が出る可能性があるからです。

私はまずその方に、


「あなたは、卵を毎日5つ食べたいですか?」

と尋ねました。すると


「正直食べたくないけれど、食べないといけないと思って食べている」

とおっしゃいます。


「食べたくないのに、食べているのですか?」

ともう一度確認すると、


「そうです。」

とおっしゃいます。


「では、食べたものはあなたの体の身になっていると思いますか?」

と尋ねると


「正直、わかりません。むしろ、具合が悪くなることもあり、

続けていいのかわからないです」

とおっしゃいました。

つまりこの方は、

ご自身の消化吸収能力を越えたタンパク質を

食べたくないけれども義務感で食べており、

逆に体調を崩しかけている、という状態に

なっていることが考えられました。


これでは、高タンパク食はその方には

合っていないということになりますし、

卵5つの習慣は、できるだけ早くやめた

ほうが良いということになります。

3.消化能力に見合ったタンパク質を

日本人女性にとって、タンパク質は非常に不足しやすい栄養素です。

ですので、常に足りているか、ということを気にする必要はあるでしょう。

しかし一方で、

食事の摂取量は、その方の消化吸収能力をオーバーしていないか、

自分の消化吸収能力にとって適量か、

ということも大事になってきます。

昨今、腸活、腸内フローラ、リーキーガット

という言葉がポピュラーになってきました。

腸の環境を整えて、栄養を吸収しやすい

状態を作ることは大事です。


けれども、腸の前にある消化器官は胃です。

まず胃で食べたものを十分に

消化しなければ、栄養として腸で吸収できません。


逆に言えば、胃で十分に消化できていれば、

腸での吸収率は上がるのです。

つまり食べ物の吸収率を上げるには、

胃酸をはじめとする消化液をしっかり

分泌させ、食べ物をしっかり消化する

ことが大事、ということになります。

一方貧血気味の女性は、

胃酸があまり出ないなど、消化吸収能力が低い人が多いです。

ですので、

せっかく食べたものが十分に消化されずに腸に運ばれてしまい、

逆に腸の環境を悪化させることもあります。

また人によっては、体調を崩す人も見られます。

そういう点で、高タンパク食は、

とりわけ貧血女子にとっては

難しい食事法になるうるということなのです。

もちろん、高タンパク食が向いている方もいらっしゃるでしょう。

しかし貧血気味の女性にとっては、逆に胃腸に負担をかけてしまうので、

取り入れる際は注意が必要です。

つまり、画一的に「高タンパク食」が

良いと考え、食生活に取り入れることは良くありません。

一人一人の体調を十分に把握し、見合った食事法を採用することが

大事だと考えます。


とりわけオーソモレキュラーアカデミーでは

タンパク質はバランスよく摂ること、

そしてボーンブロススープなど、

消化に優しいタンパク質を取り入れることを

学んできました。

腸も大事だければ、胃も大事。

そんなことを説明しながら、

クライアントさんには要点と食べるものを紹介させていただきました。

さて例えば先ほどの女性の、消化力は低いことが想像できるので、

卵5つではなく、ボーンブロススープに切り替えるようにアドバイスしました。


こうしてお体に見合ったタンパク質を摂ることが大事になってきます。

そんな思いを念頭に、栄養療法では、一人一人に見合った食事方法を

提案していきたいと思います。

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