五月病の季節はいい季節・・・?
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

五月病の季節はいい季節・・・?


こんにちは

新緑の季節がやってきて、テンションが

上がっているこの頃です。

この季節の柔らかな緑の風景を

「エメラルドの海」とも表現できるのだと教わりました。


なんと美しい表現でしょう!!

ちょっと叙情的で詩人の気分です。


さてテンションが上がっている私はよそにして、

この季節になってくると”五月病”

という言葉をよく聞きますよね。4月、

新しい環境で生活をし始めて、知らぬうちに

さまざまなストレスに晒されることで

心身に疲れが症状として現れやすい季節。

正式な医学用語ではありませんし、

診断名でもありませんが、

学生や新社会人に「眠れない」「不安」

「無気力になる」といったメンタル症状が

現れやすく、特にこの時期に起こると

「五月病」と言われます。ネーミングは綺麗ですが・・・


とある医師会のホームページを見ると、

早めに心療内科や精神科で相談しましょう、

という案内がありました。

気軽に医療機関を受診できるように、との記載も。


今ではうつ病は4人に1人ということもあり、

ここ10年くらいで心療内科などに対する

心理的な抵抗性は少しマシになってきたのかな、

という気がしています。診断を受けないと、

受けられないサービスや就業制限なども

あるので、とてもニーズのある診療科であると思います。


ただ


残念なことに、医療界ではまだ食事療法に

保険点数がつかないんですよね。

栄養指導には加算が取れることもありますが、

心療内科で栄養指導はないはずです。


分子栄養学で、安藤麻希子先生が

いつも言われることの一つに

「全ては個体差がある」ということを

主張されています。似通ったパターンは

あるものの、最終的に必要な栄養量や

カロリーなどは本当にオーダーメイドだということ。


勉強しようと思ったきっかけは、

この言葉でした。

ちゃんとこういうことを言われる講座って少ないです。


まさにそう!!!!


医療界でもオーダーメイド医療という

言葉があります。

これは遺伝子治療を視野に入れた言葉で、

研究や最先端医療のおかげで

個人の遺伝子を見て、治療していく時代を

目指している(一部では行われているかも)

という事だと理解しています。


でもね、まだまだ個人レベル、

一般庶民レベルでは到達できないレベルの

話かもしれません。それに比べて栄養の

すごいところは、各家庭の台所で

行えちゃう事ですよね!病院に行くことも、

待つこともなく日常生活の中に

もうすでにある、ということが凄いんです。

食べることって生まれた瞬間から

死ぬまでするんですから!


さて、働き盛りは何を食べているのか

少しチェックしてみましょう。


引用:農林水産省HPより


実に働き盛りの男性の約50%が

お惣菜系で生きていますね。

お惣菜もいろいろありますが、

定期的に購入する人は

ほとんどしない人に比べて、

主食・主菜・副菜を組み合わせた

食事の頻度が少ないとも記載されています。


栄養学に興味のあるみなさんは、

お惣菜だけではビタミンやミネラルの

圧倒的な不足も容易に予測できますよね。


メンタルの不調には微量なミネラルが

非常に大切になっています。

亜鉛とMgが代表格。

セロトニンというホルモンも有名ですよね。

腸活もだいぶ一般的になりました。


あなたの周りの男性、

もしくはあなたもいかがでしょうか。

お惣菜=悪ではありませんし、

家庭の手作りごはん=最高でもありません。

食を大事にして作るご飯、

というのが最高なんです。


大事にする、とは。


日本人には親しみやすい季節の素材、

自然の恵み、命をいただく、

命の循環という考え方とでも言いましょうか。


かくいう私自身は、結構現代人ですので(笑)

科学の恩恵を受けながら、

「自分なりの最大限」のことをやっています。


コンビニ弁当もたまには食べますし、

職場の食堂でインスタントまがいの

食事もしていますし、季節の食材は

憧れるけど扱いきれず買うし

(この季節、筍とか!!!

自分で茹でたらいいのに…)

ですが、まあそういう思想は大事にしています。


簡単に取りいれられたのはこだわりの

調味料です。

少しずつ、ですが確実に体に入るもの。

これらは良い物を使うようになりました!!!


自分なりの「できるだけ」を増やす。

自分を守るために知識は必要です。

無知は危険すぎる。


材料に何を使っているか、

調味料は?いつ作ったの?

油は何を使ってるんだろう、

保存料、添加物など考えると、

家庭の台所で作られるものに比べると

不明点が多いのは仕方ないとはいえ、

「家庭の手作りごはんと変わらない!」

というのは嘘だと皆さんご存知のはずです。

具体的な数値やエビデンスがなくとも、

肌で感じるものはあるんだと思うんです。


だから、こんなに健康に興味がある人がいる。

とてもシンプルなことではあるけれど、

容易ではないのが健康維持ですよね。

特にこういった現代社会においては。

まずは実情をきちんと知ることから始まります。


自分の体に必要なことはなんだろう?

小さな疑問が学問の始まりですね。


新しい小さな習慣になる、

小さなことをぜひ取り入れてみてください。

調味料を少し質の高いものに変えてみるのもいいですよ。


新たに栄養を取り入れることも、

余分なものを体に入れないことも、同じくらい大切ですから。

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