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分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

  • 杉山未季

カラダは乾きやすい


こんにちは。

認定分子栄養学アドバイザーの

杉山未季です。


寒い日が続き、

ステイホームでお家にいることも多いですよね。


この時期は、

暖房によって空気が乾燥してしまうことも

あり、気にしている方もいると思います。


今日は、

人間の身体の70%は水分

言われるように、乾いてしまうのは

目や肌だけでなく、身体の内部こそ

乾きやすいということを

知っていただけたらと思い、

“脱水”について書いてみます。



血液検査から見る"脱水"


血液検査を受けるときは、

空腹時採血ということを指定されて、

何も食事をとらずに行うことが

多いかと思います。


水分に関しては、お水やお茶なら

飲んでも構わないとは言われますが、

そこまで意識することなく、

十分に水分摂取せずに

採血してしまいがちですよね。



ですが、

採血前に十分な水分摂取を

していないと、数値が変わってきて

しまうものがあります。


例えば、

健康診断でも必ず測られる

「赤血球」「ヘモグロビン」

「ヘマトクリット」などです。


この項目は一般的に、

貧血の場合は低くなってしまうと

言われていますが、

脱水がある場合は逆に高くなります。



例えば、

お味噌汁は時間が経つと

水分が蒸発して塩っぱくなりますよね。


それと同じで、

血液に水分が少ないと

濃縮が起こってしまうということです。



分子栄養学の観点でいう適正値は、

赤血球450~500程度

ヘモグロビン

男性であれば13.5~17.0

女性であれば13.0~15.0

ヘマトクリット

男性45~50

女性40~45です。


脱水すると、上限値ギリギリまで

高くなったりします。


しかし、もし仮に貧血があった場合、

上がる要素(脱水)

下がる要素(貧血)によって、

数値がマスクされて

一見とても良い結果が出ます。



また、

総蛋白(TP)という

たんぱく質の摂取量を示す項目

脱水の指標として見ることができます。


適正値は7.0~7.5ですが、

7.6以上になってくると脱水を疑います。


こちらも

上がる要素(脱水)

下がる要素(低たんぱく)によって

マスクされてしまいます。


そのため、

貧血による疲れやすさや

甘いものへの欲求があるのに、

赤血球やヘモグロビン、

ヘマトクリットの数値に問題なし!


お肉はあまり食べていない、

むしろ炭水化物が多いかも…

なのに総蛋白足りてる!


となると、

症状や食事状況と数値に

違和感がありますので、

脱水を疑ってもいいかもしれません。



なぜ脱水が起こってしまうの?


では、なぜ脱水が起こるのでしょうか。


いくつか理由がありますが、

まずは、

単純に採血前の水分摂取が足りないことです。


採血前には、お水を500ml程度は

少しずつでいいので飲んでおくと良いです。



また、利尿作用のあるものを

多く飲んでいる場合にも

脱水が起こりやすくなります。


普段からコーヒーや緑茶を多飲していたり、

アルコールを日常的に飲む習慣が

ある人は特に注意が必要です。


アルコールを飲むとトイレが近くなったり、

飲んだ後はすごく喉が渇いたりしますよね。


1リットルのビールを飲んだら、

1.1リットルの尿が出ると言われるくらい、

飲めば飲むだけ脱水してしまいます。


またお酒を飲む人であれば、

アルコールを飲んだ次の日に

頭が痛かったり、吐き気が出たり、

二日酔いの経験は誰しもがあるかと思います。


それは、

肝臓でアルコールが代謝されて、

アセトアルデヒドというものができます。


このアセトアルデヒドは、

毒性が強いと言われています。


水分不足だと、このアセトアルデヒドが

尿としてなかなか出ていけずに

身体に留まってしまうので、

二日酔いの症状が出るという仕組みです。


年末年始を控えた今、

アルコールを飲むことも増えると

思いますので、水分不足には

気を付けたいですね。



次に、

たんぱく質不足の場合が挙げられます。


「え?たんぱく質不足で脱水?」

と思いますよね。


それに、たんぱく質不足だと

総蛋白は下がるのでは??と

疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。


その通りです(笑)

ここが難しくてややこしい部分ですよね。



血液中には、

血液中に水分を保持する“アルブミン”

免疫に関係する“グロブリン”という

2種類のたんぱく質があります。


低たんぱくになるとグロブリンも

不足しますが、特にアルブミンが

不足することで血液中に水分を

保持する働きが弱くなり、

水分を留めておくことが難しくなります。


その結果として脱水が起こり、

濃縮されて総蛋白やアルブミンが

上昇するということに繋がります。


低たんぱくだと、

水分をとってもとっても出ていって

しまうので、まずは低たんぱくを

解消する必要があります。



低たんぱくを解消するために、

単純に食べるたんぱく質量を増やすと

消化ができなくて、

胃腸に負担をかける可能性もあります。


そのため、

まずはボーンブロススープという

アミノ酸がペプチドまで分解されたスープや、

お肉であればひき肉から始めることを

おすすめします。


唾液や胃液も水がないと作れない


お水の摂取量が少ないと、

汗や尿はもちろんのこと、

解毒の大部分を占める便も作られません。


わかりやすい目安としては、

尿が少なく濃くなってきたり、

便が硬くなったり便秘気味に

なったりしたら、脱水が起こっていると

考えられます。



また、

消化に必要不可欠な消化酵素を含む

唾液や胃液なども分泌しづらくなります。


口の中が乾きやすいとか、

物が飲み込みづらいなどの症状があれば注意です。


また、

こういったものが分泌されづらいということは、

消化不良を起こす可能性も高まります。


そのため、

栄養をとっても細胞に行き届きづらくなり、

低栄養になりやすくなります。



体調が悪い人ほど、

お水をとることが苦手で、

水分不足だという認識もない方が多いです。


喉が渇いたと感じてからではなく、

こまめに少しずつ水分をとりましょう。


水分をしっかりとることで、

代謝も動くようになります。



「免疫力の弱さ」や「浮腫み」も


また低たんぱくだと、

脱水が起こりやすくなると同時に

他にも免疫力が弱くなって

風邪を引きやすくなったり、

浮腫みが起こりやすくなります。


抗体もたんぱく質でできていますので、

低たんぱくだと抗体を作ることができません。


それが免疫力の低下にも繋がるのです。


また、

低たんぱくにより保持できなくなった水分は、

細胞の方に流れてしまいますので、

浮腫みが起こりやすくなります。



何はともあれ水を飲む


やはり、何だかんだで

「お水はこまめにとりましょう」

ということに尽きます。


新しい水分が入ってこないと、

古い水分がいつまでも身体を回ってしまう

ということですよね。


それって、

身体を汚していることと同じだと思います。


やはり新しい水分を入れることで、

代謝が回っていくのではないでしょうか。



ですが、

意外と水分をしっかりとるのって

簡単なようで難しいですよね。


なので、

効率良く水分補給していくためには、

経口補水液だったり、

ミネラルも一緒にとれる“にがり”

活用してみるのもいいと思います。


にがりは飲むだけでなく、

お米を炊く時に一緒に入れても良いです。

風味は一切変わりませんし、

むしろ若干ふっくらする気がします。



さいごに


脱水も低たんぱくも

急に解消できるわけではないので、

コツコツとやっていくしかありません。


栄養療法は、

結果を焦らないことが大切だと

私自身すごく感じています。


はやく治したいと意気込んでいる時は、

治すことが目的になっていて、

治った後にどうしたいかということに

目を向けられていない気がします。


先を見ることも大切だけど、

今の自分も大切にしたい。


治る過程で少しの変化に気付いてあげる。


一日一日、心地良く過ごせるように

できることをできる範囲でやる。


こうすることで、

少なからず私は焦りが減り、

今の自分を俯瞰的に見れるようになった気がします。


最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。


皆さま、良いお年をお過ごしください。


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