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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

執筆者の写真大西健太

食事改善は6割が成功のコツ


7期分子栄養学アドバイザーの大西健太です。


今回は細かい理論というよりは根本的な

考え方についてふれたいと思います。


実は栄養を学び、

実践して体質改善をするときに

最も多い問題が「続けれない」

いうことなんです。


食事改善をしていく上で最も大切なことが

「継続」です。一日だけ栄養バランスを

整えても改善することはありません。

なのでどれだけ継続できるかが大切なんです。


では、なぜ継続できないのでしょうか?


あれもこれもやり過ぎてしまう


これが経験的に最も多い問題です。

さらに完璧を目指してしまうというケースが

非常に多いです。そしていつのまにか

ストレスが溜まってしまい、

できない自分にイライラしてしまいます。


最悪の場合、爆発してしまい暴飲暴食に。

以前より栄養状態が悪くなって

しまうなんてこともあります。

これでは本末転倒ですよね。


ここで大切な考えが

「完璧を目指さない」という考え方です。

私の初回のブログ記事でも少しふれました。


分子栄養学を学ぶといろんなことを

知ってしまうがゆえに全部取り組もうと

してしまうんです。

ただ、完璧にできることはあり得ません。

そもそも完璧にできるのであれば

体調不良や体の問題が起こっていないはずです。


目標設定は高すぎないように


やる気に満ち溢れ、「よし、やるぞ!」

食事改善をするのは素晴らしいことです。

ただ、少し立ち止まって考えてみましょう。


その目標は達成可能でしょうか?

高すぎませんか?


まずは目標に向けて日々やっていくことが

ストレスなく継続できるかどうかということを

しっかり考えてみましょう。


元プロ野球選手のイチローさんは

継続の天才で知られていますが、

イチローさんも

「高すぎる目標は目標設定のミス」

とある記事でおっしゃっていました。

また、高校3年間では寝る前のたった

10分の素振りを毎日続けていたそうです。


3年間毎日続けることが

そもそも素晴らしいことなのですが、

これが10分だけだったから継続できたので

はないかと私は思います。

これが毎日1時間だったら恐らくさすがの

イチローさんでも続けれなかったのではないかと思います。


食事に話を戻すと、

高すぎる目標設定は例えば

こんな感じです。


  • 添加物は摂らない

  • 野菜は有機野菜のみ

  • 外食はしない

  • 加工食品は摂らない

  • 一日のカロリー計算を細かく行う

  • 毎食のPFCバランスを細かく計算する

  • リブレで血糖値を常に計測、気にする

  • 食事の時間、間食の時間も決めている


いかがでしょうか?


このような目標設定をしたことは

ないでしょうか?

すべて必要で大切なことなんですが、毎日

完璧にこなしていくことはかなりハードルが

高いですよね。

しかし、やる気に満ち溢れているとき

はなぜかこれらのハードルが高いことに

気付かないんです。


指導する側もいつの間にかクライアントに

完璧を求めてしまっているなんてことも少なくありません。


まずは6割で大丈夫


ではどのくらい肩の力を抜けばいいかと

言うと6割位の出来がちょうど無理なく

継続できる範囲だと思います。


  • 添加物はできるだけ少なくする、 多少は摂ってもよし

  • 外食はオッケー、ただお店は少し気にする

  • ファストフードはなし、定食屋に行く (個人的に大戸屋がお勧めです)

  • カロリー計算、PFCバランスは 細かく気にしない →例えば、ハンドポーションを利用する (タンパク質は手のひら1枚で約20g)

  • 自炊にこだわらない、 加工食品もたまにオッケー


最近は加工食品でも無添加や

原材料にこだわっている商品が多いです。

うまく活用しましょう!


私がクライアントに食事指導をするときは

必ず上記のようなことを意識して頂きます。


完璧な食生活を1ヶ月だけするのか?

6割でいいから今より良い食生活を半年続けるのか?


私は後者の方が体の状態は良くなると

考えています。

もし、この記事を読んで下さった方で

食事を頑張り過ぎて挫折してしまった・・・

なんて方がいらっしゃったら一度肩の力

抜いて改善してみて下さい。


今回は食事改善の根本的な考え方に

ついてお伝えしました。


是非日々の生活に活かしていって下さいね。

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