産後うつは悪いことなの??
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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

産後うつは悪いことなの??


こんにちは。

認定分子栄養学アドバイザー

子ども分子栄養アドバイザーの中川美喜です。


京都は蝉が鳴き出しましたが、

まだまだジメジメした毎日です。


今回は、産後うつと鉄分について


〇貧血はマスクされる

〇セロトニンの材料は?

〇うつは悪いことなの?

この順でお話したいと思います。



〇貧血はマスクされる

読んで頂いている皆さんの中で、

産前に貧血と病院で指摘を

受けていた方はいらっしゃいますか?


私の周りにはたくさんいて、鉄剤を飲んで

いた人もたくさんいます。

私自身も、妊娠後期から鉄剤の注射をしていました。


では、産後に貧血が治った方はいらっしゃいますか?


こちらも多い印象で、私も産後1か月ほどで

血液検査は基準値になり貧血は卒業となりました。


しかし、貧血を卒業して

元気になったかというとむしろ逆で、

産後はどんどん身体は辛くなっていき

精神的に無気力になっていきました。


貧血は本当によくなっていたのでしょうか?


お母さんは、出産で多量に出血をして

悪露もしばらく続きます

また、産後は授乳で赤ちゃんに鉄分を与えます


退院後は食事が乱れ、

睡眠不足になりやすいかと思います。

私も暇さえあれば、

菓子パンばかり食べていました。


この状態で、貧血が治る要素はなく

むしろ悪くなりそうな状況です。

では、どうして私は基準値に滑り込んだのか?


一番考えられるのは脱水です。


食事は、早く済ませがちで、

普段より飲水量が減りやすく

授乳でどんどん水分は減っていきます。


血液の濃度が濃くなっている状況で

採血をしているため、一見、血液の値は良く見えてしまうのです。


こういうことからも、産前、産後と

お母さんは継続して鉄分を補うことが

とても大切なんです。



〇セロトニンの材料は?

では、どうして鉄分が必要なのか?

貧血と聞くと、立ち眩みや、

青白い顔などのイメージが多いですが

実は精神面にも大きな影響を与えます。


幸せホルモンと言われる

セロトニンは作り出すために

鉄やタンパク質、ビタミンBなど

必要とします。


鉄分が不足すると、幸せホルモンの

セロトニンが不足してしまい、

気分が沈み、涙が溢れ、うつ状態に

なりやすくなってしまうのです。


ですので、産後うつ対策には、

日ごろからの鉄分補給が大切なんです。


〇うつは悪いことなの?

お母さんは分娩台やお布団、

もしくは手術台で

全てをさらけ出して、血を流しながら

新しい命を産みます。


この大舞台から降りた途端

赤ちゃんのサポートに回ります。


絶対的に栄養が減った

状態からのスタートです。


赤ちゃんとの触れ合いで分泌される

愛情ホルモンオキシトシン

お陰で頑張れてしまいますが

ふとしたときに、涙が溢れてしまいます。


今、産後うつはニュースでも

取り上げられたりしています。


産院や地域では色々な取り組みがあり

産後うつを防ごうと

話を聞いてくれるサポート事業も

たくさんあります。


私の時も市の健診のたびに心配してもらい、

案内されました。


実は、私はこの優しい取り組みが

少しプレッシャーでした。


うつは問題で、なんだか落ち込んでは

申し訳ない気持ちになってしまいました。


主役だったような大きな舞台のあとすぐに、

赤ちゃんのために毎日働く。


身体が疲れるように、心も疲れてしまって

ガルガル怒りっぽかったり、

めそめそ不安定にだってなる。


うつになってしまっても悪いことではない

それは当たり前のことで、

人間らしくて大歓迎!


みたいな風潮になれば

自分の悩みも軽くなり、

人に言いやすくなるのではないでしょうか?


また、うつにフォーカスするのではなく

家族で産後に必要な栄養

学ぶ機会があれば


ガルガルされたくない旦那さんは

鉄分の多い料理を頑張ったり、

優しいおじいさん、おばあさんに

なりたい親は娘に鉄やタンパク質の

多いお惣菜を送ってあげたりできます。


そんな風潮ができたら

核家族でも、辛いママは減るのではないかと思います。


人生の変わり目は栄養不足になりやすいものです。


妊娠を考えたら、家族で栄養療法

サポートを受けることも

明るく拓ける道の1つだと思っています。


自分のため、家族のため一緒に分子栄養学を学んでみませんか?


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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