オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

  • 森田葉子

日本人女性として自分の食事を振り返ると?


皆さま、こんにちは!

早いもので今年も師走ですね。

毎年この季節になると「今年もあっと

いう間だったなぁ~」と思うのですが、

今年は特に世の中が激動する年

だったせいか、その気持ちを強く感じます。


◆その発言をしている人は誰?


さて、先日、オーソモレキュラー協会の

「慢性疲労の原因と対策」という講座を

受講してきました!

この講座を受けて、「タイムリー!」と

思ったのは、講師である安藤先生の

「ファスティングをして良かったと

言っている人って大抵体格の良い

男性じゃないですか?」という発言でした。


というのも、ちょうど講座の前日に

「IFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界」

という本を読んでおり、ちょっとモヤモヤ

していたからなんです。


これは、ハーバード大学の先生が

書かれた本。

というと、いかにも信ぴょう性があり、

参考にしたくなる本ですよね!

もちろん、とても面白く、「健康寿命を

伸ばしていこう!」という気持ちに

なれたのですが、モヤモヤしたのは

「動物性たんぱく質を減らして野菜の

摂取量を増やそう」という記載があった

からなんです。


◆「動物性たんぱく質を減らして野菜の摂取量を増やそう」は万人に当てはまるの?


私は、今年から、分子栄養学を学び

始め、人間の体には動物性たんぱく質

が必要なことを十分理解しているし、

特に女性である自分にとって貧血

対策という意味でも、動物性たんぱく質の

摂取を今まで以上に増やそう!と

取り組んでいる最中だったりします。

そんな私でも、ハーバード大学の先生に

「動物性たんぱく質を減らして野菜の

摂取量を増やそう」と言われると、

「あれ?動物性たんぱく質を増やすって

いう私の食生活OKなんだっけ?」と

心が揺らいでしまうわけです…笑。


そんなところに神の声、ならぬ安藤先生の

声が響きました。


「ファスティングをして良かったと

言っている人って大抵体格の良い

男性じゃないですか?」


そう、発言している人は誰か?

その人を取り囲む環境はどんなものか?

誰を対象にして発言しているか?


それは本当に自分にも当てはまるのか?


そういうことをちゃんと考えないと

いけないー。ということを安藤先生の

言葉から強く感じました。


そう、この本を書いたのは、アメリカ

在住のオーストラリア人の男性が、

おそらくはアメリカ人向けに書かれた本。


もともと筋肉量が多く、肉をたくさん

食べる方には、野菜の摂取を増やす

ことが確かに大切でしょう。


でも、日本人女性の中でもどちらかと

いうと筋肉量が少なく、やや貧血気味な

私。

もともと動物性たんぱく質の摂取が

少なめで野菜が好きな私が、

さらに動物性たんぱく質の摂取を減らし、

野菜の摂取量を増やす必要が

あるかというと…NOですよね。

(まずは血が足りてから考えようよ、と

自分につっこみを入れてしまいました…笑)


◆意識の高い人ほど陥りがちな罠?


そして感じたのが、もしかしたら、

健康への意識が高い人ほど誤った

食生活に陥ってしまう可能性が

あるのではないか、ということ。


糖質制限、ファスティング、ヴィ―ガン

…いずれも、健康への意識が高いから、

ですよね?


意識が高いからこそ情報を収集して、

著名人が書いた本やインフルエンサー

のSNSなどを見て、糖質制限などの

アプローチに行きつくわけです。


「チャイナスタディー」「フィット

・フォー・ライフ」など、意識が

高いであろう人が読むであろう

これらの本でも動物性たんぱく質を

減らし、野菜の摂取量を増やすことが

推奨されています。


しかし、繰り返しになりますが、栄養は

あくまでも個体差があり、本で書かれて

いるような一般論が誰しもに当てはまる

わけではないのです。


例えば、お相撲さんにふさわしい

食生活と、平均的な日本人女性に

ふさわしい食生活、絶対違いますよね…笑!


オーソモレキュラー協会で受けている

血液解析の講座でも、ベジタリアンの

方の例が良く出てきますが、動物性

たんぱく質不足の結果である貧血や

エネルギー不足の症状がよく見られます。


そう、健康のため、と思ってやった

アプローチが、健康に特に配慮していない

人よりも悪い結果に陥ってしまう可能性が

あるのです。


意識の高い人が逆に健康を損ねてしまうー

そんな状況を変えていきたい。

そう思う今日この頃です。


◆分子栄養学アドバイザーにできることとは?


分子栄養学アドバイザーとして、これから

自分は周りに対して何ができるのか?

ということをよく考えます。

医師ではないので、血液データを見て、

アドバイスをする、ということは

できません。


その中で自分は何ができるのか?


その1つの答えは、「その人に

ふさわしくないアプローチを教えて

あげること」かもしれない、と思います。


世の中に溢れている様々な食事法。


そして、多くの人は、それが自分に

適しているのかどうか判断することが

できず、飛びついてしまいます。


そこに、分子栄養学アドバイザーの

役割があるのでは?と思うのです。


「それはもちろんある人には効果がある。

だけれども、あなたの症状には逆効果かも

しれないよ。

なぜならば…」


そう伝えることだけでも、誰かを救う

ことができるかもしれません。


最後までお読みいただきありがとう

ございました!