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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

梅干し食べて消化吸収力up!

西日本は平年より約3週間早い5月末に

梅雨入りし、現在もジメジメ&ジトジト

蒸し暑い日を過ごしております。


今年は豪雨と呼ばれる程の雨はまだ降っ

ておらず、心穏やかな日々を過ごしてお

ります。今年こそは豪雨災害が起きずに

梅雨が明けることを願うばかりです。


梅雨を迎えると同時にスーパーには

並ぶようになりました。

みなさんは梅酒梅干し梅ジュース

梅ジャムなど作られましたか?


私は山々に囲まれた超田舎育ちなので、

小学校の頃は梅の季節になると山に梅の

実を拾いに行き、祖母たちが梅酒や梅干

しを作っていました。


「1日1粒の梅干で医者いらず」


のことわざの通り、家庭の万能食材とし

て重宝され、梅干しは、食欲がないとき

や疲れたときに食べたり、食中毒予防と

して利用していました。



梅の木は中国が原産で、日本最古の医学

「医心方」には、梅干しの他に梅の薫

製の烏梅(うばい)は、腹痛・虫下し・

解熱・腸内の消毒効果を目的に漢方薬と

して用いられていたと詳しく掲載されて

いるくらい古い食材です。


戦国時代では、傷の消毒や戦場での食中

毒、伝染病の予防になくてはならないも

のとなり、合戦中は脱水症状を防ぐ目的

にも使われていました。


当時の梅干しは高級食材であったため、

上級国民しか食すことが出来なかったそ

うですが、江戸時代になり初めて庶民

でも梅干しを食べることができるように

なったそうです。



伝統的な梅干しは、長期保存できるよう

な25~30%の塩分で梅を漬け込んだ

田舎漬けです。しかし、減塩指向の高

まりとともに現在の塩分濃度は20%以

下にまで下がっています。


そのため減塩調味を施した「調味梅干

し」が主流となり、スーパーやコンビニ

で手軽にて購入することができるように

なり、鰹節やはちみつ・昆布などで味付

けされているものもあります。



我が家は私も娘も梅干しが大好きで、中

でも祖母が作る、塩分濃度30%であろう

超しょっぱい梅干しが大好きです。


祖母の家に遊びに行くと、娘と「しょっ

ぱいしょっぱい」と酸っぱい顔をしなが

らご飯を食べていたのを思い出します。



家庭の万能薬と言われる梅干し

その効能は多岐に渡りますが、その1つ

消化吸収促進作用があります。



私たちの体は食べたものから作られます。

食べたもの全ての栄養を消化吸収出来れ

ばいいのですが、性別や体型、年齢など

により個々人の消化吸収能力は異なります。


そして、胃酸抑制剤等内服されておられ

る方や、胃炎やピロリ菌感染など何らか

の不調をかかえておられる方胃酸分泌

が少なくなっています。



《胃酸チェック方法》

  • 重曹3gを水100mlに溶かして飲む。

  • 3~5分以内にゲップが出たら胃酸分泌 正常です。

  • 10分以上ゲップがでなければ胃酸不足 です。


胃酸が少ないと、栄養吸収の妨げとなり

ます。しっかり消化されないと、大きい

食物のまま小腸に流れてしまうため、栄

養素やビタミン・ミネラルが吸収されません。


それどころか、大きい食物は腸壁を傷つ 

けてしまいアレルギーSIBO、リーキー

ガット症候群の原因になってしまいます。


食前に梅干しを食べることで、唾液

液、その他の消化酵素の分泌を高めて

消化吸収を助けましょう!


ということで梅干しについてお話してい

きましたが、いかがでしたでしょうか? 


忙しい現代人、喉ごしのよい食べ物で食

事を済ませてしまうことが多いかもしれ

ませんが、食べたものをしっかり噛んで

唾液と混ぜ合わせることから消化吸収は

始まっていることを忘れないで下さいね。



今まで食について考えたこともなかった

のですが、オーソモレキュラーアカデミ

栄養学を学び実践していくにつれ、

食の大切さに気付き、スーパーでは裏面

の原材料を確認して購入したり、自分で

作れるものは自分で作ってみよう!と

意識が変わっていきました。



今回梅干しか糠漬けかで悩みましたが、

時期である梅干しを漬け込みました。



紀州の南高梅と塩、赤紫蘇のみの田舎漬

けです。塩はミネラル豊富な沖縄の塩の

「ぬちまーす」です。


土用の丑の日まで漬け込み、その後3日

3晩天日干しをして完成となります。

現在、熟成中です。



今年の夏は、梅干しパワーで元気に過ご

せそうです。



この記事がみなさまの健康のお手伝いと

なれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうござ

いました。

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