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オーソモレキュラーアカデミー

分子栄養学ブログ

セミナー報告や当協会認定の分子栄養学アドバイザーによる分子栄養学ブログをお届けいたします。

花粉症軽減のための食生活をしませんか?


ピークの時期は過ぎましたが、

今年もスギ花粉症の季節が来ました。

皆さん、どのように過ごされましたか?


毎年花粉の飛散量が増え、

花粉症に悩まされる人も比例して増えています。


なぜこのような現象が起きているのでしょう。


それは日本の森林環境にあります。


日本の国土面積の3分の2は森林です。


戦後、焼け野原となった日本は、

復興のためにどんどん森林を伐採して

建築をしていきました。


そうすると木材不足となり、その不足

を補う目的で、農林水産省が植林事業として、

成長の早い「スギ」「ヒノキ」を植樹し、

森林資源の確保に努めていました。


結果、国土面積3分の2の約4割「スギ」

「ヒノキ」が占めてしまいました...


スギは成長が早く、40年程度で成木となり、

伐採適齢期を迎えます。


しかし、伐採しても格安の輸入材木に

勝てないために、伐採されず野放しにされ、

戦後75年経った今、日本のスギは

伐採適齢期を35年も超過した成木だらけ。


大人のスギは子孫を残すために花粉を飛ばします。


花粉の飛散量は前年の夏の気象条件が大きく

関わっているそうで、降水量が少ない高温の

夏の翌年は、花粉の飛散量が多いと言われています。


鼻に花粉が入ると、体内では異物と判断し、

免疫システムが作動して最初は抗体(IgE)を作ります。


しかし再び花粉が侵入すると、

IgE抗体が反応し、ヒスタミンという

化学物質が放出され、くしゃみ・鼻水・

鼻づまり・目のかゆみ・充血・涙目

という症状を出して体外に入れないようにしているのです。


毎年このような気象条件+成木まみれのスギ

によって、花粉の飛散量は増え、増えすぎた

花粉を体内に侵入させないように免疫システ

ムがフル稼働した結果、花粉症に悩まされる

人が増え続けているわけです。


そして日本は自然豊かな国であるため、

冬・春に猛威を振るうスギ・ヒノキ以外にも

夏はシラカンバ、イネ

秋は二番めに花粉症状の酷いブタクサなど

季節を通して花粉は飛散しています。


このつらい症状、薬で抑えることは簡単にで

きますが、薬は対症療法であり、

根本的な解決にはなりません。


私たちの身体は食べたものから作られています。


ここが根本的な解決のキーワードになります。


日々の食べるものに気を付けることで、辛い

花粉症状を軽減させることができるのはご存

じでしょうか?


花粉症=アレルギー反応=炎症です。


つまり炎症を助長する食品を避けるだけでも

症状が軽減します。


その食品とは、、、

  • 加工食品

  • ジャンクフード

  • コンビニ食やスーパーのお総菜

  • 乳製品(ガゼイン)

  • 小麦(グルテン)

  • 精製糖質(お菓子類)

  • 食品油(サラダ油やキャノーラ油などのオメガ6系油脂)

になります。


自炊を心がけ、油はオメガ3系(EPA/DHA、

エゴマ油など)を摂り、揚げ物や甘いものを

控えた食生活ということになります。


しかし、食生活を変えることは、その方の生

き方を変えてしまうくらいとてもハードルが

高い改革となります。


そのため、いきなりこれらをすべて行うので

はなく、「毎日食べているお菓子やパンを3

日に1度にしてみる」など、「これなら出来

そうだ」と思うところから始めるだけでも

ずいぶん違いを感じると思います。


食べものを変える以外にも、以下は炎症を助

長させてしまうため、心当たりのある方は

併せて改善が必要になります。


  • 口呼吸→テープなどを貼って寝るなどの工夫

  • 歯周病や上咽頭炎のある方は早期治療

  • 便秘や下痢など消化に問題がある人はその改善に取り組んで見ましょう。

(便秘については前回のブログの記事を読んで見てください!)


そしてストレスを溜めない生活も大切です。


ストレスフルの生活は自律神経を乱し、

交感神経はフル活動。

ストレスフルの生活が長期化すると、

副腎疲労を引き起こし、免疫力の

低下を引き起こし、花粉症以外にも

風邪を引きやすくなったり、

常に疲れやすい状態を引き起こしてしまいます。


大事な事なので何度も書いちゃいますが、

私たちの身体は食べたものから作られています。


自律神経バランスもまた「食べたもの」

変わっていくのです。


前述した「避けたい食品」を控えるだけでも

変わっていきますよ。


最後に私の花粉症事情についてです。


栄養療法を始める前のこの時期は

目のかゆみ・鼻水・くしゃみ

とても悩まされ、点眼・点鼻薬が離せない状態でした。


栄養療法である程度の症状は改善しました。


ある程度としたのは、慢性炎症があるため、

どんなに食事に気を付けていても、症状が出てしまうのです。


こちらは現在治療を行っているところです。

(次のブログでお話できたらと思っています)


それもあり、なるべく控えているのですが、

どうしても付き合いなどで、外食やお菓子を

食べた翌日はくしゃみと鼻水が止まらなくなります。


人間の身体は正直ですね。

「身体に優しい食材」を食べることがとても大切です。


いかがでしたでしょうか?


毎回、まとまりのない文章ですみません。


花粉症状でお悩みの方、

また何かしらの炎症をお持ちの方、

栄養療法にご興味や関心のある方の

参考となり、皆さまの健康へのお手伝いとなれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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