オーソモレキュラーアカデミー

2019年9月27日3 分

コレステロールってホントに体に悪いもの?

最終更新: 2020年7月29日

こんにちは、スタッフの鴨下です。
 
9月22日の初心者から学べる分子栄養学講座に参加してきました。
 
入門とはいえ、ボリュームある内容がとてもわかりやすく知ることができました!

さて、コレステロールのお話です。

コレステロールの重要性は今回の講義にもでてきました。

高いかどうかばかりが気にされるコレステロール、本来体に必要なものです。
 
全ての細胞膜の構成成分で、胆汁酸ホルモンビタミンDの原料となり、
 
不足すると血管が弱くなったり、疲労、食欲不振、うつ状態になりやすくなるということも。


 
コレステロールといえばタマゴですね!
 
ただ、コレステロール値を気にしてタマゴを食べない方とても多いですよね。私もそうで、食べても1日1個までにしていました。でも、もっと食べたほうがいいというのが今の常識らしいのです!
 
タマゴの摂取と病気やアレルギーとの関連性も、新しい研究で色々分かってきています。

タマゴの栄養はマルチプレーヤー!?

タマゴには、私たちが必要としている色々な栄養素がたくさん含まれています。
 
タマゴのアミノ酸スコア(必須アミノ酸のバランスを評価する数値)は100なのです!

【卵殻・カルシウム】 骨を強く
 
 骨を強く、卵殻カルシウム摂取で骨量増加につながります。
 
【アミノ酸(メチオニン・システンなど)】 肝臓を守る
 
 肝臓でのアルコール分解に必要なメチオニンが豊富。弱った肝臓の回復力を高めます。
 
【タンパク質】 筋力アップと満腹感
 
 卵白タンパク質には筋力増加や、内臓脂肪・コレステロール低下作用が!
 
 またタンパク質が満腹感を高めることで食欲を抑えるとの報告も。
 
【ルテイン&ゼアキサンチン】 目の栄養
 
卵黄中のカロテノイド色素が、視力維持に重要
 
【リゾチーム】 殺菌効果
 
卵白の溶菌酵素・リゾチームは有害菌の発生を抑えます
 
【卵黄レシチン(ホスファチジルコリン)】 脳はつらつ
 
卵黄脂質のレシチンに含まれる「コリン」は脳の発育に必要
 
【卵殻膜】お肌の抗老化
 
卵殻膜に多く含まれるシスチンは、美白作用、弾力改善作用がある
 

 
でも、コレステロールは大丈夫なのでしょうか!?

タマゴとコレステロール

タマゴ1個のコレステロール含有は210㎎。多いのが心配ですよね。
 
ただ、入門講義でもあったように、コレステロールは健康維持に欠かせないものです。
 
また、体内のコレステロール量は肝臓で常に一定に保たれるよう調節されています。
 
体内でつくる分が80%、食事から摂る分は20%。
 
つまり、食事由来のコレステロールの影響は小さいことがわかっています。
 
→卵を食べてもコレステロール濃度は変化なし!

タマゴと病気・アレルギーの関係

最近の研究で、冠動脈疾患患者糖尿病発症リスクと関連なし!という結果が出ています。
 
また、乳児に多い鶏卵アレルギー(卵白に反応して気分が悪くなる)に関しても、
 
離乳期早期からのタマゴ摂取で、アレルギーの発症を予防する可能性が報告されています。

多くの機能成分が含まれ色々なところで使われているタマゴを毎日食べて健康に過ごしましょう。
 

 
参照:「卵の魅力」(監修 菅野道廣)

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